[コメント] ムーラン・ルージュ(2001/豪=米)
ああ何で、何で映画館に行かなかったんだろう。私も映画館で、ノレない残念な人たちを尻目にこの洪水にまみれてみたかった。でも行ったら行ったで大はずしの危険も十分にあると思ったので躊躇していたわけで、確かにそんな映画でした。私にとっては結果的にはそれが吉と出たことになります。
なんてったって本日我が家にて、友達4人を招いてオールナイト上映会開催、計3回の連続上映を決行し、狂喜乱舞の大成功を収めたのであります。見慣れた我が家が延べ7時間、超現実のパリに変貌。もとからユアン好きの私は当然恋する瞳と歌う薄くちびるにメロメロ。冷たそうとニコール嫌いだった男の子もコミカルな彼女を発見したうえ透き通る美しさにメロメロ。
3回目の上映に至っては、これぞ自宅鑑賞ならでは、全員で熱唱熱唱また熱唱。知らない曲がないからそりゃもう最高でした。これって実はかなり高度な技ですよね、みんなが知ってる曲を使う。口ずさむほどに有名な曲ならそれ自体がもう既に意味を持つに至っているから、歌がただの歌以上に膨らみます。関係ないけど日本の古典芸能の引用遊びなんかに似てますね。観客の予備知識まで利用しちゃうわけです。
何度もリピートしたのはやっぱりカステラ一番(これって全国共通?違ったらごめんなさい。年齢的に?な方もいたらすみません。)です。ハナシは二番と書きましたが、このシーンで、本筋と完全に一致する劇中劇の流れを簡潔に見せてしまってるわけですから、これはもう、ストーリーはこれだけさ文句あるか宣言と言えましょう。でもその最後に「誰か死ぬのか?」という台詞を吐かせるあたりで、ラストの方もできれば息を詰まらせて見てほしいな、という健気な囁きも聞こえてきました。実際、ノセられやすい私たちは何度窒息死しそうになったことか。
「うーん、違う。」とか「やりすぎ。」とかいう方もかなり多そうな作品ですが、幸い私たちの中にはたまたまそういう人がいなくて、ノリノリのうちに狂乱の上映会は終了し、明け方友人たちはお仕事に旅立って行きました。とさ。さーて私は今からもう一回。すみません興奮気味で。
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