★3 | 冒頭の不可思議なエピソードから、妹の留置場へと、主人公周辺で事件が始まるように見えたが、全く別のストーリーが『市民ケーン』形式で展開する。斬新だ。切ない因果応報談には曇天の選択が似合う。旬の俳優に無理目の年代を演技させて違和感がない。 (ジェリー) | [投票] |
★3 | はっきり云って内容−スクリプト的には全く好きになれない作品だが、形式というか技巧的には、かなりよくやっていると思う。長編映画デビュー作としては大したもんじゃないでしょうか。 [review] (ゑぎ) | [投票] |
★4 | 画面に温度(温もり)のようなものがあるとすれば、過去は常温で、現在は徹底した低温、いや脱温で描かれる。撮影監督ピオトル・ニエミイスキの無機な質感と大間々昂の不穏な旋律が石川慶の脱ウェットな語り口を支え、邦画の悪しき慣習の打破を試みる。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(4)] |
★3 | 学内ヒエラルキーに囚われた人々を描くが相対化させる一般人が不在で気持ち悪い。胸糞悪い連中を殺すのは良しとしても、その気持ち悪さを映画はもうひとつの要因で上塗りし物語は有機連鎖しない。愚行の事象が並列配置されただけだ。画面繋ぎは高度に意識的。 (けにろん) | [投票(1)] |