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町田さんの人気コメント: 投票数順(36/50)

人気コメント投票者
★3花様年華(2000/仏=香港)観察者としての視点を捨てられない小説家と、現実から眼を逸らしきれない臆病な女。愛を語り合う資格の無い二人を見事に描ききってはいるが、だからどうしたの感が否めない。メロドラマを盛り上げる百花繚乱の「映画華」も、ここまで来ると流石に鬱陶しく感じてしまう。花はとびきり美しい一輪で充分だ。寒山拾得[投票(1)]
★4オールド・ボーイ(2003/韓国)パク・チャヌクは面白い作家だ。理屈っぽさと強引さ、ウィットと幼稚っぽさ、スマートさと愚直さがどの作品にも混在している。「坂道ダッシュ」と「デスクで鯱」のシーンは同じ作家のセンスとは思えない。 [review]ペペロンチーノ[投票(1)]
★4砂漠のシモン(1965/メキシコ)メキシコの砂漠を舞台とした『追放と王国』の物語で、誰かがそう云っているのを聞いたことは無いが、ブニュエルとカミュには意外と共通点が多いと思う。彼らの「追放者としての眼差し」に私は強く惹かれるし、共感を覚える。それと、もう一言。 [review]けにろん[投票(1)]
★5のんき大将・脱線の巻(1949/仏)脱線だらけの一日目で掛かる酔っ払ったようなワルツやポルカが、「アメリカ式」を標榜する二日目では一転して狂騒的な4ビートジャズに変わる。カラーは発色が悪く、ギャグは過去短編の焼き直しなんだが、折り目正しい全体構成と、最後の老婆の殺し文句、宴の後の寂寥と明日への期待に、見事泣かされた。[投票(1)]
★5浮気な家族(2003/韓国)セックス、ダンス、そして、無関係な死。 [review]ぽんしゅう[投票(1)]
★3グリーンフィッシュ(1997/韓国)李滄東のニューシネマかぶれっぷりが窺える、なんとも微笑ましい映画デビュー作。気障っぽい映像表現(サングラスに炎!)、感傷的な音楽、年増のヒロイン、『タクシードライバー』からチンピラ映画の定型へと展開するストーリィ・・・全てが判り易い!(ソン・ガンホ、まだほんの脇役なのにすげぇ存在感)ぽんしゅう[投票(1)]
★3ヴェロニカ・ゲリン(2003/米=アイルランド=英)事実を基にした物語だからと云って、ここまで映画的サプライズを排してしまって、果たして良いものだろうか。仕事に家庭に、堅実で破綻の無いシュマッカー演出は、全く飽きさせないし、エピローグで心を揺さぶられもしたのだけれど、もう少し、「映画」として彼女の人生を愉しみたかった。悪玉ジェラルド・マクソーレイは好演。ナッシュ13[投票(1)]
★2赤坂の姉妹 夜の肌(1960/日)軽佻にしても重厚にしても、躁と鬱が混在した川島映画が好きで、本作とか『花影』みたく、鬱ばかり際立ってしまった作品って余り好きになれない。成瀬や豊田と違って、川島がそれをやると、どんより暗くなり過ぎるんだなぁ。厭世観に説得力があり過ぎるんだ。けにろん[投票(1)]
★5都会のアリス(1974/独)故郷を捨て、理想に裏切られながら、ふとしたことからようやく自分の「居間」を見つけることの出来た、或る青年に聞いた話。 [review]ina[投票(1)]
★5バッファロー’66(1998/米)薄暗くって窮屈で捻じ曲がっていた世界の見え方が変わる、正にその瞬間を捉えた、これは、子供でもない、大人にも成りきれてない、中途半端な俺たちの為の、俺たちの為だけの映画です。人間って「殻」を破るときが一番美しい。報告します。俺の親友に、綺麗な彼女が出来ました!ボイス母[投票(1)]
★4あの胸にもういちど(1968/英=仏)クールでファッショなドロンに焦がれる、倦怠な色情狂にして行動派マゾヒストマリアンヌ・フェイスフルの喜悦の騎乗位を延々と眺める映画!今直ぐしたい!いつでも準備OK!視覚表現・音楽・ダイアローグ、全て色褪せた今だからこそ浮かび上がって来る性愛の実相!!アンドレ・ピエール・ド・マンディアルグの詩性!俺もあの頃に!あの胸にもういちど!わっこ[投票(1)]
★3のんきな姉さん(2002/日)侘美の音楽を含め時代に逆行した映画。それが必ずしも悪だとか無意味だとか云うつもりはないが、こんな出来では小さな波風さえ起せない。物語の解体とは、メッセージなり時代の空気なりをより鮮明・効果的に抽出する為の手法であり、主題無きスタイルの追従は欠伸しか生み出さない。女優が美しく撮れていないのも許しがたい。エロVシネ時代の作品の方がこれよりは幾らかマシです。水那岐[投票(1)]
★3タンポポ(1985/日)高田馬場「ほづみ」や中野「青葉」のシンプルなラーメンが大好きな私は、ゴテゴテと具ばっかりトッピングした新興のラーメン屋になんて全然興味がありません。それと「湯切り」さえ満足に出来ぬバイト君を雇っているような有名ブランドの支店には二度と入るもんかと心に決めています。 [review]sawa:38[投票(1)]
★4エンペドクレスの死(1986/独=仏)通常映画に期待される活動的要素は悉く排除され、逞しく寛容なシチリアの山野と風と陽、洪水の如く押し寄せる詠嘆的ダイアローグだけで構築された、これぞまさしく「直立不動の映画」、或いは現代人に架された「労苦」である。 [review]寒山拾得[投票(1)]
★3海辺のポーリーヌ(1983/仏)アルメンドロスの翳りある映像も、芥川的帰結も好みだが、短編向きの小話をエロで水増ししたかのような内容に、正直食い足りなさも感じた。それとアリエル・ドンバールは、俺には化け物にしか見えない。ユリノキマリ[投票(1)]
★3グレースと公爵(2001/仏)軍靴、ギロチンの軋み、狂熱と恐怖の叫びが、音楽に取って代わった不幸な時代。貴族や為政者の怠慢は赦しがたいが、モラル無き世もまた闇だ。最近のヨーロッパには「現代の自由」の是非に付いて本気で考えさせられる映画が多い。 [review]わっこ[投票(1)]
★5夜霧の恋人たち(1968/仏)ムチャクチャ面白い。ひたすら面白い。恋の駆け引き「押して駄目なら引いてみな」なんて物語ってるくせに、映画は押して押して押しまくるのだ。俺はツボを押されて、押されて、押され捲くったのだ。 [review]ゑぎ[投票(1)]
★3木曜組曲(2002/日)かしましく雑談を交わしながらも、けして馴れ合わない、溶け合わない、しかし互いに尊重し合う、各々の矜持を持った女たち。 [review]ぽんしゅう[投票(1)]
★4OUT(2002/日)日本ミステリ文学史上最初で最高の真正女ハードボイルド作家桐野夏生の原作群が讃える鈍い輝きを、20年以上昔の胡散臭いフェミニズムで塗り潰してしまった罪は確かに大きいが、原田美枝子以下実力派女優陣の個性的な名演のお陰か、これはこれで愉しめる。 [review]おーい粗茶[投票(1)]
★2御法度(1999/日)役者はともかくスタッフ陣。なんたる権威主義、なんたるブランドかぶれ。ああ嫌だ、厭らしい。しかもそれが中途半端に面白いもんだから、尚一層腹が立つ。そうさ、言い切ってやる。こんなの、日本映画の墓場だぜ。 [review]水那岐[投票(1)]