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エピキュリアンさんのコメント: 更新順

★4レオン(1994/仏=米)相変わらず、少女のイニシエーションを娯楽ものとして追求するベッスンですが、ゲイリー・オールドマンが、もうめちゃくちゃいい。ベートーベンだもんね。カプセルをかんで痙攣するのは「アキラ」の影響だろうけど、唯一無二のゲイリーに、2点あげちゃう。[投票]
★4スター・ウォーズ(1977/米)大昔に「レンズマン」というスペースオペラのシリーズがありましたが、その時に頭のなかにできあがった、惑星間航行とかちがう重力場でべつの進化をとげた宇宙生物たちなどの宇宙劇画的SFイメージが、はじめて映像化された映画でした。[投票(1)]
★4アマデウス(1984/米)ストーリーがいいんですけどね。でも、モーツァルトの、天真爛漫をこえた、手に負えない感じ、品のなさ、邪気などは、役者のキャラクターと演技によるものが大きかったんだろう、と思った。あのパーソナリティを言葉で説明するのは、きわめて困難だろう。天才だけに。[投票]
★5タクシードライバー(1976/米)カサベテスのフェイシズような撮り方で、顔の変わりにブロンクスとかの街を撮るとこうなるって感じ。街の表情(怖いくらがり、とか、階層のちがう街並の違和とか、時間による光の表情の違いとか、すばらしい。安ホテルの壁、階段、廊下、ベッドとかも。NYが主人公な気がする。[投票(3)]
★4ユージュアル・サスペクツ(1995/米)たとえば、警察のデスクで、ケビン・スペイシーが釈明するとこのろのすばらしい演技。映画が終わってから、その凄さが、さらによく分かる。演技していることを、観客に見せて感心させる演技、というものがあるんだ、と思った。そういうディティールの演出と演技の宝庫。[投票(1)]
★4パルプ・フィクション(1994/米)刹那的で欲張りでセコくて憎めなくてイカした登場人物とおなじように、気が多い男のような編集、ゴージャスさとチープさの絶妙なバランス、自立しているようで全員が依存し合っているような絡み合った人間関係、ツボを心得た音楽の入れ方など、映画自身が彼らの仲間なのだ。COOL![投票]
★4椿三十郎(1962/日)私には、この映画は、それぞれの屋敷の中の構造、というか、つくりが、それぞれのシーンを支えていて、それが物語の展開そのものになっている、と言ってもいいほどの世界観をもっている。門、門前、庭、廊下、居間、塀、そして山水などが、登場人物と同じぐらい考え抜かれている。だから、椿なんだろう。[投票(4)]
★3エイリアン4(1997/米)ジュネ大好き。でも、エイリアン は根拠なしの悪のままで居てほしかったのは、私だけ?ウィノナの瞳につねに、リングライトが入っていることに注意。でも、母性愛とは・・・・。でも、シリーズでは、1作目の次に好き。[投票]
★2スピード(1994/米)ほとんど、どうでもいい映画だったけど、ある乗り物が最後の地上に出て道路をすべるシーンで、背景の街なみの映画館に、なんと『2001年宇宙の旅』が架かっていたのには、ちょっと感激。だから、ほんとは1だけど、2.[投票]
★3ミザリー(1990/米)こういう人って、身の回りに結構居そう。でも、この作品は、特別なできごと、という描き方をしている。そこが、なんか、物足りない、って感じ。[投票(1)]
★4M★A★S★H(1970/米)死と生の境界にいる軍医。正常と異常の境界にある戦争。現実と観念の境界にある映画。それぞれが、同時に進行して緩やかなカタルシスを迎える作品。このアルトマンは、すごくラジカルに見えたんだけどなあ。[投票(2)]
★5コレクター(1965/英=米)だれでも、とは言わないが、おおくの人の心の奥に潜む欲望についての映画。拉致されるほうも恐怖だが、自分で抑制できない欲望を抱えた者の恐怖も、うまく表現されていた。それを象徴する蝶の扱いは、すばらしい。トマス・ハリスも『羊たちの沈黙』でこれをオマージュしたのかも。[投票(3)]
★3ザ・プレイヤー(1992/米)ハリウッドは、この程度のハリウッド諧謔は、平気で受け入れるんだよね。アルトマンも、真剣に攻撃しているわけではなくて、遊んでいるにぎない。そういう娯楽作品としてみれば、けっこうそれなりに楽しい。映画に倫理なんかない、っていうふしだらな姿勢そのものの映画だな。[投票(2)]
★5バベットの晩餐会(1987/デンマーク)信仰は、ときに快楽を戒め人の心を閉ざしてしまう。その心に「食事」という快楽がどう作用するのか。それは、もしかしたら、正しくあろうとするあまり、自分を大事にすることもわすれた人々への警告かも。長い長い、でも、見飽きない食事のシーンで、涙が止まらなくなった。[投票]
★4三つ数えろ(1946/米)女が良い。いきなりショートパンツで現れて、ボガードの胸に倒れかかる冒頭から、女たちの獣のような匂いが充満している映画。そのなかで、ボガードは、ある種の諦念から口数少なに、しょうがないなあ、と言う感じで、自らの仕事をこなしてゆく。当時のホークスの気分だったのかな。[投票]
★5ジャッキー・ブラウン(1997/米)女が描けない、と評価されてきたタランティーノが、女を主人公に挑戦した作品、と聞いたけど、中年で黒人のヒロイン、しかも自分の将来を考えて犯罪も辞さない、というすばらしく魅力的なキャラには脱帽。こういう人間を描けるって、大人だし成熟している、って思う。[投票(2)]
★4ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ(1984/米)なによりも、編集が良い。なんの説明もなく、カットつなぎで時代がぱっと飛ぶ、その残酷さ。それは主人公たちが運命にもて遊ばれるのと、呼応している。その表現の鋭利さを楽しむためだけでも、3回は見たかな。女のタメにレストラン借り切るダメ男の切なさも、たまらん。[投票(5)]
★3遊星からの物体X(1982/米)メイクやクリーチャーは、こちらの方がいい。血が飛び跳ねるのも、いい。でも、オリジナル版をみちゃうと、ストーリーテリングや、キャラクター設定など、わかりやすいけど恐怖が足りない、って感じてしまう。リメイクって、難しいんだなあー。[投票]
★4ブレード 刀(1995/香港)勧善懲悪、ステロタイプ、劇画的アクション、貴種漂流話。ではあるけど、ここまで徹底すれば、一種のカタルシスがある。ペキンパーとレオス・カラックスを足して割ったかんじ。血圧高そうな感じ。でも、サウンドとか、ちょっと乱暴で、損してる気がする。[投票(1)]
★4エル・トポ(1969/メキシコ)暗喩と象徴に満ちた映像叙事詩。って、まるで、宣伝コピーだけど、監督は大まじめにつくってるから、こういう言い方がぴったりかな。特に後半のフリークスの開放と悲劇、それと、信仰心を試すロシアン・ルーレットのシーンが好き。あからさまな暗喩、って、いいなあ。[投票]