動物園のクマさんのコメント: 投票数順
ロシュフォールの恋人たち(1967/仏) | 衣装や装置の無機質で粋なセンス。ダニエル・ダリューの素敵さ、ペランの美青年ぶり。米国スター二人のキレあるこなし。ミューズそのものの姉妹。ドゥミはやはり天才、ヌーヴェルヴァーグの真珠だ。 | [投票(3)] | |
書を捨てよ町へ出よう(1971/日) | 『祭りの準備』を経由して『青春の殺人者』に寄り道し、『GO』につながる楽観的な錯覚。 | [投票(3)] | |
乱れる(1964/日) | 高峰秀子曰くのまさに「息が詰まる」映画。一見おんなを感じない彼女だからこその緊張感ある二人の日常、列車での道行、そして、信じられない奇跡的なラストカット。美術もまさに芸術品。 | [投票(3)] | |
戦火の勇気(1996/米) | メグ・ライアンの痛々しいほどの奮闘振りが、この戦争と、この戦争を素早く題材にしたがったこの国の映画界のみすぼらしさを見事に表現している。 | [投票(3)] | |
(秘)色情めす市場(1974/日) | 芹明香は、この作品を観たその日から私の聖母となった。やり場のない不透明な怒りとくすんだ悲しみが、フィルムに焼き付けられた傑作。 | [投票(3)] | |
12人の優しい日本人(1991/日) | すいません、映画館にかかったのが間違いだ、と思います。『櫻の園』とおんなじ。映画的興奮がまったくなかったのですが、、、、。 | [投票(3)] | |
ロング・グッドバイ(1973/米) | 軽蔑があふれきったラストが感動的。 | [投票(3)] | |
レベッカ(1940/米) | 窓からのぞくジュディス・アンダーソンにぞっとする。あたかもレベッカがそこにいるかのような、見事なラスト。 | [投票(3)] | |
黄色いリボン(1949/米) | ジョン・フォードの男たちは、みな女たちの白いエプロンに帰る。 | [投票(3)] | |
ガメラ 大怪獣空中決戦(1995/日) | いっしょに観にいった小学生の息子の腕を掴み、すげーすげーおもしろい、と叫びつづけた。あきれられました。 | [投票(3)] | |
曽根崎心中(1978/日) | 地平線も水平線も出てこないし、せまっ苦しいアングルが多様されてるし、しまいには床下に隠れるし、梶芽衣子はいつもうつむいてるし。だから、最期の道行きが感動的。泣けました。 | [投票(3)] | |
秋津温泉(1962/日) | 日本の変化を長門裕之に表象させてしまう凝ったつくりですが、男女の物語としても楽しめました。成島東一郎の撮影もいいですね。 | [投票(3)] | |
ミツバチのささやき(1972/スペイン) | ほんとは誰にも知らせずに、そっとしまっておきたい映画です。 | [投票(3)] | |
知りすぎていた男(1956/米) | 階段をゆっくり下りさせたら、ヒッチコックにかなう人はいないっすね。 | [投票(3)] | |
マッチ工場の少女(1990/フィンランド) | 冒頭の機械の無表情な動きがこの映画そのものなのだろうが、マッチの作り方、とか、納品チェックの中身、とか本題とは異なるものに惹かれているうちにあれよあれよと落とされていく。カティ・オウティネンは少女には見えないけれど、バーでのナンパで見せた笑い顔が頭から離れない。 | [投票(2)] | |
わたしの叔父さん(2019/デンマーク) | 見える、聞こえる、によって作られること。見せない、聞かせない、によって作られること。どっちにしても、映画をみる、は作る行為に加担する、という原初的な反省をさせられた。いいところまで行っているように思うけど、こういう作り方は危うい一線、ちょっと違うけど小川プロとブレッソンの間のような。 | [投票(2)] | |
パーフェクト・ワールド(1993/米) | 不在の父を求めて、父に愛されるパーフェクトワールドを目指す。2人の無言の同調による無垢な道程を思い込みと保身で中断させる男は殴られて当然なのだろう。童話の美しさがある。 | [投票(2)] | |
ライフ・イズ・ビューティフル(1997/伊) | 腹が立って、腹が立って。もちろん、戦争に、ではない、撮った人の無神経さ、に。この激しい勘違い加減は、素晴らしいロケーションを台無しにした演出の下劣さ、目を覆いたくなる無惨なスタジオワークに、率直に表われる。アレッツオがかわいそうだ。 | [投票(2)] | |
日日是好日(2018/日) | 海岸で踊ったり、父への感謝を叫んだり、雨を雨らしく降らせたり、、、余計なことするとこうなる。茶道の所作を学ぶべきは、作り手や演じ手ではなかったか? | [投票(2)] | |
炎のランナー(1981/英) | 見なさいこの走る姿を、感動しなさいこの人たちの心の葛藤を、と押しつけられればられるほど、貧弱な創作力に悲しさが募っていく典型。 | [投票(2)] |