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[POV: a Point of View]
―モラトリアム人間は汽車に乗り込む―

A★5田園に死す(1974/日)時計仕掛けの俺んち。知覚の襖。胸に響くは、「母さん、私をもう一度妊娠して下さい。」 [review]投票(11)
A★5まわり道(1975/独)人間嫌いで、故に実業と縁が薄く、その割りに押しに弱く、親のスネカジリで、意外と面倒見は良く、良いけれど飽きっぽくて、それを理屈で割り切って、平気で人を裏切る、そんな文学徒弟の主人公が自身の [review]投票(3)
A★5赤目四十八瀧心中未遂(2003/日)「考えはしたが何もしなかった」これだけでスコーンと一発。体ごと持っていかれた。スクリーンの中に。アマガサキのあのアパートの一室に。 [review]投票(6)
A★5祭りの準備(1975/日)祭りの準備』を死ぬまで続けたい。 [review]投票(2)
A★5豚と軍艦(1961/日)新宿昭和館でこの長門裕之(と『仁義なき戦い』の広島弁)に出遭い、俺は邦画にのめり込むようになる。要はそれを発した人物の「表情」「動き」と直結し「履歴」「地域性」を想起させる「原語」を介して映画を愉しむようになったということ。表層的と云われようが俺には日本語で語られる喜劇がイチバンだ。 [review]投票(6)
A★5都会のアリス(1974/独)故郷を捨て、理想に裏切られながら、ふとしたことからようやく自分の「居間」を見つけることの出来た、或る青年に聞いた話。 [review]投票(1)
A★4廃市(1984/日)非常に日本的でありながら、同時に日本映画であることを超越した作品。 [review]投票
A★4男はつらいよ 望郷篇(1970/日)脱モラトリアムを掲げる寅の奮闘と挫折を限りない優しさ(それは正に母の優しさ)で見つめた本作が、現代をただ漠然と生きているフリーターの心を動かさぬはずがない。場面展開、人物の出し入れの巧さも特筆に価する。投票(1)
A★3青春群像(1953/伊)モラルドはちっともいい奴なんかじゃない。世話焼きで臆病なだけだ。そんな自分に嫌気が刺しての出向は、過去の自分と故郷に残してきた悪友に対する過酷な決別宣言ととれる。断絶の先にこそ希望はある。投票(2)
A★3カラマリ・ユニオン(1985/フィンランド)”同じ名前の15人の港湾労働者がその都市内の何処かに存在するらしい理想郷を目指す”という粗筋、及びその結末が当時のカウリスマキ、そしてフィンランドにどのような意味を持つのかが今の俺には全く判らない。いずれにしても青臭く幼稚な風刺劇であることに変わりはないのだけど。投票
B★5デッドマン(1995/米)無心で歌う”Break On Through To The Other Side” [review]投票
B★5浮雲(1955/日)戦後社会を映すと同時に現代日本に蔓延るモラトリアム人間を最初に描破した画期的作品。換言すれば「〜だから仕方がない」という後向きで受身的で他人事的な諦めの台詞に最初に美しさを見出した映画。成瀬も凄いがやはり森雅之に尽きると思う。投票(5)
B★4青春の蹉跌(1974/日)(時代という)激流に投げ込まれた(若者という)尖った石コロが押し合い圧し合い削り合いながら最期には(運命という)滝壷に飲み込まれゆく様を描いた『青春の蹉跌』という映画です、これは。投票(3)
B★4津軽じょんがら節(1973/日)永遠への脱出者たちに贈る 〜Zongra Remains The Same. [review]投票(2)
B★3八月の濡れた砂(1971/日)ビーチ坊主の家畜サウンド。ただ野放し。 [review]投票(4)
C★5真夜中のカーボーイ(1969/米)ああ勘違い。投票(1)
C★5ゴーストワールド(2000/米)イーニドの夢、叶う。 [review]投票(4)
C★4卒業(1967/米)「まだ未使用だけど相当いいモノ持ってます」ダスティン・ホフマンの鼻から生まれたリアリティ。投票(3)
C★4カッコーの巣の上で(1975/米)自らの意思で踏み出す一歩の大切さ。 [review]投票(12)
C★4洲崎パラダイス 赤信号(1956/日)原作からエッセンスを抽出し、それを映画的に映像のみで表現することにかけて、川島雄三に勝る人は、日本にはいない。物語のかたわらには常に、豊穣な文学性が寄り添っていて、だからラストの余韻もひとしおなのだ。この作品は特にね。投票
A:モラトリアム人間は汽車に乗り込む B:モラトリアム人間は舟に乗り込む C:モラトリアム人間は(グレイハウンド)バスに乗り込む
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