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ゑぎさんのコメント: 更新順

★4恋のゆくえ ファビュラス・ベイカー・ボーイズ(1989/米)ミシェル・ファイファー!もうその登場シーンから目が釘付けになる。 [review][投票(1)]
★4レッド・オクトーバーを追え!(1990/米)見事な出来映え。あの原作をこゝまで圧縮して描き上げそれが殆ど過不足ない構成なのだから。そして映画の感情の高揚とその持続も大したものなのだ。欲を云えばもう少し遊んで欲しかった気はする。この当時確かにマクティアナンはハリウッド最高のアクション監督への地歩を固めつつあった。どうしてしまったのだろう。[投票(3)]
★3マルコムX(1992/米)何と云ってもアーネスト・ディッカーソンのこのカメラ!タイトルバック開けファーストシーンのこの光の演出!こんな映像はかつて見たことがない。見る前はどんな大作になっているのだろう、と思っていたのだが、依然スパイク・リーらしい「愛らしさ」に溢れた映画じゃないか。ちょっと長過ぎるけど。[投票]
★4クライング・ゲーム(1992/英)可愛い映画だ。ニール・ジョーダンもやるなぁ!と見直した作品。ハリウッドで撮った『プランケット城への招待状』と『俺たちは天使じゃない』がつまらない出来だったので当時この監督は潰れたかと思っていた。だからこの映画のフェアリー・テールとしての完成度を見て吃驚した。この演出の力量には瞠目する。 [投票]
★5ラヴ・ストリームス(1984/米)これはちょっと凄いよ。商業主義とかけ離れた映画の最良のスタンスとはこういうものじゃないか。それは一度見たら忘れられない突出した魅力を放つ夢の中のバレエ・シーンも含めて。この演出は本当に凄い。こんな映画を作ってしまうことは心底凄い。そしてジーナ・ローランズの壊れたキャラクターは堪らなく愛おしい。[投票(1)]
★51900年(1976/独=仏=伊)ベルトルッチのベルトルッチたるスペクタクル。5時間があっという間です。『暗殺の森』『暗殺のオペラ』のストラーロも美しいけれど、この自然光の美しさには鳥肌が立つ。デ・ニーロは勿論のこと、ドミニク・サンダは云うまでもなく、しかしドパルデューの素晴らしさといったら![投票(3)]
★4パニック・ルーム(2002/米)ヒッチコックなら絶対に行わないであろう無意味に精緻なカメラワークが興をそぐけれど、全体的に悪くない。フィンチャーの才気を充分に楽しめる。視点移動が飽きさせない。ローキーも良い。ウィッテカーの複雑さが矢っ張り巧い。パトリック・ボーショーの役割が笑える。「ラウール」の見せ方もゾクゾクさせる。[投票(3)]
★4ラフ・カット(1980/米)小さなアバンタイトル、バート・レイノルズレスリー=アン・ダウンそれぞれが視線を交わすバスト・ショットからもう鳥肌モノの格好良さ。ラストまでドン・シーゲルらしい全く無駄の無い演出。オチの提示のし方のそっけなさもシーゲルらしい。もうレイノルズとアン・ダウンのサービス・カットを見ているだけで時間を忘れる。[投票(1)]
★4突撃隊(1962/米)攻撃』や『突撃』と並ぶ傑作戦争映画だ。もっともスケールはかなり小さい。製作費はかかっていないが、ドン・シーゲルの演出は実に無駄なく進行してゆきクライマックスで見事に映画的な過剰さでもって見せてしまう。トーチカの装置として見せ方。エンディングの唐突さもシーゲルらしい。[投票(1)]
★5ペイルライダー(1985/米)美しい。ただただ美しい。ブルース・サーティーズのローキーの美しさには何か麻薬的なところがある。希代の傑作である。『シェーン』等とは比べ物にならない映画的な画面に満ちている。それはフィルムへの「斜面」の定着を見ても明らかだ。 [review][投票(8)]
