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寒山拾得さんのコメント: 投票数順

★2元祖大四畳半大物語(1980/日)曽根中生が積み上げてきた遣る瀬無いパッションがここでも反復されているのだがいかにも軽く、80年代への過剰反応に見える。見処は大フューチャーの原泉さんでファン必見。 [review][投票]
★4戦争と青春(1991/日)戦争体験とはこのように語りにくく、多くは墓場へ持っていかれたのだろう。町角毎に本作のような悲劇があったに違いないのに。井川比佐志とともにそう思わされる。 [review][投票]
★3夏の庭 The Friends(1994/日)三國連太郎の怒気迫る抜群の表出に相米=田中陽造はついて行けていないという感想 [review][投票]
★3ピンポン(2002/日)想定以上にベタな泣かせが入るクドカンのホン、という想定さえできていればそれなりに愉しめる。秀逸なのが夏木マリの卓球場の美術、あんな処に通えたら愉しいだろう。 [review][投票]
★3つむぎ(2004/日)押しの強い蒼井そらのキャラが作劇を越えて訴えてくるものがある。こういう娘が長じてスナックのいかついママになるのだろう。見えるようだ。 [review][投票]
★1水霊 ミズチ(2006/日)当サイト寒い映画トップワンも納得の愚作。これはひどい。これは映画ではない、という表層批評の高飛車なフレーズを使いたくなること請け合い。 [review][投票]
★3丘を越えて(2008/日)コリアン史に伴明らしい視点はあるが半端、池脇千鶴余貴美子の親子コメディは愉しいがこれも半端で、結局は社長西田敏行の美人秘書お手つき詳述だけが記憶に残るのだが、これはそういう映画なんだろうか。 [review][投票]
★4アイたちの学校(2018/日)朝鮮学校の基本理念、阪神教育闘争の記録及び現在の法廷闘争から成り、『GO』や『パッチギ!』の補足としても興味深く観られる。ただ、日本人の素朴な疑問に応えられていない舌足らずさは感じた。 [review][投票]
★3米軍(アメリカ)が最も恐れた男 カメジロー不屈の生涯(2019/日)第1作の補足肉付けで同じ時系列を辿り直しており重複が多い。それなら第1作の拡大版を製作すれば足るのであり、観客から2本分の料金を取る必要が判らない。文句はここ。内容は引き続き優れたもの。 [review][投票]
★4柿の木のある家(1955/日)ライト熊谷製作脚本のレフト壷井栄作品という奇怪な組合せで、へんな化学反応を起こしたのかやたら陽気でいい作品。何より子役たちがいい。 [review][投票]
★3経営学入門 ネオン太平記(1968/日)ロマンポルノへ向けての決意表明のような続『人類学入門』で、引き続き小沢昭一はオレタチ社会の役に立っていると息巻き続ける。アルサロのバンドが下手糞に奏でる軍艦マーチが素晴らしい。 [review][投票]
★4森山中教習所(2016/日)まあ色々あるけど持って行くのが岸井ゆきのならいいか、という処でドラマは適当に成立してしまう。麻生久美子はロマンス演り続けて凸ちゃん越えを狙うのだろうか。 [review][投票]
★4これらのいやな帽子(1909/米)「コレラの厭な帽子」かと目を疑ったが関係なかった。私は上映前に「ご鑑賞に際しましては脱帽願います」のアナウンスを聞いたことがある。80年代の今はなき難波アーケード街の映画館で、紳士が帽子かぶった時代の名残りだったのだろう。 [review][投票]
★1風と共に去りぬ(1939/米)BLMで南軍旗は粛清され、ジョン・ウェイン空港は改称を迫られ、本作のネット公開は注釈付きになった。アメリカの自浄能力は優れている。羨ましいことである。 [review][投票]
★5私が結婚した男(1940/米)巻き込まれもの、潜入もの、ピカレスクは告発の優れた手法だと実践して抜群の傑作。ベストショットは大会で喜悦満面にハイルするフランシス・レデラーアンナ・ステンで客席狂笑。 [review][投票]
★3恐怖への旅(1942/米)短尺で喰い足りないスリラーだが、部分的に優れた見処があるのもウェルズらしい。 [review][投票]
★4アラスカ珍道中(1946/米)時代を背景に温和になったスラップスティックだが、それでも腹抱えるギャグが満載されている。本邦のある時期の軽文化人は、このコンビにすべからく影響を受けているんだろうと思わせられる。 [review][投票]
★5紳士協定(1947/米)職場の人権学習で鑑賞した教育映画、あれ好きだったんだが、本作はこの元祖なんだろう。苦しい描写の末に辿り着く気づきは説得力に富んでいる。 [review][投票]
★3小さな巨人(1970/米)良心的な主題への思いは優れているがギコチなく、クロサワ後期の失敗作に似てしまった印象。 [review][投票]
★3イルカの日(1973/米)エメラルドグリーンの背景がとても美しい。水族館の楽しみの幾らかはあの色を眺めることだなあと思った。 [review][投票]