若尾好きさんのコメント: 更新順
卍(1964/日) | 良くも悪くも文芸作であり、増村保造×若尾文子が「共犯」して作った映画としては平凡な部類に入る。「肉体」がテーマの映画なのに、若尾からは何故か「精神性」のみを感じてしまう。しかし、この映画の岸田今日子はピカ一だね。 | [投票(4)] | |
山椒大夫(1954/日) | 余りにも有名な話なので、ストーリーは知っていたのだが、美しい映像にただただ圧倒されて、気がついたら涙が・・・。宮川一夫のカメラに5点! 特に海をとらえるロングショットは後代の映画監督に多大な影響を与えましたとさ。 | [投票(2)] | |
日本橋(1956/日) | 市川崑が、溝口健二になろうとして果たせなかった失敗作。「芸術祭参加作品」だったから、変に気負ったのかね?警察官役の船越英二を除いて、登場人物のキャラがどれも平板。中でも、若尾文子の輝きを活かせ切れなかった罪は重い。 | [投票(4)] | |
あなたと私の合い言葉 さようなら、今日は(1959/日) | 若尾文子から『浮草』の演技にあったような「可愛らしさ」と「色気」を消す方法はないものか?ある日、崑は発見した。それは「眼鏡」だ、と。実際、この映画は小津映画のパロディだ。さようなら、そして今日は小津安二郎。 | [投票(2)] | |
盲獣(1969/日) | 世に江戸川乱歩を映画化した作品は多々あれど、成功したといえるのはこの作品くらいじゃないか。緑魔子と船越英二の演技もさることながら、この映画が成功した理由は増村のフェティシズムが濃厚なあのセットにある。 | [投票(3)] | |
清作の妻(1965/日) | ふぅっ、息苦しい。この映画を見た人の大半は、若尾文子が「狂っている」と感じるだろう。しかし、実はそれは「若尾が狂っている」のではなく、現実世界の関節が外れてしまっている何よりの証拠なのだ。あぁ、外の空気を吸わせてくれ。 | [投票(3)] | |
赤い天使(1966/日) | 真のエロスとは「見える」と「見えない」の狭間にこそ存在する。それを実証したのが、この映画の若尾文子。ただ、露出が過剰になった「手術シーン」は増村の意図に反して、単なる露悪趣味を感じてしまった。ナニゴトモヤリスギハイケマセン。 | [投票(1)] | |
巨人と玩具(1958/日) | スピーディーな展開、テンポ良く飛び交う会話、エネルギッシュな映像、どれをとっても◎。火のつかないライターの映像を背景にして怪物的に発展していく高度成長期の日本社会が巧みに描写されている。なんといっても奔放な野添ひとみに5点。 | [投票(2)] | |
パルプ・フィクション(1994/米) | タランティーノ、未だにこれは超えられんねぇ。疾走する映像。複数のエピソードが重なりあって、それらが遭遇する瞬間の爽快感といったらない(特にラスト)。音楽センスも、ジョン・トラボルタの踊りもGOOD! | [投票(1)] | |
ぼんち(1960/日) | ピンクの日本傘が世界一似合う女。その名は若尾文子。この映画の真のクライマックスは、若尾演じる芸者の「ぽん太」がぼんちの家に挨拶するシーンだ、と考えるのは私だけでしょうか? | [投票(11)] | |
赤線地帯(1956/日) | あくまで、「溝口にしては・・・」という留保付だが、ストーリー展開も俗に流れるきらいがあり(特に名高いラストも私は白けてしまった)、映像にもかつてのパワーはないですな。しかーし、『祇園囃子』から成長した若尾文子を見る楽しみがまだ残っている! いやぁ、成熟する一歩前の若尾様、色っぽいねえ。 | [投票(3)] | |
雁の寺(1962/日) | 題材が題材だけに重厚な演出ではあるが、随所に川島雄三らしい「関節外し」も忘れていない。お約束のスカトロジックな一面も垣間見れる。しかし、川島映画の軽妙さを期待している人には、逆に物足りないかも・・・。役者では若尾文子の色っぽさに5点。 | [投票] | |
女と男のいる舗道(1962/仏) | スタイリッシュな映像、感傷的なメロディーながら感情移入を拒むような音楽処理、そしてアンナ・カリ−ナ。ゴダールの初期を代表する傑作だと思う。 | [投票(1)] | |
雪之丞変化(1963/日) | 時代劇なのに、BGMがジャズ! モダンなセンスで時代劇を料理してしまった市川崑の才能に脱帽。長谷川一夫が良いのは勿論のこと、コメディエンヌに徹した山本富士子も光っている。また、肩をはだけた若尾文子が最高に色っぽいです、必見! | [投票] | |
ソナチネ(1993/日) | 北野武監督の代表作は『HANA-BI』ではありません。断固として『ソナチネ』です! このクールさが売りだったのに、最近どうしたんだ、タケシ! しかし、相撲のシーンは何度観ても良いですねぇ。 | [投票(2)] | |
グッドフェローズ(1990/米) | 好きなんだよなぁ、こういうテンポの良いマフィア映画。『ゴッドファーザー』は一回観たらしばらくは観なくても良いけど、こういう映画は「いとしのレイラ」がかかるあのシーンなんかのためだけに2度、3度と繰り返し観てしまう。音楽センスとジョー・ペシの狂気に5点。 | [投票(4)] | |
座頭市と用心棒(1970/日) | この映画、出演するスターに肩入れし過ぎると素直に楽しめないでしょう。なぜなら、これは黒澤明の『用心棒』と、勝新を大俳優にした「『座頭市』シリーズ」の絶妙なるパロディなのだから。なお、映画の中で成熟した女性の魅力を発散している若尾文子もお忘れなく。 | [投票(1)] | |
女は二度生まれる(1961/日) | 「若尾文子を女にしてみせます」と「大映」幹部の前で啖呵をきった川島雄三監督の大映デビュー作。若尾の魅力はもちろんのこと、急に途切れるクラッシック音楽や奇妙なラストなど、のちにヌーベルヴァーグの監督達が取り入れる手法を先取りしています。川島って、やっぱり天才かもね。 | [投票(3)] | |
都会のアリス(1974/独) | シュレンドルフもそうだが、ヴェンダースも初期は良かったなぁと唸らせる一本。この映画は細部まで徹底的に計算されていながら、それを演出と感じさせないさりげなさが良い。勿論、カメラワークも素晴らしいです。 | [投票(1)] | |
パリ、テキサス(1984/独=仏) | 「う〜ん、ヴェンダースどうしちゃったの?」って感じの一本。まぁ、「佳作」という言葉はこういう作品のためにあるのでしょう。ライ・クーダーの音楽は5点なんだけどね。それとこれとは別です(キッパリ)。 | [投票] |