★3 | 真珠の頸飾(1936/米) | こんな手口をよく思い付くものだ、と感心する。ショートコントのような軽さで、ゲイリー・クーパーも軽い。軽くて悪いことは無いが、後半の展開にちょっと疑問が出る―こんな展開になるかな?と。クスリと笑えるシーンは実に楽しい。オチも見事だ。3.5点 | [投票] |
★4 | 七人の無頼漢(1956/米) | 重箱の隅をつつけば、話の展開で2か所ほど無理していると思われるところがあるが、そういう事は止めよう。善い所に目を向けたい。‘恋愛’と‘プライド’だ。 [review] | [投票] |
★3 | 悪魔の美しさ(1949/仏=伊) | ‘ファウスト’は元来は民話であるが、独人のゲーテが著わすと高邁な識見あふれる、思索に富んだ世界的名作になり、仏人のルネ・クレールが映画化すると、こんな洒落っ気の多いものになる、ということだろう。 [review] | [投票(1)] |
★3 | 巴里の屋根の下(1930/仏) | 最初、チャップリンのトーキーかと思った。クレールは撮影方法、演出を駆使しているというより試みにいろいろ試しているように見える。物語展開のマノビが、気になる。主題歌だけの映画というと言い過ぎか。 | [投票] |
★4 | 若草の頃(1944/米) | テーマ曲‘Meet me in St.Louis’も良いが、電車の中の‘The trolley song ’が少女の恋を描いて、詞も曲も良い。邦題が素晴らしい。それと重ねて、少女がいつしか大人の判断が出来る女性になっている、J.ガーランドのそんなシーンが心を暖かくする。佳作。 | [投票(1)] |
★4 | かれらに音楽を(1939/米) | 甘いホンは好きだ(笑)が、本作は最後まで甘いままで、勢いがもう一つ足りないか。アンドレア・リーズは鈴木京香似で、美しい。ウォルター・ブレナンは相変わらず助演として、手堅い。アーチー・メイヨ監督の代表作の1本としても、いいと思う。 | [投票] |
★4 | ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ(2018/米) | 1つ1つ丁寧に状況を説明して作り上げて行く語り口は、分かり易い。全体に派手さはないが、別のドキドキの面白さが有った。ホンも撮影も水準以上だろう。さて、映画の楽しみは色々あるが、私は時に値段に注目している。
[review] | [投票] |
★4 | 半世界(2019/日) | 心に残ったセリフと、題の‘世界’について。
[review] | [投票(6)] |
★5 | 歴史は夜作られる(1937/米) | 大仰な邦題(原題も)、設定も極端。しかし、それを上回る破天荒な物語。極端に極端をぶつけると普通になるという道理。いつしか観客は只々2人の行く末だけを祈るばかり。裸足、ヴァイオリンの優しさ、笑い顔、霧笛も2人のロマンスを心憎いばかりに盛り上げる。 | [投票] |
★3 | テンプルちゃんの小公女(1939/米) | こういう児童物は、意地悪な人、優しい人、本当はいい人とパターンが決まっていて、私は大好きだ。物語が簡単すぎるのは、子供さんの鑑賞を考えての事だろう。劇中劇は、誰が観ても楽しさいっぱい。 | [投票] |
★5 | 祇園の姉妹(1936/日) | 祇園の芸妓の生活。あの頃は、女は売りもの買いもの、の世界だった。そこに実(じつ)を見出そうとする姉と、その姉を見て来たからこそ逆の極端に走る妹。いつの世も男と女は、化かし合い。が、描かれない古沢は後ろ髪を引かれていた、と思いたい。切ない。 | [投票] |
★5 | 波止場(1954/米) | オープニングは巨大船鎮座の港の画。やはりカザンは素晴しい。教会前の会話シーン−木立を生かした落ち着いた雰囲気−もいい。シングルマザーで苦労したと言うボス。物語には絡まないが、このセリフもホンの良さだろう。1人では動かない大衆の打算。やはり傑作。 | [投票(1)] |
★4 | アラスカ魂(1960/米) | ジョン・ウェインらしいスケールが大きいのか小さいのかよく分からない、大雑把な作品。良かったのは主題歌と、アラスカの町と砂金採りの現地セットと、何と言ってもキャプシーヌ。その美しさに全ては霞んでしまった。全く甘いが、恋は甘いので、4点だ。
| [投票] |
★4 | 有頂天時代(1936/米) | いつも通りの話だが、素敵にまとめた。歌曲にずば抜けたものはないが、佳い曲が多い。 [review] | [投票] |
★3 | エリジウム(2013/米) | 展開が速く、アラを探す間もない(笑)。話が絡み合ってくる迄は面白かったが、後半は勢いに任せて、雑になった。ペンダントはもっと活用すべき。日本刀が国際的になったのは、大慶。映像は素晴しい。SF映画傑作選にエリジウムの1カットくらいは載りそうだ。3.8点 | [投票] |
★4 | 征服されざる西部(1952/米) | 男なら一度は夢見る大きな仕事、大きな稼ぎ。そんな男を描く。西部をのびのびと撮っている撮影がいい。タイトルも格別だ(邦題の方がいい)。鬼警部アイアンサイドの顔、‘えっ、この人’だが、懐かしい。 | [投票] |
★3 | どん底(1936/仏) | 原作は物語らしい物語がなく、哲学的なテーマ―‘人間のあるべき姿’の探求―を扱っているが、換骨奪胎。テーマは消えてなくなり、男爵の経緯と主人公とナターシャの詳細な話を新作した。もっとも後者が「人間のあるべき姿」と通じる、と考えられない事もない。 | [投票] |
★5 | 家(うち)へ帰ろう(2017/スペイン=アルゼンチン) | 世の中の色んな主張を、押し付けない優しい映画。 [review] | [投票(1)] |
★4 | メリイ・ウイドウ(1934/米) | 歌曲「メリィウィドウ・ワルツ」で踊るシーンが見事。チャールダッシュ舞踏も楽しいが、歌としては「ガールズ、ガールズ、ガールズ」が一番楽しい。純愛物でほろっともする所もあるが、2人がテーブルの下でコソコソするシーンが好きです。 | [投票] |
★3 | 運び屋(2018/米) | 登場したイーストウッドは、よれよれの汚いじいさんだった。思わず、歳取ったなぁ。ストーリィは、キッカケは面白いが、何という事のない話。それより、観客誰もが、た
だただケガをしない様にと、酷い目に会わない様にと祈ったに違いないと思う。
[review] | [投票(6)] |