コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] 仁義なき戦い(1973/日)

トップの欲望、都合、尻ぬぐいのために次々とあっけなく犬死していく若者たち。この映画の状況が先の戦争を暗示しているのは明らかだが、「戦争が終わっても日本はちっとも変わってないじゃないか!」という深作監督の怒りが全編に渡って伝わってくる。
ジョー・チップ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







ラスト、友をすべて失った広能は坂井の葬式に出席すると、偽善に塗り固められた祭壇に銃弾を撃ちこみ去って行く、「まだ弾は残っている」と言い残して。まさにこの時の深作監督の日本社会そのものに対する心境だったんでしょうね。一度に全部撃っちゃダメなんです。怒りを忘れぬために、その怒りを次の者に継承するために。私も常に心に弾を一発分残して生(逝?)きたいものです。

(評価:★5)

投票

このコメントを気に入った人達 (23 人)シーチキン[*] おーい粗茶[*] 死ぬまでシネマ[*] tredair ina 甘崎庵[*] ペンクロフ 新町 華終 いくけん 太陽と戦慄 movableinferno[*] モモ★ラッチ 荒馬大介 ナム太郎 水那岐[*] ごう[*] ハム[*] ぽんしゅう[*] けにろん[*] 町田[*] Myurakz[*] kiona[*]

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。