コメンテータ
ランキング
HELP

水那岐さんのコメント: 投票数順

★1ゴジラ対メガロ(1973/日)対話することもなく、ふたつの高度に成長した文明国家が「怪獣」を使って哀しいパイ投げ合戦を繰り広げる。彼らにとっては脳内正義だけが全てだ。 [review][投票(7)]
★4座頭市物語(1962/日)第一作のこともあってか、座頭市が盲目であることがさんざ笑いのタネにされるが、それに対し盲人の意地を見せつける市が小気味良い。そして彼が、人の善悪の匂いを不思議と嗅ぎつける男であることにも惹かれる。 [review][投票(7)]
★1めぐりあう時間たち(2002/米)狂気の連鎖、自殺願望の継承、「強固な女性」の系譜…きわめて陳腐な言葉を並べてみるとそんなところだろうか。だが、それらをトリッキーに構成して三人の女を見せてもらったところで、自分の食指は動かず仕舞いだった。 [review][投票(7)]
★2たそがれ清兵衛(2002/日)真田広之の芸域が広がるのは結構だが、しがないサラリーマンを映す鏡像を演じることはどうか勘弁願いたい。岸恵子のナレーションとエンディングも、そんな父親をすみのすみまで知って慰めるようで情けない。 [review][投票(7)]
★3ノー・マンズ・ランド(2001/伊=英=ベルギー=仏=スロベニア)戦争仲介屋もマスコミもケツ食らえ!ボスニアの原野に空しく響き渡るひとりの男の切実なる叫びを聞くのだ!「死にたくねえ!だけどクソしてえ!!」 [review][投票(7)]
★4豚と軍艦(1961/日)どす黒いアイロニーの中でヘラヘラ笑わされる豚小屋ユーモア。死んだヤクザと豚とが同じタンカで運ばされるところが一番の笑い処だ。みんな豚なんだよ! [review][投票(7)]
★3大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン(1966/日)大映怪獣にサイエンスを求めてはいけない。あくまで美しいグロテスクを愉しむファンタジーとして味わうべきなのだ。 [review][投票(7)]
★4学校の怪談4(1999/日)グロテスクではなく、詩情。暴走する特撮ではなく、一本筋の通ったドラマを盛り上げる効果。誰も悪い訳ではなく、子供が子供の論理で怪奇現象を引き起こすからこそ、それは子供によってケリをつけられるのだ。このシリーズでも最も子供の心を大切にしている一編だろう。[投票(7)]
★4バンデットQ(1981/英)ビターテイストたっぷりの童話。主人公たる少年は、大風呂敷を広げて自ら愉しんだテリー・ギリアム自身であり、また親には決して頼れない観客たる大人の分身でもある。 [review][投票(7)]
★4空の大怪獣 ラドン(1956/日)人間を襲う巨虫メガヌロンを追って洞穴に潜入した捜索隊が、さらに巨大なラドンの幼鳥に遭遇するシーンは、ただ巨大な生物であるがゆえに恐怖を醸し出したフィルムとして歴史に残ろう。 [review][投票(7)]
★4明日に向って撃て!(1969/米)泳げないガンマンと人を撃ったことのないガンマン。英雄なき時代の何ともしまりのないヒーロー。だが、限りなく愛すべき男どもだった。ニューマンの笑顔は子供のように屈託がなかったし、レッドフォードのすねた顔は男から見ても微笑ましくなる顔だったのだ。 [review][投票(7)]
★3ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘(1966/日)コメディは人間側だけにして欲しかった。女に鼻の下を伸ばし、エビラと一緒にキャッチボールするゴジラの情けなさ…。 [review][投票(7)]
★3バッファロー’66(1998/米)虚勢を張りまくるだけの甘えん坊、ビリー。彼は、『タクシー・ドライバー』のトラヴィスには決してなれないクライベイビー。そんなビリーの頭を胸で包み込んでやるレイラ、出来た女です。やっぱりいつも女はエライのよ。「ココア持って帰ってやるからな!」[投票(7)]
★4ロック・ユー!(2001/米)まさに「馬鹿が駿馬でやって来る」。名誉と恋のために命も惜しまぬ馬鹿のなかの馬鹿。しかし、虚仮の一念岩をも通す。予定調和などと言うべからず。馬鹿に栄光あれ!そして、フレディ・マーキュリー万歳!![投票(7)]
★5ラ・マンチャの男(1972/米)正の意志をもった狂気のなんという強さよ。ピーター・オトゥールの瞳の澄み切っていること、ソフィア・ローレンの面構えの気高く逞しいことが忘れられない。主題歌の高らかな意志の賛美も心に染みる。[投票(7)]
★2ソイレント・グリーン(1973/米)もはや驚くにはあたらないネタのように思える。「じつは鯨のベーコンが原料だったのです」とかの方が欧米では面白い展開になりそう。ただし・・・ [review][投票(7)]
★4里見八犬伝(1983/日)JAC勢ぞろいまつり。千葉、志穂美、真田は言うに及ばず、われらが『宇宙刑事ギャバン大葉健二まで出ていて燃えずにおられるものか。夏木マリも怪演で花を添えます。[投票(7)]
★4AKIRA(1988/日)棄て絵ではない情報のタップリ詰まった絵の描ける人なのだから、アニメで一瞬のもとに通り過ぎる画面を描くのは余りに勿体無い。漫画描いてください、大友さん。[投票(7)]
★1ゴジラ(1984/日)劇中で武田鉄矢が語るように、都会に出てきた「イナカ者」の怪獣が心無い人々によって葬られるカワイソウな映画。首相も思わず貰い泣き。[投票(7)]
★4じゃりン子チエ(1981/日)火垂るの墓』や『おもひでぽろぽろ』よりも、ここに高畑勲の真骨頂はあると断言する。実社会ながらアニメで描かねばならないのは、こういう「実写で撮ると悲惨になってしまう」まんがなのだ。[投票(7)]