[POV: a Point of View]
アジアの片隅で…狂い酒飲み干せば…このままずっと生きていくのかと思うのだが…
A:香港 B:中国 C:台湾 D:韓国
A | 狼たちの絆(1991/香港) | 中途半端なコメディ色が邪魔な一方、ユンファは又もやの独り善がりな気障演技に浸って何ともチグハグだ。アクションも手緩い。それより、百恵の「さよならの向こう側」。嘗て数多の女達が唄っては嫁いで行った曲にひとり場末の映画館で涙した俺。 | 投票(1) | |
A | 風の輝く朝に(1984/香港) | 伝説には熱狂をもって形成される過程と時代の変遷とともに上澄みが剥落していく課程がある。俺は後者に於いて作品に遭遇したわけだ。香港映画の愛しくも悪しき似非主義はロマンティシズムの形成にはベタ以外の何者でもない。 | 投票(1) | |
A | ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ 天地大乱(1992/香港) | 医者で武闘家という黄飛鴻の二律相反を演じるにリーはジャッキーよりもらしい感じはするが、『酔拳2』が肉体のぶつかり合いと痛みを感じさせるのに対し、こちらは軽業師の曲芸を見てるようだ。無駄なく性急に流れる展開も卒がなさすぎるホカ弁映画。 | 投票 | |
A | 新ポリス・ストーリー(1993/香港) | 正に行き詰まりであったのだろう。香港時代を総括する『酔拳2』の前年、今までのキャラを捨ててまでも臨んだ真性シリアス路線は決して悪くはなかったが、嘗ての華やぎは失われ斜陽の翳りは覆うべくもない。その寂寥感が堪らない味と思えば思えるのであるが。 | 投票 | |
A | プロジェクトS(1993/香港) | ミシェールのアクションのパワーは相変わらず凄いとは思うが、肉弾戦で充分に魅せ切れるのに仕掛けを多用するトンの演出志向が不要不急で頂けない。更にポーカーフェイスのクールさが身上の彼女に恋だの愛だのはやっぱ似合わない。と思うのだな俺は。 | 投票 | |
A | 冒険王(1996/香港) | ストーリーや設定が『インディ・ジョーンズ』まんまなのはそんなもんだと諦めもつくが、ワイヤーや特殊効果に依存し過ぎなリンチェイのアクションは最早アホ臭いとしか思えない。冒頭の無意味に大がかりなハリボテは逸脱の予感を孕み期待させたのだが。 | 投票 | |
A | ファイナル・プロジェクト(1996/豪=香港=露=米) | 『007』とか『インディ・ジョーンズ』みたいなのをやりたかったんだろう。おかげでジャッキーの緻密なカンフーアクションは仕掛けに物言わせた世界で埋没し、大味なスタントに終始する。そんなのは彼以外のもっと垢抜けた連中に任せておくべきだった。 | 投票 | |
A | プロジェクトA(1984/香港) | ジャッキー自身の演出は集団戦の捌き方が雑然としクリアな迫力に欠ける。スタントありきのプロットの構築をベタギャグで彩るパターンの反復は悪くもないが、そこはかとなく匂う俺様王国の嫌味が影を射す。クライマックスはヘタこきゃあ身内受けすれすれ。 | 投票 | |
A | ドラゴン怒りの鉄拳(1972/香港) | 狂気へ至る男の稚戯めいた変装コスプレと純愛キスが切ない。終盤までは何がどうと言うこともないが、いざ事が始まればオーラに被われた伝説が顕現する。ヌンチャクと回し蹴りのの100年級の耐度。殺陣に関していえば文句なくブルース・リーの最高作。 | 投票 | |
A | デッドヒート(1995/香港) | ジャッキーと加山御大の大味な喰い合わせの妙…があるわけもなく、やっつけ仕事の誹りを受けかねない企画だが、日本ロケのレースシーンはともかく、夜間の公道カースタントの荒削りな即物感が生半可じゃない。そこだけは対価に見合う見せ場ではある。 | 投票 | |
