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[POV: a Point of View]
アジアの片隅で…狂い酒飲み干せば…
このままずっと生きていくのかと思うのだが…

A:香港 B:中国 C:台湾 D:韓国
A★3ロアン・リンユィ 阮玲玉(1991/香港)丁寧に撮られた力作だが実人物のインタビューや現存フィルムとの錯綜が虚構を顕在化させるだけに終わってるし、矢張りマギーは線が細く当初のアニタ・ムイで撮るべきだった。何より好いた惚れたの数多のバックステージものと変わらぬ内容がつまらん。投票
A★3爆裂都市(2004/中国=香港)空港や高速道路といった舞台を縦横に駆使し主要3者の主客が入れ替わりに展開する前半は傑作なのだが、第4の男千葉登場で物語は停滞し始める。悦に入り演じてるがその思いが物語を拡散させ肝心の復讐のベクトルが消失。最後はどうでもよくなっちまった。投票
A★3インファナル・アフェア(2002/香港)絵に描いた如きシンメトリーなキャラ設定を2大俳優で設定しながら、対立のベクトルは昇華せずに同一方向に流れて雲散霧消していく。糞詰まりみたいなもどかしさ。脇役者の良さやカメラワークの魅力等見所も多いが、やっぱどっちかが泥被らないとダメ。投票(5)
A★3SPY_N(2000/香港)2枚目半が似合いそうな紀香にマタハリ的絶世の美女スパイを演らせたのが座りが悪く、本人もしんどそう。主人公と女スパイの軸に1元化してくれないからクライマックスへ収斂していくカタルシスが無い。とは言っても最後の見せ場は特A級。投票(1)
A★2スネーキーモンキー 蛇拳(1976/香港)クンフー映画に於ける格闘としての拳法の対極としての舞踏味を打ち出した新味は斬新であったし、ジャッキーベーシックキャラ確立の試金石なのだから仕方ないとは言え『ヤング・マスター』以前の一連の作は面白いがとにかく安い。自主映画みたく安すぎる。投票
A★2いますぐ抱きしめたい(1988/香港)腐れ縁に引きずられ自らの幸せを手に出来ない男に一本通った侠気や論理が窺えないので何だか締まりのないグズグズ展開に嫌気がさしてくる。数多ある香港ノワールの中でもつまらない方。映像主義の鎧を纏わぬ王家衛は作劇の凡庸が表に立ち陳腐でしかない。投票
A★2ドラゴン危機一発(1971/香港)蹴られて人型の形で壁を突き破っていくさまがギャグではないらしいのが意気消沈させる。全てが安くせこくテキトー。ブルース・リーに後の作品のような抜き差し成らない悲壮感が無く素材に徹して凡庸だ。可愛いだのなんだのは余程のファンしか無理だべ。投票
A★2客途秋恨(1990/台湾=香港)民族史的アイデンティティを問うのに母娘の確執に集約するのであれば、いっそのことベタな情感に流れても良かったのではないだろうか。静謐にクールであることで何も浮かび上がってこないし見えてもこない。良い題材だとは思うが乗れなかったのはその辺か。投票
A★2フルムーン・イン・ニューヨーク(1989/香港)女達が知り合うのが株と不動産で成功したキャリアウーマンを媒介としてるので、舞台設定といい語り合う悩みといい何かどうでもいい風に思える。それをトレンディドラマみたく薄っぺらいお洒落ムードで描くのだから益々救われない。地に足つけろと言いたい。投票
B★5紅夢(1991/中国=香港)藝謀第1期の色と構図への過剰な拘泥は下手すれば偏狭世界のドツボ閉塞を招きかねないのに、あろうことか1から4へと右往左往する超形式的な配列に準拠する物語に依ってマイナス2乗=超絶プラスへと転化し得わけである。毒をもって毒を制した感がある。投票
B★5秋菊の物語(1992/中国=香港)能面女優に感情を付与し、自身の極まった手法をも鮮やかに転換させたイーモウの底の見えなさ。往年のイタリア映画を彷彿とさせるバイタリズムとユーモアの混在。パラノイアな際どいキャラも腹ボテのコン・リーが飲み込み融解させる。彼女の映画。投票(1)
B★5あの子を探して(1999/中国)ド素人ばかりを使い、わけても主演の女の子の見目麗しくもなく性格悪そうなのがイタリアン・ネオリアリズモな伝統をに立脚してると思うそばから、フランス映画的小粋なエスプリも出してくる。あらゆる映画史に敬意をはらう藝謀の立ち位置の奇跡の理想形。投票(1)
B★5初恋のきた道(2000/中国)人を好きになるという1点だけを描き映画はここまで持たせられるものだったのかという驚きは絶えなき手法変革中毒イーモウの敢えての陳腐が皮相に倍加する。ツィイーちゃん可愛やは淡彩背景でピンク映えの色計算で無敵レベル。ビッチ本質が隠し味。投票(4)
B★5LOVERS(2004/中国=香港)HERO』では拡散していたベクトルは1本化され、馬鹿馬鹿しいまでの絢爛とケレン三昧のCGで紡がれた物語がクライマックスでは3者の熱い想いが交錯する視線に1点集約される。50年代黒澤的描写をも散りばめた藝謀キャリアの集大成。投票(3)
B★4紅いコーリャン(1987/中国)明確な色彩設計と剛腕な筆致が融合し苛烈な生き様を際立たせる。見たこともないようなものを叩き付けられた感じはしないが、後に形式に拘泥しゆく藝謀の未だ荒削りな原初の資質が剥き出しの情念とマッチング。只管にダイナミックで絵画的なフォークロア。投票(1)
B★4さらば、わが愛 覇王別姫(1993/香港)多くのドラマトゥルギーが帰結の予兆的萌芽を内包し物語を深化させる前半の少年時代が良いのは編年記の常。しかし、後段、愛に言及し仮初にも三角関係に展開の綾を託すにしては余りに躊躇が横溢し近代史の嵐の中で雲散霧消する。焦点ボケなのだ。投票
B★4北京好日(1993/中国=香港)シネマヴェリテという古語を彷彿とさせるインタビュー場面の創造を混じえた劇作がとてつもなく洗練されていると思う。ある種のいかがわしさを交えたドキュメンタルな作風から香り立つ60年代風味が堪らない。投票(1)
B★4黄色い大地(1984/中国)孤絶し閉塞された地域社会の一端に風穴を開け清新な風を吹き込めば、やがては変わっていくであろう因習。しかし、風に触れた少女も父親も弟も余りに無力であった。歴史の中に埋没した数多の名も無き弱者への思い。父と弟の役者が特に良かった。投票(2)
B★4心の香り(1992/中国)この爺さんにしても少年にしても京劇という依って立つモノがあるから孤独を凌いでいける。その現実認識がスーパークールなリアリズムで地に足をつかせている。しかも隣家の少女がこれ又スーパークールに可愛いのも少年時代の仄かな追憶を刺激してやまない。投票
B★4こころの湯(1999/中国)癒しを標榜する映画は好かないが、これは癒し場を背景にしただけで、その実登場人物達は徹底してドライニ突き放されている。映画の前後に同尺の物語があってもいい、その中盤とも言うべき部分を説明無く抽出したのが、それで語れるという作者の自信だと思う。投票(1)
資本提供国を必ずしも国籍とはしていません。
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