★4ラスト・シューティスト(1976/米)ハリウッドが生んだスターの中でもこれほど完璧な遺作を持つ人は空前絶後だろう。ジョン・ウェインの遺作としてこれ以上を望むのは無理であろうと思える作品だ。しかし同時にこの映画で西部劇は死んだ。ドン・シーゲルが西部劇を殺した。 [review][投票(6)]
★4スパイクス・ギャング(1974/米)西部劇は1976年にドン・シーゲルが息の根を止めたが、その2年前にリチャード・フライシャーによって瀕死の重傷を負わされている。フライシャーとシーゲルによる西部劇の葬儀。その両方に立ち会ったのがロン・ハワードだ。物語的には実に後味が悪いが、ある種の爽快感がある。それはこれこそ映画でしか描けない他のメディアでは成立し得ないことを了解する爽快感。[投票(1)]
★2幸福の黄色いハンカチ(1977/日)さすが公開年の映画賞を独占しただけのことはある嫌らしさ。高倉健倍賞千恵子の回想シーンは高羽哲夫がヒリヒリした感じを良く出していると思うが、武田鉄矢桃井かおりの違和感には我慢できない。特に最後の車中のカットは目に余る汚らしさ!こんなカットを持ってくる監督の神経を心底疑う。[投票(2)]
★3俺たちの交響楽(1979/日)最後の決め手に弱い。いかにも「脚本家の映画」といった感じの弱さがある。「第九」の合唱シーンもたいへん長く感じられた。しかし『月山』といい『あゝ野麦峠』といい1979年は友里千賀子がとても爽やかな印象を残した年だった。こゝでも彼女が救い。[投票]
★3ち・ん・ぴ・ら(1984/日)ラストは少々野暮ったいが、この映画はエンターテイメントとして結構良くできている。悪くない。 [review][投票]
★4戦場のピアニスト(2002/英=独=仏=ポーランド)活劇性というのは主人公が大活躍し、自らが危機的状況を打開していく、といった展開だけではない。とてつもない恐怖から逃げまどい、ひたすら隠れることでも活劇性は維持される。 [review][投票(5)]
★4ビューティフル・マインド(2001/米)窓の映画。チョークで数式がいっぱいに書かれた窓。この映画の窓は実にスペクタキュラーな造型だ。ロジャー・ディーキンスの色使いもコーエン作品同様素晴らしい。しかし窓の内・外を異空間として機能させて「映画のサスペンス」を定着させるような演出ではない。ロン・ハワードの志向性ではないのだろう。 [review][投票(4)]
★4バーバー(2001/米)ビリー・ボブ・ソーントンの風情が圧倒的に素晴らしい。このエド・クレインというキャラクターの造型は映画史上に類例の無いものだろう。聡明さと馬鹿らしさ。寡黙と饒舌。複雑さと単純さ。ヒロイズムとアンチヒロイズム。とても格好良く同時にとても格好悪い。そして何よりもとても愛おしい。 [review][投票(12)]
★4オー・ブラザー!(2000/米)コーエンはプレストン・スタージェスなんて目じゃないことがはっきりと判る。ジョージ・クルーニークラーク・ゲーブルを想起させる野性味、デルマー役ティム・ブレイク・ネルソンのとぼけたリアクション演技が絶妙。そして何と云ってもベビーフェイス・ネルソンを演じるマイケル・バダルコの切れっぷり! [review][投票(4)]
★3アパートの鍵貸します(1960/米)まず、トローネルの装置が良いと思う。よく見ると現実離れしたスペクタキュラーな造型でありながら画面から浮いてしまう瀬戸際のところで主張するバランス感覚が絶妙なのだ。レモンのオフィスの偉容な風景。ベンチが並ぶ夜の公園の美しいが不思議な空間造型。そして、ワイルダーの演出は私には大したものだと思えない。[投票(3)]