[コメント] ギャラクシー・クエスト(1999/米)
この映画はオバカ映画にみせかけて、実はすご〜く熱い映画である。ティム・アレン扮するタガート艦長の決め台詞である「ネバーギブアップ!ネバーサレンダー!」は訳せば「絶対あきらめるな!頑張れば必ず希望はある!」ってな意味だ。今時、こんな赤面もののセリフは山下真司でも言えないだろう。ほとんど大事マンブラザーズバンドのノリだ。しかし、人生の目的と自分を見失った艦長が、他の船員やサーミアンたちと共に奮闘し、自分への自信を取り戻していく様を、ナンセンスで上質なギャグに笑いながら見る過程で、観客は心にこの作品のメッセージが知らないうちに効いてくることに気がつく。そしてあの感動的なラストシーンでの大団円・・。映画館で観客は快哉を叫んで大きな拍手が沸き起こり、私は思わずささやかなガッツポーズを決めていた。口笛を吹き鳴らす者、自然と微笑みを交し合うカップル・・劇場内はニューシネマ・パラダイスと化し、エンドロールが終わるまで席を立つ人はほとんどいなかった。鑑賞後の高揚感と 劇場内の観客同士(同志?)の一体感は近年味わったことが無い。月並みだが映画って本当にいいもんだな〜って心から思った。世知辛いこんなご時世で、笑って泣いて、こんなに勇気付けられる素晴らしい映画に巡り合えたことは非常に幸福であるが、単館上映であったのが非常に残念だ。シガニー・ウィーバー以外あまり一般的に有名な俳優は出てないが(サム・ロックウェル扮するお間抜けな隊員「ガイ」がいい味だしてた)もっともっと注目されていい映画である。
人生に疲れたり、落ち込んだときには是非、この映画を思い出して欲しい。無人クンで借金を断られても、恋人に振られても、ディープ・インパクトが地球に迫ったとしても、我々には『ギャラクシー・クエスト』が残されているではないか! そしてタガート艦長と共に、明日への希望に満ちた声で力強く叫ぶのだ!「ネバーギブアップ!ネバーサレンダー!」と!!!
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