★2 | 限界を晒している。 [review] (t3b) | [投票] |
★2 | 登場人物や舞台設定が作り物であるという公然の秘密を公式に認めたような出来上がり。開き直りがこの映画の背骨だ。見る者はこの映画を前に怒るのか、笑うのか、見ることを放棄するのか。ともかくも、この映画は『七人の侍』という古典の極北から歩きに歩き続けてたどり着いた、一映画人の精神の高貴な迷走の極点である。 (ジェリー) | [投票(3)] |
★3 | どこか人を不安にさせる色使い。黒澤のカラー作品はすべて何やら禍々しい影に侵されている。表面上はハッピーなはずのこの遺作も例外ではない。回想内の「列車」など良くも悪くも異様な画面を多く持つあたりは流石だが、このコメディ勘の欠如ぶりには閉口する。登場人物たちの笑顔が観客の笑顔を喚起しない。 [review] (3819695) | [投票(3)] |
★3 | 『姿三四郎』に始まり、本作で終わる。黒澤監督が自分自身を描いた作品とも考えられますね。 [review] (甘崎庵) | [投票] |
★5 | 黒澤映画の晩年は、『影武者』あたりから集団芸術にシフトしています。三船敏郎のような役者がいないからでしょうね。でも、この映画も凄い芸術なんですよ。 [review] (chokobo) | [投票(2)] |
★4 | 黒澤さんも衰えてるなあ。それでもそこらへんの安っぽいやつに比べたら100倍いいけど。 (ガラマサどん) | [投票] |
★4 | 黒澤明は死ぬまで変わらぬ心の座標軸を持っていた。あんなおっかないグラサンのジジイがこのような純情を心の中に持ち続けていたということには、感動せざるをえない。 (ペンクロフ) | [投票(2)] |
★4 | 意外と芯の座った力作。俳優の座る姿勢まで充分計算され尽くしている。黒沢美術の粋でもある。ネコ騒動だけが長く減点したいが、人間が生きてきた道を振り返り、しかも死まで予言した素晴らしい作品です。 (セント) | [投票] |
★4 | こんな幸せな作品もいいじゃないですか。とても楽しく見ました。 (RED DANCER) | [投票] |
★3 | あまりにストレートな善意の交換、面白くもなんともないのに湧き上がる笑い声。正直観てて気恥ずかしいが、何と言うかパワーは感じる。それも嫌な種類のパワーではない。それにしても香川京子は素晴らしい。 (緑雨) | [投票(5)] |
★3 | 自分で神様になろうとしたのか,黒澤は。ぼくらにはなかったが,恐らくは名優たちに現場で与えた遺産が在るはず,今後はそれに期待しよう。 (死ぬまでシネマ) | [投票] |
★2 | これだけの提灯持ちに囲まれたお山の大将を演ずるには松村では線が細すぎる。又囲む連中も愚物にしか見えず、それが老年期の黒澤にダブって映画の存在自体さえも老醜の極みである。らしいと言えばらしすぎる遺作。 (けにろん) | [投票(1)] |