[コメント] 仁義なき戦い(1973/日)
トップの欲望、都合、尻ぬぐいのために次々とあっけなく犬死していく若者たち。この映画の状況が先の戦争を暗示しているのは明らかだが、「戦争が終わっても日本はちっとも変わってないじゃないか!」という深作監督の怒りが全編に渡って伝わってくる。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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ラスト、友をすべて失った広能は坂井の葬式に出席すると、偽善に塗り固められた祭壇に銃弾を撃ちこみ去って行く、「まだ弾は残っている」と言い残して。まさにこの時の深作監督の日本社会そのものに対する心境だったんでしょうね。一度に全部撃っちゃダメなんです。怒りを忘れぬために、その怒りを次の者に継承するために。私も常に心に弾を一発分残して生(逝?)きたいものです。
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