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動物園のクマさんのコメント: 投票数順

★4戦う幌馬車(1967/米)美しい画面。『ドノバン珊瑚礁』の海と青空を撮ったウィリアム・クロージアならではの色彩と構図。PANAVISIONとTechnicolorを最もうまく活用できた人だったように思います。[投票(1)]
★5めぐり逢えたら(1993/米)メグ・ライアンが好きなのだから、仕方ない。長いコートも、スタジャンも見事に似合う。デボラ・カーの愚鈍さが微塵もない。トム・ハンクスは全く魅力的じゃないから、彼女に対抗するには子供が必要だったわけだ。『打撃王』『特攻大作戦』まで出てくるし。[投票(1)]
★4ガートルード(1964/デンマーク)画面の中央に位置しあらぬ方を見つめる主人公。「愛する」「愛していない」しか交わされない、静寂だけれど饒舌な言葉。人の行き交いと計算されたカットバック。驚愕の鏡。架けられた人物画の沈黙。『怒りの日』や『奇跡』の果ては、徹底的で効果的な省略だった。[投票(1)]
★5抵抗〈レジスタンス〉 死刑囚の手記より(1956/仏)聖職者の儀式のように道具を用意する。反復する洗顔とドアの開け閉めと排泄物の廃棄。主役はお馴染みの手と一音たりとも聞き逃すまいと張り詰めた顔。ラストは、らしくないけど、じわっと目が潤むハメになるのも、この人の作品では毎度のこと。傑作。[投票(1)]
★4パットン大戦車軍団(1970/米)脚本、ストーリーメイキングの勝利。フランクリン・J・シャフナーの卒ない手腕なりの収め方が、かえって主張性がなくていい。主人公の特性だけをこれだけ見せられても退屈しないのは、ジョージ・C・スコットのおかげ。モントゴメリーやブラッドレーの凡人ぶりが浮き立つ。 [投票(1)]
★4シャイン(1996/豪)やっぱり、ラフマニノフの3番より、ショパンのエチュードが似合う、技術ではなく、心持ちが。でも、子供を客観的に落ち着いて見られる親なんていないよ、、。[投票(1)]
★4グランド・ブダペスト・ホテル(2013/英=独)素敵なリカちゃんハウスの中を横移動とアップで収めた本編より、エンドロールの方が楽しい、と感じられた映画は初めてだ。綺麗なシンメトリーの字組みとフォントの選び方、線描のバラライカ、コサックダンスのアニメーション、嫌いじゃない。[投票(1)]
★3七年目の浮気(1955/米)「中年男性の抑圧された衝動の原因と結果」の物語なわけですが、インディアンも妻子を避暑地に送り出していたとは知らなかった。原題の痒みとは、良くぞ言ってくれました、うずくもんです。『ねえ!キスしてよ』の監督は、不道徳さなど軽く笑い飛ばします。[投票(1)]
★2キリング・フィールド(1984/英=米)ホント臭くてウソ臭くて、美談臭くて身勝手臭くて。観ていて嫌になっちゃう理由はいくつも見つかるのに、観るのを止めなかったのは、ハイン・S・ニョールの迫真と、きっとこんなもんじゃないアメリカとベトナムとポルポトの悪業のおかげ。[投票(1)]
★3若草物語(1949/米)40年ぶりに再見。隣の家の窓から覗き見するピーター・ローフォードは言う、「あなたの家族は絵になるんだ」。 メアリー・アスターを囲む娘たちは、本当に絵みたいだ。美しい絵の連続を見せられるのも悪くない。[投票(1)]
★4誰も知らない(2004/日)そう、みんなで一緒にいると楽しいんだ、そこに4点。羽仁進を一瞬思い出したが、やはり別物だ。羽仁進には演出を感じるが、是枝裕和には「俺は演出をしていないんだ」という演出を感じるからだ。正直、いやらしい。[投票(1)]
★3オズの魔法使(1939/米)慈善と偽善、三平方と頭脳、勇気と勲章、、、アイロニーに溢れてる。それにしても素晴らしいセット、エメラルドの城![投票(1)]
★5バファロー大隊(1960/米)順を追って証言で語られる、目を離させない展開。まるでジェロニモのような美しきストロード。白人が有色人種を広い心で受け入れるような平等主義的差別観はフォードらしいと処理するにして、彼の作品に似つかわない卑劣な犯罪が意外。ハンタータワーズの美男美女コンビも意外。[投票(1)]
★5快楽(1952/仏)ダニエル・ダリューほどくわえタバコが似合う人はいない。教会の涙、花摘み、少女との添い寝、艶やかさは比類ない、快楽!多くの人が行き交い交差する舞踏会を見事に捌く目眩くカメラ、快楽![投票(1)]
★5天が許し給う全て(1955/米)例えば、鏡、譜面台、窓ガラス、テレビの映り込み、とか、鳩、鹿、キジの寓意的登場、とか、絶え間なく流れるクラシックの名曲、とか、窓から漏れる七色の光、とか、そういうことじゃなさそうだ、この素晴らしさは!逆に、、、、 [review][投票(1)]
★4フェリーニのアマルコルド(1974/仏=伊)中空を降り舞う、ということとは、をこの作品で知った。小さな看護婦さん、樹上で叫ぶ叔父さん、グラディスカ、軽々とシャッターを上げるタバッキのおばさん、そして船に、小さな町に、イタリア万歳![投票(1)]
★3オデッセイ(2015/米)不思議な超楽観的雰囲気に終始していて、それに不思議にのせられてしまい、それが不思議に気持ち悪くない、という不思議な楽観体験だった。確かに、笑っちゃうしかない絶望的状況ではある。タイトルは、原題の方がずっといいね。[投票(1)]
★4ぼくの伯父さん(1958/仏=伊)小津斎藤高順のコンビを思い起こさせる。映る人間が、人間ではなく可愛い生き物に見える不思議な風景は、彼が映像作家であることを示している。すごいけど、目を離せない迫力まではないのは何故かな?こっちの目線が落ち着かないからかな?[投票(1)]
★5プレイタイム(1967/仏)見せたい物を全て見せたいように、聴かせたい音を厳選して聴かせたいように、その執念深さと厳粛な誠実さは、偉大な作家に共通するもの。うそをうそとして徹底して提示する凄さ。 [review][投票(1)]
★4リトル・フォレスト 夏・秋(2014/日)農薬は使った方が楽だしウスターソースも買えばいい。かの地で暮らしていくのが大変なのではなく何かをやろうとするとやることがたくさんある、という自然な結論。桐島かれんの変わらぬ素敵さと橋本愛の顔立ちだからこそ観ていられた、のも正直な気持ち。 [review][投票(1)]