★3 | 「本当のことを理解したい」という建て前を空々しく唱えつつ「面白いことを消費したい」という欲望のおもむくまま情報を喰い散らかす短絡思考。その貪欲さに追いつかず、肉づけされることなく断片化された情報の希薄さがまた次の飢えを生む。確かに「今」がある。 (ぽんしゅう) | [投票(1)] |
★3 | 登場者に自分を重ねて見ることのできる人物がいない。本作の人間を描く視線は、優しさに欠けるのではないか。 [review] (G31) | [投票(1)] |
★4 | いろんなことが分かっている中村義洋が絶妙な職人技で描く“無責任”の物語。その最たる例が生瀬勝久の使い方。 [review] (ペペロンチーノ) | [投票(7)] |
★4 | これ見よがしに「ツイッター」や「ワイドショー」という武器を並べてみたがロクに使わず仕舞で戦いは終わった。シュアに今を抉るセンスは無い。代わりに赤川次郎的昭和思春期因縁話を泥臭さを厭わずに無理くり押しまくる。その開き直りの潔さを一応買う。 (けにろん) | [投票] |
★3 | 冒頭、森の中に死体が転がっていたら『ハリーの災難』だが、作者の頭にはなかったのたろうか。序盤の皮肉な軽みで一貫していれば、平成版ハリーになり得たと思うんだけど。 [review] (寒山拾得) | [投票(2)] |