動物園のクマさんのコメント: 投票数順
街のあかり(2006/フィンランド=独=仏) | 刑務所とは全く異なる、この愛想の無い日常。塀の外は無愛想の中にオレンジと赤があるだけ。顔をまともに見ることの緊張、と強いられた現実の無愛想に囲まれたカウリスマキの世界は、時々帰りたくなる暖かさがある。音楽のセンスも光る。 | [投票(2)] | |
脱出(1945/米) | どう脱出するか、なんて映画の魅力に全く関係ない潔さ。とにかく、抜けがないハワード・ホークス。観るたびにこのローレン・バコールに似た人に会ったことがある、と思うのだが誰かは思い出せない、、、、 [review] | [投票(2)] | |
教授と美女(1941/米) | 息つく暇もなく、あっという間に幸せな気分になる傑作。ゲイリー・クーパーの野暮ったさとバーバラ・スタンウィック の艶やかさ、教授陣の何とまあ可愛いこと。 | [投票(2)] | |
三人の名付親(1948/米) | 荒唐無稽の物語を、名宗教画を想起させる神々しい奇跡的な絵作りと冒頭10分で全てを端的に示し追跡劇を巧みな伏線で仕掛ける作劇術で、一瞬たりとも飽きさせない。そして、 [review] | [投票(2)] | |
赤ちゃん教育(1938/米) | これぞ映画!キャサリン・ヘップバーンの素晴らしい演技、小道具の使い方、ノリツッコミ、、、。「ダメだ、やっちゃいけない」「もう、よしなさい」とケーリー・グラントと一緒に叫んでた。ホークスの粋な傑作。 | [投票(2)] | |
バルカン超特急(1938/英) | 何度観ても上手な映画ですね。閉じ込められて、奇怪な人同士の関係性にドキドキし、マクガフィンに乗せられて、あっけない幕切へ。見事な省略。映画じゃないとできないことだらけ。 | [投票(2)] | |
君の名は。(2016/日) | 例の怪獣映画とともに、突然の襲来によって存在が消え去る言葉も出ない悲劇を、実際の悲劇にインスパイアされた結果の産物かどうか知らないけれど、非日常のスクリーンで観ている自分が何しろやりきれなくなった。 | [投票(2)] | |
稲妻(1952/日) | 逃げ出したくなる現実は、逃げてものっそりとぬめっとまとわりつく。目の綺麗なあの人は、山の綺麗な空気を素敵な人と吸えるのか?それとも素敵な人もぬめっとした現実に呑み込まれるのか?奇蹟の稲妻に頼りたくなる。 | [投票(2)] | |
桐島、部活やめるってよ(2012/日) | 突然の欠落が、多くの欠落を思い起こさせる、方程式のような物語を楽しめたのは、自分には欠落感さえないという貧しい現実が背景にあるかもしれない、なんて考えるのも悪くない。その先の希望を期待させてくれたから、青春映画なんだろう。構成のあざとさは不要。 | [投票(2)] | |
流れる(1956/日) | 固唾を飲んで画面から眼が離せなくなる二時間。出演者全員が素晴らしく、そう仕組んだ成瀬の演出、中古の美術、玉井の撮影。あの親娘、きっと、どっこい生きて行くんだろうけれど、胸が詰まる。 | [投票(2)] | |
チェンジリング(2008/米) | 突き放すような絶望とすがりつくような希望。この人の映画で何度も何度も出会ったこの組み合わせが、素晴らしいカタチで眼前に迫る。 | [投票(2)] | |
心の旅路(1942/米) | ポーラの3年間が凄まじい。いかにも造花の桜がこれまた凄まじい。小物の使い方もいちいちストレートで凄まじい。映画館は拍手の渦だった。 | [投票(2)] | |
麻雀放浪記(1984/日) | 映画ファンが原作に惚れてぞっこんで思いを込めて作りました、役者も芝居っ気たっぷり。だから観ていて疲れた。遊びでいいのに、、、、。 | [投票(2)] | |
女狙撃兵マリュートカ(1956/露) | 光る目。渦巻き打ち寄せる波。瞬く炎。クローズアップとオーバーラップ。ここまでやるか、の剛速球。41番目に狙撃されたのは? | [投票(2)] | |
それでもボクはやってない(2007/日) | 説話的緊張感はあっても、映画的緊張も興奮もない2時間。映画館は映画を観る場所で、説明や主張を聞く場所ではないはずですが。長いワンショットは何のため?カメラを微妙に揺らさないで。デザインセンスを感じる人なのに、どうしちゃったんだろう、、、。 | [投票(2)] | |
かもめ食堂(2005/日) | なぜそこにいるのか、いつまでいるのか、どこにいくのか、、、、ってな高尚な問いに打ち勝った「何を食うか」の物語。エアギターとサウナ我慢大会の国と3女優のあざとさのおかげ。おにぎりより、シナモンロールの方がうまそう。 | [投票(2)] | |
黒い画集 あるサラリーマンの証言(1960/日) | 小林桂樹が下着姿で愛人宅で涼むのである。家庭もとても幸せそうなのである。なんと悲惨でうらやましい姿だ!杉山さん、ごめんなさい。 | [投票(2)] | |
鶴八鶴次郎(1938/日) | 端正で緊張感が途切れず、かと言って力が入らない画面作りといい、出演者全員のスキの無い演技といい、目が釘付けになった。『芝居道』といい、山田五十鈴はその存在が芸そのもの。 | [投票(2)] | |
ローマの休日(1953/米) | エディ・アルバートが持ってたカメラが欲しかった。 | [投票(2)] | |
毒薬と老嬢(1944/米) | プリシラ・レインは『彼奴は顔役だ』や『逃走迷路』の時よりかわいい。ピーター・ローレはやっぱり不気味。ブラックで後味の悪いNHKの時代劇バラエティみたい。タクシーがかわいそう。 | [投票(2)] |