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TOBBYさんのコメント: 更新順

★4ラブレター(1981/日)高橋恵子の氷のような美貌が存在感を解き放つ淫逸で陰鬱でアンニュイな作品。ヒロインの繊細な精神が脆く壊れてゆく様や日常の中の不安定な感情が見事に映像化されている。フランス映画のような風合い。 [review][投票(1)]
★3夜の大捜査線(1967/米)人種偏見に関しては上手に描けていたと思うが、サスペンスとしては時代を考慮してもB級。最初から真犯人が怪しくてバレバレだし経緯も強引。ポワチエは黒人が白人に差別を受けるのと同様に彼自身も白人を無意識に差別しているという状況を巧みに演じていた。冷たいぐらいのスマートさが周囲の人間に対し斜に構えた感じを醸し好演。 [review][投票]
★3モナリザ・スマイル(2003/米)描きたいことは解れどピントが見事にズレてしまっている!。観客は置いてきぼりをくらい、ジュリアにも生徒たちにも共鳴出来ない。華やかなキャスティングとジュリアが美術史講師だった点が興味深く、そこを評価して★3つ。 [review][投票(5)]
★3穴(2001/英)ソーラ・バーチがヒロインを演じたのが予定調和。クリスティナ・リッチやアナ・パキンあたりが演じたらヒロインの複雑な心理状態により一層、幅が出て作品自体に奥行きが出たであろうに。脚本は学生の書いたような薄っぺらサスペンスだけど、映像がスタイリッシュだったので★3つ。 [review][投票(1)]
★2呪怨(2002/日)不条理でちっとも恐くない。ストーリー性もあるようで無いし、悪霊に理屈(説得力)が無いのが酷い。雰囲気だけで撮られた印象。オムニバス形式も怖さ半減。こんなのハリウッドで、なんでリメイクするの?。 [review][投票(2)]
★3神田川(1974/日)内容はともかく70年代の雰囲気が遺憾なく伝わり興味深かった。主演の高橋恵子もデビュー間もないと見え、まだ鈍そうだけど正統派の美人なのがスクリーンに説得力を持たせている。人形劇とか草刈正雄のファッションとかガロしてて良い。 [review][投票]
★3ミスティック・リバー(2003/米)そもそも原作自体がミステリーとしてはB級。ただ原作は人間関係、家族関係、地域社会、育った背景などの描写が巧かった。映画化に際しては大幅な省略化で、その辺が粗雑になってしまったのが悔やまれる。役者陣の演技合戦は観ていて楽しめる。 [review][投票(8)]
★2シークレット・ウインドウ(2004/米)採点を最低点にすべきか悩んだものの、湖畔のロケーションやコテージのセットの美しさと、デップの苛立ちなどの感情表現を細やかに表す演技力&存在感に免じ★2つに。Storyは最悪です。 [review][投票(1)]
★4病院坂の首縊りの家(1979/日)改めて観直して、きちっと創り込まれた作風に好感を持った。石坂演じる金田一作品としては、シリーズ最後のせいか、どこか寂びしけな金田一が印象的。この作品だけオープニングのロゴがいつものパターンじゃないのも興味深い。当時のアイドル、桜田が意外に熱演。 [review][投票(5)]
★3大空港(1970/米)パニックムービーの先駆的作品。時代のせいかスリル度が弱い。周囲が年だからと甘やかす老嬢(ヘイズ)が憎たらしく、厳しく処罰を!と思いながら観た。理知的なセバーグが美しい。 [review][投票(3)]
★5ゴスフォード・パーク(2001/英=米=独=伊)華麗なる30年代のカントリーハウスを舞台に錯綜するエピソードをウィット&ユーモアを交えながらブラックに紡ぎ、ラストには一つに繋がる。アガサ・クリスティーに再会した気分に浸れるはず。粋でミステリアスなひと時を熱いお茶と共に召し上がれ。 [review][投票(5)]
★2ダークネス(2002/米=スペイン)題材にはホラー映画として面白くなり得る要素が見え隠れしていたのに怖さのボルテージが前半で終わってしまい雰囲気でエンディングを迎えてしまったのが残念。作品とトーンの違うオリンの演技にも疑問。 [review][投票(1)]
★5エレファント(2003/米)まるでガラスの様な作品。痛々しさと儚さと鋭さを合わせ持つ。実在の事件をモチーフにしながらも思春期特有の残酷な世界観と空虚な空気感を見事に描き出してもいる。さりげないようで、巧妙な人物構図にも舌を巻く。 [review][投票]
★4キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン(2002/米)スピルバーグのシリアスな作品やSF作品も好きだけど、このノスタルジックでハートウォームな作風も最高!。改めて彼の監督としてのセンスと才能を痛感。追いつ追われつのハンクスディカプリオも好演。 [review][投票(4)]
★2ピーター・パン(2003/米)大人のおっさん監督が原作を勝手に解釈して撮ってしまったローティーンのエロスの香り満載作。不必要にフィルターかけた映像や、お気軽CGが作品世界をいっそうチープに感じさせる困った作品。ディズニーの偉大さ再確認。 [review][投票(1)]
★2破線のマリス(1999/日)描きたい事は、こうなんだろうなぁという提示を観客にチラリチラリと見せつつもピントがずれ、本来とは違う方向に移行しちゃってる…。スケールもメディア業界から小さな個人の問題に変わってしまい非常に残念。黒木瞳の演技は良いけれど陣内は…。 [review][投票(1)]
★4マグダレンの祈り(2002/英=アイルランド)宗教の名の下に独善的に狂った倫理観を押し付ける非人道的な舞台である修道院に衝撃を受ける。描かれた物語が、ノンフィクションであり、ヒロインたちのモデルも実在の人物であるというのが哀しく心に響き、深く考えさせられる。 [review][投票(1)]
★3催眠(1999/日)編集が粗いし、脚本も隙間が多く突っ込みどころ満載ではあるのだけど、雰囲気があったので平均点。ヒロインが、イイ女ではなくオタク少女という設定もリアルだった。モチーフとしての催眠は新鮮だけど、素材として使いこなせていなかったのが残念。 [review][投票]
★4女王蜂(1977/日)例によって美しい日本のロケーションの元、一族にまつわる過去や、次々と起こる殺人事件。市川監督の金田一シリーズ・ファンにとっては豪華キャスティングも嬉しい満足な仕上がりになっている。犯人は解りやすいけど…。 [review][投票(2)]
★4記憶の旅人(1999/米)コーミアの作風を充分に活かし、詩的に感覚的に描いた青春の物語。ゆえに作品全体に漂うトーンが重要な作品。きちきちっと脚本に具体性やドラマ性、リアリティを求める人には不向きかもしれない。 [review][投票]