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町田さんのコメント: 更新順

★3のらくら(1921/米)「一人二役」「立場は正反対だがしかし外見的にはソックリのニ人物が入れ替わる」という着想の面白さに比べて、作品全体の完成度は高くない気がするが、同じ発想を研磨した『独裁者』が賛否両論を喚起する問題作である以上、いつまでも愛され続けるだろう。[投票]
★4男はつらいよ 望郷篇(1970/日)脱モラトリアムを掲げる寅の奮闘と挫折を限りない優しさ(それは正に母の優しさ)で見つめた本作が、現代をただ漠然と生きているフリーターの心を動かさぬはずがない。場面展開、人物の出し入れの巧さも特筆に価する。[投票(1)]
★4非情の町(1961/米=独=スイス)古臭い演出が気になるが考えさせられる作品。美しすぎたカリスマ巨乳アイドルクリスチーネ・カウフマンに同情。ジーン・ピットニーの主題歌は隠れた名曲。[投票]
★5やさぐれ姐御伝 総括リンチ(1973/日)まず鏑木創さんの変拍子満載音楽が驚く程素晴らしく、鼻の穴の弾丸と髭と鼻水が壺に入ってからはもう最後の最後まで思い出し笑い。やっぱり石井輝男は天才だね。[投票]
★4黒線地帯(1960/日)新宿歌舞伎町から始る典型的な巻き込まれ型サスペンス。何気にリアルな設定と深刻な社会問題にまで言及した物語を、淡白な主人公とライトなヒロインがテンポ良く牽引して行く。ミステリとしては意外性に欠けるし、スリラーよりも馬鹿馬鹿しさが先に立つが、ラストシーンで得られる哀切さは本物。 [review][投票(1)]
★3夜明け前(1953/日)利用されるだけ利用され大願成就の後は早々に忘れ去られ、何も得るところの無い、いやむしろ以前よりも窮迫してしまったこの悲運の宿場町は、その最後の本陣家長となった青山半蔵の人生そのもの。 [review][投票]
★4家光と彦左と一心太助(1961/日)沢島演出はお江戸の空気ってものを体感させてくれる。錦之助の喜劇センスにも驚愕した。[投票(1)]
★4幕末(1970/日)錦ちゃんの竜馬と仲代の中岡慎太郎、志士の志と役者魂でなかなかそう出来ないのは判るが、幾らなんでもしつこいぞ、はよ死ねい。[投票]
★5素浪人罷通る(1947/日)GHQのチャンバラ禁止令を逆手に採ったこの「刀を抜かない時代劇」は、 人気講談を真逆に解釈し政治風刺を盛り込んだ戦後社会派時代劇の先駆でもある。 [review][投票]
★5濡れた二人(1968/日)親の七光りならぬ黒光。稀代のチョコ玉俳優北大路欣也がスクリーン狭しと飛び回る。渚よう子は大映でも東映でも変わらずに悲惨。[投票]
★4緋牡丹博徒 鉄火場列伝(1969/日)名脚本!笠原和夫の緻密さと鈴木則文の人情味が絶妙の邂逅を果たす。サポート役の鶴田、丹波、待田は皆素晴らしいし敵役天津敏も出色の憎々しさ。山下美学が炸裂するラストは必見![投票(1)]
★4ハンテッド(2003/米)プロの眼から見たプロの仕事…これは生々しい「視点」の映画であり良く切れるナイフそのものだ。極限まで研ぎ澄まされた「実用」は「芸術」へと昇華する。過美な装飾や意外性を排し実証主義に徹したアクション・スリラーの傑作。 [review][投票(1)]
★4この素晴らしき世界(2000/チェコ)複線の張り方回収の仕方が堂に入っている。 [review][投票]
★3いのち・ぼうにふろう(1971/日)仲代、勝新、佐藤慶、岸田森、そして中村翫右衛門…。序盤のゾクゾクするような期待感が次第に失望へと変わっていく。 [review][投票(5)]
★3大菩薩峠・第2部(1958/日)平行、垂直、ズームに回り込みと、三木滋人御大のカメラ、今回はちょっと動き過ぎのような・・・。次々に登場する(木暮以外の)東映女優達の見分けがつかないのも難。クライマックスの刀バサッ、水ジャバー、湯気モワーのシーンまで正直しんどかった。[投票]
★5上意討ち 拝領妻始末(1967/日)山田一夫の灰色!ストップMとかズームの多用とかそんなもんどーでも良くなるこのグレイの素晴らしさ。主題もいいね。「人には其々生き方がある」そうだってんだその通り。意固地に生きて何が悪い。三船・司・加藤剛は勿論、大塚道子・神山繁の憎々しさもイイネ!スリルサスペンスロマンスアクションも全部在るね!凄いね! [review][投票(3)]
★3燃える秋(1978/日)あんな美人に残された選択肢が「優しいけど痛い」北大路と「巧いけど冷たい」佐分利という極端な二人に絞られている、ってのがなんだか可笑しいけど。 [review][投票]
★3神に選ばれし無敵の男(2001/独=英)自ら折り曲げた剣を真っ直ぐに叩き伸ばした時、夢見る怪力男は何を失い何を得たか。 [review][投票]
★4スリープレス(2001/伊)劇中で語られる「17年前の事件」がそのまま監督の過去作を喚起させる心理トリックが目の前の恐怖を無限に増幅させる。そしてこの構築美!映像!音楽!面白さ![投票(1)]
★3細雪(1959/日)船越英二って本当に面白い人だ。築地米三郎の洪水が圧巻。[投票]