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ゑぎさんのコメント: 更新順

★3窓から飛び出せ(1950/日)農林省の協力、とクレジットが出る。舞台は田園地帯かつ丘陵地帯。丘の上の高台にある家。本作の原作も兼ねる大日方伝轟夕起子の夫婦。子供がニ男二女(内3人は大日方の実子のよう)。 [review][投票]
★4果てなき船路(1940/米)このオープニングの素晴らしさ。夜の海。島の住民の歌声。舷側に出てきて、その歌声を聞く船員たち。ウォード・ボンドジョー・ソーヤー、そしてウェイン。遠くを見つめる視線と煙草を投げる所作。なんという濃密な時間だろう。 [review][投票]
★3余命10年(2021/日)ファーストカットは桜の花。ゆっくりとトラックバックすると(ズームアウトではない)、病室の窓越しに撮影していたと分かるカットだ。本作は、何度も桜の木が登場し、重要な見せ場を作る。日本映画だなぁと思う。 [review][投票(1)]
★3関ヶ原(2017/日)実は、けっこう感動した。私は、原田眞人が描こうとしている侠気のようなもの、あるいはその描き方が、もともと好きなのだとあらためて認識した。 [review][投票]
★5肉体と悪魔(1926/米)もうフォトジェニックな画面、ため息の出る美しいショットの連続。まずは、ガルボ登場の駅のシーン。ガルボは姿を表した途端に、くらくらするようなオーラを発散させる。ジョン・ギルバートが一目で参ってしまう圧倒的納得性。 [review][投票]
★4遠い一本の道(1977/日)これは一筋縄ではいかない図太い映画だ。私には、こういういびつな、畸形的な構造を持つ映画もとても魅力的に感じられる。 [review][投票(1)]
★3355(2022/英)ジャングルの真俯瞰。ヘリのフレームイン/アウトに驚かされるカットだ。これはドローン撮影だろう。続く邸宅の俯瞰はクレーンか。しかし、この時点で、美しいプリントだと感じて嬉しくなる。撮影は全体に綺麗だ。 [review][投票(1)]
★3地球最後の男 オメガマン(1971/米)チャールトン・ヘストン主演の終末もの。前半部は荒廃した街の様子をうまく出せていて悪くない。映画館で一人『ウッドストック』を見る。しかももう何度も見ていて、科白を覚えてしまっているというのが面白い。 [review][投票]
★4おかあさん(1952/日)これは、成瀬の中でも、一二を争う凝った繋ぎの映画だろう。まずは、香川京子が今川焼きの露店で岡田英次と本を読む場面。「今川焼き」の幟(のぼり)が、「アイスキャンディー」に変わって、冬(春?)から夏に、季節をジャンプするのだ。 [review][投票(2)]
★3オールド(2021/米)ミニマルな『皆殺しの天使』という趣きだが、流石の腕力でエンディングまで楽しく見せる。 [review][投票(1)]
★3女の叫び(1978/ギリシャ=米)公開時に見たいと思いながら見逃して、以来見る機会に恵まれなかった作品の一つだが、やっと見ることができた。ですが、期待が大き過ぎたのかも知れませんが、テンションが持続しないというか、画面のテンションについていけなくなってしまった。 [review][投票]
★4市街(1931/米)犯罪王リコ』や『民衆の敵』とほゞ同時期の犯罪映画だが、本作はこれらに比べると幾分甘い、メロドラマ要素の多い作品だ。まだまだサイレントっぽいセットやメイクといった部分では、これら3作とも共通している。 [review][投票]
★3殺したのは誰だ(1957/日)日活ロゴの時点で、オフでエンジン音が聞こえる。クレジットは、キャデラックのダッシュボードの画面。本作は、老いた自動車ディーラー役の菅井一郎が純然たる主役だ。 [review][投票(1)]
★3インターステラー(2014/米)法螺話として、こんなに矮小な世界に集約してしまうのはどうか、といった点は別にいいと思うし、5次元の世界の見せ方(本棚!)も面白いと思う。 [review][投票(1)]
★4三度目の、正直(2021/日)傑作。私の好みで云うと『ドライブ・マイ・カー』よりも『偶然と想像』よりも上に置く。まずは、あの大傑作『ハッピーアワー』の同窓会のような映画であるということを記しておきたい。 [review][投票(1)]
★4麻希のいる世界(2022/日)紺のハイソックスとローファーの足が浜辺を歩く。歩く足から始まる映画の系譜。浜辺から始まる映画の系譜にも属する。 [review][投票]
★4蟻の街のマリア(1958/日)クレジットバックの音楽は讃美歌「あめのみつかいの」。序盤はクリスマスの季節で、タイトルロールの千之赫子が、子供たちにパーティの準備で教える歌がこの讃美歌なのだ(劇中の千之の科白では、この歌を「グロリア」と云っている)。 [review][投票]
★3アラン(1934/英)全ての映画は寓話である。同時に全ての映画はノンフィクションだ。私は真実だと確信している。だから、映画をフィクション/ノンフィクション(ドキュメンタリー)に分類しても仕方がないのです。 [review][投票]
★3雲がちぎれる時(1961/日)断崖の上から眼下の海岸。ティルトアップして、灯台のある断崖の風景。こゝは足摺岬。バスが行く。運転手は佐田啓二で、車掌は初々しい倍賞千恵子。倍賞は「今度、お母さんと会うて」と云う。途中で伊藤雄之助が運転するバスとすれ違う。 [review][投票]
★4女たち(1939/米)女性しか出ない映画として有名だが、無理からに女性しか登場させないのだ。夫との会話などは電話で済まされ、かつ、電話の表現は、相手の声が聞こえないパターンだ。多くの場面で電話を使ってプロットを転がす、電話の映画、ということもできる。 [review][投票]