この映画を今まで知らなかった自分に後悔。そしてこの映画を教えてくれたCinemaScapeに感謝。 ああもう何回感謝していいのかわからん。　∞に感謝。

過去の栄光にすがり今を生きる艦長と乗組員。ファンの集いでは今でも、いつまでもヒーロー。 しかしその場を離れてしまえば世の中の流れから取り残された滑稽な自分達がいる。 頭では分かってはいるが（狭い空間となりつつあるが）未だその居心地の良さから脱せずにいる…。(特に艦長）

と、オバカ映画かと思いきや人間交差点みたいな話と純粋無垢なサーミアン星人との思わずホロリとくる話などもある。そしてしっかり笑わせるところは笑わせてくれる。　力の入れ加減、抜き加減が全編実にうまい！。　

作り手も役者も本当に楽しそうだ。　水を得た魚のように一人イ キイキとする艦長とトカゲ・ヘッドの博士の対比が面白い。 アラン・リックマンには最初から最後まで笑わせてもらった。あいかわらず声がいい。あの声もトカゲ・ヘッドにピッタリだったわよ。

そして文句を言っている割には決して取らないトカゲ・ヘッド。 何があっても取らない！。戦闘で傷つき、トカゲ・ヘッドも傷つき、下から自分の髪の毛が所々出てきているのにまだ取らない！。 これで最後トカゲ・ヘッドを取っていたらちょっと評価が変わるかも。見えそうで見えない、見せてくれそうで見せてくれない。 最後はちょっとだけ、毛髪数束だけサービス。このアランのチラリズムにハマりにハマってもう満点。 このアラン・リックマンには「思い出し笑い」をこれから一生してしまうだろうな。

それともう一人、シガーニー・ウィーバーの魅力再発見。すごいカワイイ！（特に遠くからのアングルが） 生き生きとする彼女を見て、あの役をやっていた時は心底楽しかったんだろうな、と思う。 強い女というイメージばかり持っていたが、この新たな魅力には、彼女のイメージ相当＋プラスです。

＊らいてふ殿のレビューを読み、「これは何が何でも映画館で観なくては！」と思った。 ＤＶＤ鑑賞時、最初のシーンの画面サイズの小ささに「何だこれ！？」と何度も静止し、設定をいじくりまくった私をお許しください。　そんな意図があったとは…(恥）。

この作品は間違いなく自分のお気に入り「コメディ編」トップ３に入るであろう。　

サム・ロックウェルにもちと惚れたが（『グリーン・マイル』の時は心底憎くてブサイクなヤツと思っていたからそのギャップにまたドッキリ）、 最近の活躍を目にして少々気になっていたあのお方、この作品で一層惚れてしまいました。　言っちゃおうかな…　名前言っちゃおうかな…

ここでカミングアウトしちゃおうかな…　　　しちゃおうかな…

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　アラン・リックマンむきゅきゅきゅ〜　　　　！！