★4 | 卓越した役者陣における群像劇という土壌にほのかな犯罪臭を漂わせながら、ワンカットと見紛うほどの流麗なカメラワークで往時の貴族社会を魅せる芳醇なアルトマン演出に酔った。笑うしかないスミスの貫録や、歌による小休止といった余裕も堪らない。 [review] (ナム太郎) | [投票(3)] |
★4 | 圧倒的な素晴らしい映像に酔いしれる。まさに美術品の光沢と香り。主役不在の面白さ。推理小説的にはアンフェアーだが、これは映画。「オリエント急行殺人事件」を匂わせておいて、うっちゃりするあたり、ほんとに憎い。アルトマン健在。 (セント) | [投票] |
★5 | ばら撒きまくったネタのそこに最後の締めをもってくるのかという心地良い収束。脚本の勝利と思うが闊達なアルトマン演出も老獪そのもの。キャスティングのはまり具合も良く、迷宮のような地下世界の圧倒的な造形に心躍る。 (けにろん) | [投票(3)] |
★3 | イギリス貴族社会を裏表あますなく描き尽くそうとするエネルギーは相当なものだし、メイドや執事たちにフォーカスしたおかげで階級意識も生活実感レベルでよく伝わる。ただ、こんな時代や社会をなぜ今描きたくなったのかという創作意図は何? (ジェリー) | [投票] |
★4 | 上流階級と姻戚という人格不在の空虚な絆の裏で、貴族たちは見栄と欲と猜疑を軸に集う。そんな欺瞞を目の当たりにしつつ、忠誠を建前に主人にぶら下がり、積極的卑屈さと職業意識で無言の連帯を組む従者たち。群像と殺人、すなわち関係性のつながりと破断の妙。 (ぽんしゅう) | [投票] |
★4 | エレガントな鳥獣戯画を描くかの如き演出は群像劇のお手本のようで一見俯瞰的にも見えるが、奥に貴族社会の虚飾に対する痛烈な吐き気をオブラートしている。一転して三文推理小説に堕すかに見える後半が不仲に見えた熟女二人の母性的共鳴に帰結するや、作家のモチーフが階級を越えた普遍的感情の希求だったと判明する。 (kiona) | [投票(3)] |
★4 | 群像が内と外、そして過去、現在、未来をも構成する。
[review] (あき♪) | [投票] |
★5 | 参ったなあ、さっぱりわからないよ。 [review] (chokobo) | [投票] |
★4 | ミステリーとして観るとプロットがシンプルで食い足りないが、階級社会の裏側でとびかうゴシップを盗み聞きしているような楽しさがある。なによりこれだけ多くの登場人物をさらりと自然に描き切った台詞、カメラワーク、音楽等々には感服するしかない。 (よだか) | [投票(5)] |
★3 | 「チャーリー・チャン登場か?」と思ったら、どちらかっつーとユロ氏っぽいのがオモロかったです。 [review] (くたー) | [投票] |
★2 | 饒舌な貴族描写がウンザリするし後半を手抜きしているように感じる。 (RED DANCER) | [投票(1)] |
★4 | 1930年代初頭のイギリス上流社会と彼らに仕えて働く使用人たちの人間模様。
登場人物が多くて少々混乱。最初と最後のシーンが印象に残る作品。 (しゅんたろー) | [投票] |
★3 | アルトマンの良さって日常の流れに起こる歪みを描くところにあるんだと思うんだけど、 [review] (MM) | [投票] |
★4 | 顔と名前一致させるのに必死だった前半。でもそれが後半になるにつれ分かってくると、のめり込める一級サスペンス。 (わわ) | [投票(1)] |
★5 | アルトマンの群像劇なら、これくらい軽く造っているのが見たかったのよ。スティーブン・フライの警察官なんか笑った笑った。でも、単なるテレビ・ミステリー・シリーズと違うところは・・ [review] (イライザー7) | [投票(1)] |
★3 | エミリー・ワトソンの配役で「やられた!」って感じでしょう。それにしても、限られた尺の中でこの濃密さといったら。薄っぺらなものばかりを積み重ねて作り上げた世界。 [review] (HAL9000) | [投票] |
★4 | 英近代のヒエラルキーの酷さ(監督が‘実際’にこだわった)も描かれているが、ここはじっくり謎解きを楽しみたい。登場人物35人で心地よい疲れ。一歩踏み込んだ伏線で犯人は分かるが、佳いホンだ。明るく生き生きしたメアリー主人公の次回作は当然ないよね、残念。 (KEI) | [投票] |
★3 | 人覚えるの必死で見てて疲れるんだもん。ごちゃごちゃやってる割にはたいして興味ひく事ないんだもん。英語の訛りわかんないんだもん。みんな、「よかったよかった」なんだもん。 (らーふる当番) | [投票] |
★2 | 犯人探しよりも事件の起こる背景やその波紋が主眼である事は分かるが、そこに焦点を合わせた演出になっていない。個人的には、アルトマンは群像劇という複雑さよりも、限られた人物間の関係の複雑さを描いた作品の方が優れていると思う。 [review] (煽尼采) | [投票] |
★3 | アカデミー賞で脚本賞を受賞しているんですよねー。 [review] (shaw) | [投票] |
★5 | マギー・スミスのイヤミ、リチャード・E・グラントのニヤリ。ご夫人たちのキツネでニンマリ。 [review] (カフカのすあま) | [投票(4)] |