★4 | 「見どころある役者には違いないが、お前は格好よろしく主人公を気取ってよい柄ではない」と思われ続けたチャニング・テイタムが、外鼻・頭髪・鬚髯の細工にも頼らず、素材勝負で一世一代の当たり役を務める。素材、それすなわち、愚鈍に一徹な暗い光を宿した瞳、土管のごとく異様に発達した頸囲である。 (3819695) | [投票(4)] |
★4 | デュポン(S・カレル)の猫背に抑圧された者の鬱屈が滲む。母によって飼いならされた馬の従順さに、彼は自らの姿を重ねていたのだろう。求めたものは解放であり、最も恐れたのも解放だったのだ。だから彼が撃ったのは解放を希求する心。すなわち彼は自殺したのだ。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(1)] |
★3 | 観客を楽しませる作りになってないが、克己心の弱さという、映画があまり取り上げてこなかったテーマを描くのに、必要なスタイルだったのかもしれない。 [review] (G31) | [投票(1)] |
★4 | FoxのFはFame(名声)のF。キツネのキは金メダルのキ(<日本語じゃん)。 [review] (ペペロンチーノ) | [投票(5)] |
★4 | スティーヴ・カレルが登場する前、冒頭からずっと不穏な空気が流れている。チャニング・テイタムの不安定さの表現が的確だし、80年代の近過去感が巧みに作り込まれている。 [review] (緑雨) | [投票(4)] |
★4 | 精緻な心理劇であり全篇にわたり不穏な緊張を持続させる演出は文句なく素晴らしいのだが、言うたらデュポン一本かぶりの展開で余りに単線構造で視野が狭い。孤独なマザコン大富豪の自己崩壊を描くにそっちサイドの重厚な世界の抑圧が描写不足なのだと思う。 (けにろん) | [投票(3)] |