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[コメント] ドイツ零年(1948/伊=独)
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★4力仕事や古物を金銭に替えて一家を支えることが、日々の目的になった少年にとって“死”もまた即物的な「手段」だったことを誰も攻められないだろう。この命に対する価値の麻痺の責任は、物心がついた少年が12歳になるまで“死”を日常にしてしまった大人にあるのだ。 [review] (ぽんしゅう)[投票]
★3主人公の歳(12才)が絶妙。子供と大人の中間だ。もう少し大きければ就労か不良か、小さければ子供らとサッカーで遊んでいただろう。大人の要望に応えたいと思う年頃。だから社会のシワ寄せが一番行く年頃ではないか。零年の社会を、彼で具現化した様に思える。 (KEI)[投票(2)]
★4ある時本作の粗筋を友人に説明していて、ラスト20分で言葉に詰まってしまった。「少年が彷徨する」と一言で済んでしまうのだが、そんな簡単に片付けられるものでないことは映画を観た皆さんならよくご存知であろう。リアリズムを超えた映画のリアルが其処にある。掛け値なしの傑作。 (赤い戦車)[投票(1)]
★5端的に行動のみを描いた力強い画面の連鎖が、混沌を混沌として浮かび上がらせる(少年が理解できないものは観客も理解できない)。凄いカメラ。凄い照明感覚。そして再現不可能のロケーション(こんな「オープンセット」は誰にも作れない!)。これもまた奇跡の映画と呼ぶにふさわしい。 [review] (3819695)[投票(1)]
★4あの延々と続く彷徨は日本においてならば「道行き」という演技になるだろう。一人であって一人ではない、亡き父との最後の散歩。しかし、ロッセリーニは、虫眼鏡で昆虫を覗いているかのような対象への距離感でこの道行きを描く。情緒に溺れぬ即物性がかえって強烈な主張となる。 (ジェリー)[投票(1)]
★4ナチスドイツ敗北後の混乱と苦しい市民生活を冷徹なタッチで描いた貴重な映像作品。 (TM(H19.1加入))[投票]
★4ロッセリーニの眼が鋭くて冷静で。こんな悲劇が至る所で起こっていたと思うとつらいです。 (トマトケチャップ)[投票]
★3これはなにも戦後間もないドイツだから起こりえる事ではなく現代の日本にだって起り得る出来事。だからこそ本当に恐ろしい。 [review] (TO−Y)[投票]
★3本物の廃墟が印象的。終戦直後のドイツの経済的困窮と社会的混乱を一家族を通して冷徹に捉えている。このどこか突き放したようなリアルな視点は、共有体験のない私にはその情感的潤いの乏しさから、胸にせまるものが正直言ってない。 (よだか)[投票]
★5傑作。元教師の気持ち悪さ。さらに彼が閣下と呼ぶ男の薄気味悪さ。閣下とはいったい何なのだろう。 [review] (ゑぎ)[投票(10)]
★1ドイツは3度「零」を迎える。最初はロッセリーニによって、二度目はゴダールによって、三度目はシュリンゲンズィーフによって。それは映画史の真実というものなどどこにもない荒廃の美学。 (ゴルゴ十三)[投票]
★3大人は判ってくれない・戦争編』子供ほど生きていこうとする力に溢れた存在はないと思っていたけど、そんな子供を追いやる人間社会の歪み。 (マッツァ)[投票(1)]
★5言葉を失う衝撃、少年が犯した行為は罪に値するのだろうか、絶望感だけが残る、だけど監督の力強い映像には光が見える。 (ギスジ)[投票]
★3セットなどではなく、連合軍とソ連軍に包囲され、瓦礫の山と化した本物のベルリンの街。物語や役者がメインじゃない、街そのものが主人公だ。 (カズ山さん)[投票]
★4病床のオヤジに気合いを注入されて、真面目に働こうと目覚める兄ちゃんはカッコよかったな。冷徹な演出でも、熱いハートは伝わるもんだよ。 (黒魔羅)[投票]
★4乾いた笑顔とひからびた涙。何の手立てもありゃしない現実。 (tredair)[投票]
★3戦中戦後の混乱期には、大人に騙されたり、きつく当たられた子供がいっぱいいたんだろうな。それだけ切羽詰った時代だったんだろうけど、ワイルドにならなければ、今日のご飯にさえありつけなかった子供達のことを思うと胸が痛む。 (プープラ)[投票]
★4どんなに悲惨なドラマが展開しようと、監督は決して冷静な視線を反らそうとはしない。戦争を語る人間の誠意。[4.5] (くたー)[投票(2)]
★3なんというか・・・救いの無い映画ですね。敗戦国の辛さをヒシヒシと感じます。 (Lycaon)[投票]
★3ひとこと。救いがなさ過ぎる。そんなコメントしか残せない自分は映画をみる審美眼を養うべきでしょうか? (デンドロカカリヤ)[投票]
★5街頭の映像がすばらしく美しい。そしてあのラストの即物性。 (_)[投票]
★4ひょいと飛び降りる、少年の表情。 (itv)[投票]
★3解説はしない、ただ語るだけというような映画。それだけにいつまでも忘れ難い。 (丹下左膳)[投票]