若尾好きさんのコメント: 更新順
勝手に逃げろ/人生(1979/スイス=仏) | 「ビデオカメラ」の時代の誕生。家庭に入り込んだ「映像」は女性の裸からなまめかしさを奪ったのみならず、主人公からも「生きてあること」のリアルさを奪った。しかし、それが我々の現実だとゴダールは静かに呟く。 | [投票(3)] | |
カメレオンマン(1983/米) | ユダヤ人の歴史って、そのまま現代史でもあるんだね。ここまで自らの境遇を笑い飛ばせるウディ・アレンって、やっぱり一級のゲージツ家なんだ。 | [投票] | |
ストレンジャー・ザン・パラダイス(1984/独=米) | 二人の男の「間」に挟まれたエスター・バリント最高! また、この映画は「間」(ま)の使い方が絶妙だ! 青臭くない青春映画になんて、そうそうお目にかかれない。必見。 | [投票(3)] | |
オーソン・ウェルズのオセロ(1952/米=仏=伊=モロッコ) | 暗闇から浮かび上がる顔、顔、顔。モノクロの粋を極めた映像。シェークスピアの原作そのままのセリフ。そんな離れ技を演じたオーソン・ウェルズの才能に「嫉妬」する。 | [投票(1)] | |
二十四時間の情事(1959/仏) | アンガージュマンに映画が与えた1つの回答。声高に戦争反対を訴える映画だけが反戦映画ではない。しかも、この映画はそうした社会性を越えた精神的な高みにまで観るものを導いていく。 | [投票(1)] | |
ノスタルジア(1983/伊) | 想像力は死んだ、想像せよ!! | [投票(1)] | |
アメリカの影(1960/米) | ジャズをテーマ音楽にした映画は数あれど、ジャズの映像化で成功した作品はこれだけ。カサヴェテスを聴き、ミンガスを観ろ!! | [投票(1)] | |
好色一代男(1961/日) | 増村保造の映画としては、テンポの良い「初期」と重厚な「中期」の過渡期にあるせいか、中途半端な「文芸作品」を観ているような気にさせられる。 [review] | [投票(2)] | |
私は二歳(1962/日) | ストーリー的には何の変哲も無い市民生活を撮ったに過ぎないのに、これが面白いのでびっくり! この頃の市川崑ってやっぱり凄い。 [review] | [投票(4)] | |
魂のジュリエッタ(1965/仏=伊) | サンドラ・ミーロ最高! だが、フェリーニをもってしても、『8 1/2』の奇跡に「ダ・カーポ(もう一度)!」はない。 | [投票(3)] | |
妻は告白する(1961/日) | 女は「女優」に生まれるのではない、虐めぬかれて「女優」になるのだ。(by ヴォーボワール)なんてね。 | [投票(6)] | |
生きるべきか死ぬべきか(1942/米) | 世にスラップ・スティップコメディは数あれど、未だこれを越える作品は出ていないように思う。映画って奴は大して進歩していないのだ。なにはともあれ、ルビッチ・タッチなる言葉を生み出した真の巨匠に乾杯! | [投票] | |
バートン・フィンク(1991/米) | この映画の楽しみ方は、映像と音を「五感」で感じること。しかし、タイプライターの音がこれ程、気持ちいいとはね。 | [投票(1)] | |
雨月物語(1953/日) | 崇高な映画。どんな賛辞もこの映画には似つかわしくない。モノクロ映画は画面内の「構成」が命だが、この映画はそれに「濃淡」までも付け加えた!宮川一夫監督とすら呼びたくなる。 | [投票] | |
処刑の部屋(1956/日) | 当時としては斬新な映像だったのかもしれないが、今見るとパワー不足を否めない映画。 [review] | [投票] | |
男はつらいよ 純情篇(1971/日) | 残念ながら、山田洋二には若尾文子が使えなかったようで・・。マドンナの魅力がこのシリーズの全てだとはいわないけどね。 [review] | [投票(5)] | |
からっ風野郎(1960/日) | 演出でカバーされてはいるが、三島由紀夫、役者としては3流だな。彼の自殺の原因はこの作品に出たことを後悔したからじゃないか(笑)。しかし、映画は増村保造のストーリーテーラーぶりがいかんなく発揮された秀作だと思う。 | [投票] | |
しとやかな獣(1962/日) | 妖艶な若尾文子を観たい人に真っ先に薦めたい。登場人物の内面を「階段の上り下り」といった象徴的なシーンで描いた川島雄三の演出にも降参。物質的な豊かさが精神的な荒廃を生んでいる「戦後」を川島は軽やかに笑い飛ばす。 | [投票(5)] | |
刺青(1966/日) | 『卍』もそうだけど、増村による谷崎作品の映画化って「可もなく不可もなく」なんだよなぁ。この映画の若尾文子、演技がちょっとわざとらしくないか? 確かに美しくはあるが「妖艶」という域には達してないと思うのだ。ちょい辛口かな? | [投票(1)] | |
浮草(1959/日) | 静かな作品が多い晩年の小津映画にあって、珍しく登場人物がよく動く作品。この映画を観て、素晴らしい「演技」とは観客にそれを感じさせないものだということを知った。それを体現しているのが、言わずもがなの杉村春子である。 | [投票(6)] |