★5 | 哀しみを宿した審判者=教師の「教育」は遂に成就する。一粒の悪意を撒き、人の疑心・憎悪・偽善と幼児性を苗床にして無限増殖する負のスパイラルを巧みに利用した復讐劇。なべて幼稚なガキ共は「教育」され「嫌悪」し、「成熟」するがよい。唾棄されることによって本作は完成される。反駁し、唾棄せよ。ひたすら唾棄せよ。これが反語表現の極み。見たか文科省、これが本当の命の重みだ。ブラボー。 [review] (DSCH) | [投票(4)] |
★2 | 厭らしい演出の一貫ぶりは堂に入った中島哲也の人形劇。この画面が簡単に撮れるとはむろん思わない。プリ〜ポストプロダクションを通じて膨大な労働力が費やされている。でも、これは心底ダサいですよ。『アメリカン・ビューティー』『ウォッチメン』たちと同じ病に罹っている。紋切型描写の扱いが致命的に拙劣。 [review] (3819695) | [投票(9)] |
★5 | 一つの目的のために完璧に使いこなされた知性−知識、観察力、論理的な思考と推論、冷静な判断−のなんと美しく優雅なことか!しかもそれが底知れぬドス黒さと闇をその身にまとう時、神々しささえ感じさせる。 [review] (シーチキン) | [投票(3)] |
★5 | この、最初から最後まで息もつかせず、僕の脳裏を一点に捉えてしまった衝撃作の登場は見てしばらくしてもそのどよめきが途切れることはない。
[review] (セント) | [投票(3)] |
★3 | 厨二病映画。21世紀の『台風クラブ』か。中島哲也の作風はこういった題材の方が向いてると思う。過去作の百倍ぐらい面白かった。橋本愛の私服姿めっちゃ可愛い、なーんてね^^ (赤い戦車) | [投票] |
★5 | 子供と一緒に観たくない圧倒的ホラー。殊更に血を見せる必要はないとは思うものの、だからこそ起きている異常な世界が強調されるという皮肉。自分の子供だけはこうではないと観ている親たちは皆思うだろうが、たぶん作中の親たちもきっと同じ、という恐ろしさ。いつも画に凝る監督だが、今回はこう来たか。見事だ。 (tkcrows) | [投票(2)] |
★5 | 賛否両論、真っ二つに分かれるだろう。私には精一杯の後ろ向きな「賛」。原作未読だが、この物語に感じた感情は「作者の勝利」。そして松たか子の今までに見た事もないような熱演は「監督の勝利」。脱帽。 [review] (プロキオン14) | [投票(3)] |
★3 | このところ愚作を次々と生産してきた中島哲也だが、今回はさすがに愚作とは呼べない。音楽ビデオ的に、色合いから動きから何まで制御された画面の整然とした嘘っぽさは、ペラペラと語られる「告白」で構成された作品世界にも合致する。 [review] (煽尼采) | [投票(3)] |
★4 | 初めの30分で犯人判っちゃったじゃん・・・この後時間余っちゃうんじゃないの?と心配になりましたが、そんな私の杞憂を吹っ飛ばしラストに向けてドンドン惹きつけられる作品でした。面白かったw (考古黒Gr) | [投票] |
★4 | 松たか子さんが素晴らしいですね。こういう演技ができるようになった。『ヴィヨンの妻』を超えましたよね。 (2011/01/12) [review] (chokobo) | [投票(1)] |
★4 | 『300』('07年/米)のような表現をこのように使うか、と感心した。最高点を与えるか逡巡したが、どうしても切りつけてこない物足りなさが最後まで残ったので☆4点とした。 [review] (死ぬまでシネマ) | [投票(3)] |
★3 | 監督の方法論は非常によく効果を上げていたと思う。ブラックなユーモアが随所にあって、私は(迷惑にならない程度に)声を立てて笑ったのだが、他の観客はシーンとしていた。もっと笑おうよ。ただねぇ。リアルな現実の10歩くらい後ろを描いた映画です。 [review] (ツベルクリン) | [投票(3)] |
★1 | 私は小さい子供が死んだりひどい目に遭う映画はそもそも全部嫌いなのだが、その上、得意顔でなにもかもわかった風な顔されてもなあと、鼻白んでしまう。ダイアローグとモノローグを時系列前後させながらつないでいく手法や、映像のセンスと画質の美しさはすばらしいと思う。 (サイモン64) | [投票] |
★4 | 松たかこ演じる女教師の淡々とした口調が空恐ろしく、いい意味で期待を裏切る展開。
原作を読んで見たくなりました。 (ペパーミント) | [投票] |
★4 | 子供を上手く愛せないことと、その犠牲。 [review] (きわ) | [投票(1)] |
★2 | 原作が持つ周到な計算に基づいて次第に判明する事実の面白さを、中島は時系列を無茶苦茶にし、その魅力を著しく低下させてしまった。またモブキャラ生徒たちに細かく名前と設定を与えたのはいいが、能年玲奈の無駄遣いとしか思えない。使われた血糊の量だけで高評価をつけている人たちは今一度原作を手に取ってみてほしい。 [review] (IN4MATION) | [投票] |
★4 | ようやく分かった。監督は冷静なんじゃなくて冷たい人なんだ。 [review] (甘崎庵) | [投票(8)] |
★5 | 虚構とリアル。ミスリードと見せかけて仕込む罠、尖った映像。唸り頭を抱えた。 [review] (chilidog) | [投票] |
★4 | 圧倒的な描写力のクライムファンタジー。 [review] (ぱーこ) | [投票(4)] |