A | プロジェクト・イーグル(1991/香港) | 和洋中揃い踏みな女3人引き連れて悦に入るジャッキーのお気楽アドベンチャー。見てる方は本人が喜んでるほど楽しくないのが難点だが、一応の見せ場は間断しつつも挟み込まれ、最後はジャッキーのキートンへの傾倒が窺える見せ場にはなっている。 | 投票 | |
A | 男たちの挽歌(1986/香港) | 信頼と裏切りや忍耐とブチ切れや落魄と成り上がりなど余りに単線メロウな展開が今ひとつクールじゃないしアクション編集も後のジョン・ウー作品の緻密と比べると未だ雑い。とっぽいユンファの煙草とグラサンが漸く板につく終盤の殴り込みこそ佳境だ。 | 投票 | |
A | アクシデンタル・スパイ(2001/香港) | 笑いが弾けきらないジャッキー高齢化の不相応感が重く哀しくのしかかる。ビビアン・スーとの哀切な物語の余韻を終局のカタルシスがぶち壊す構成の拙さ。見えそで見えない町中での逃走劇が最大の見所。そこだけは彼にしかできない至芸と言っていい。 | 投票 | |
A | 天使の涙(1995/香港) | ギミック塗れの文体と技法の錯綜が来るとこまで来たという感じで、もともとに共感を抱きようがない登場人物たちがその技法に埋没し全く何も訴えて来ない。ただこういう行くとこまで行きついた振れ切れ方は作家としての通過点としてなら一種清々しい気もする。 | 投票(1) | |
A | 少林サッカー(2001/香港) | スーパーマンとか超人が正規ルールのサッカーで普通人に勝ってもアドレナリンは放出されない。ギャグは真摯なドラマに拮抗する形で極まり、パロディは物語の形成と不可分で意味を為し、CGはアナログと融合して輝く。この映画は其等の点が少しずつ足りない。 | 投票(1) | |
A | 楽園の瑕〈きず〉(1994/香港) | マギー・チャン登場後のおセンチ節の素晴らしさに酔うにつけサモ・ハン振り付けの香港武侠王道殺陣は不要だったとつくづく思う。それが浮くのを嫌いコマ伸ばし処理しまくったのも安易。喰い合わせの悪さを露呈した。更に100分は絶対的に短かすぎ。 | 投票 | |
A | 最後のブルース・リー ドラゴンへの道(1972/香港) | 蹴り上げた足先で瞬時にこなす2つの動作に目を疑い、殴り蹴る際の烈迫の気合は「闘う」ことの初源的な意味を思い知らせる。バレエの如き振付けクンフー映画では味わえない本物の興奮。敵役ノリスの扱い良く、リーの三文芝居もご愛嬌で許せる。 | 投票(4) | |
A | ブエノスアイレス(1997/香港) | 冒頭のハードなからみも「イグアスの滝」も「売り」の為の記号としての体裁はあっても本筋の世界とは殆ど関与せず空虚である。腐れ縁からの脱却が最果ての地よりの帰還と巧妙にリンクするのが作劇的には成功したと思われる。 | 投票(2) | |
A | フルタイム・キラー(2001/香港) | 反町は悪くないしラウも熱演だが、引退を夢見て安寧を欲するってのが大体に格好悪いしキレまくってるくせに実はってのも言い訳がましい。男と男のぶつかり合いにお為ごかしは不要なのだ。スタティックだが情だだ洩れなトー演出特性の兆候はある。 | 投票(1) | |
A | レディ・ウェポン(2002/香港) | マギー・Qもアンヤも容姿は魅力的なのだが肝心の殺陣が肉弾相打つという感じではなく舞踏を踊ってるみたいで興醒め甚だしい。母親や男に対すると女になって簡単に心変わりしてしまうのも大甘。取って付けたかのような展開が鶴瓶打ちなのも萎えます。 | 投票 |
資本提供国を必ずしも国籍とはしていません。
この映画が好きな人達このPOVを気に入った人達 (16 人) | いくけん kiona tat ree ぽんしゅう makoto7774 べーたん KADAGIO mimiうさぎ SUM マッツァ エピキュリアン worianne スパルタのキツネ 町田 ボイス母 |