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DSCHさんのお気に入りコメント(10/144)

パンズ・ラビリンス(2006/メキシコ=スペイン)★4 少女の母への想いが醒めて見えるほどに退いた視座を保持している。過度にサディスティックな義父や偏執的にグロテスクな迷宮に対しても同様に均質な距離を感じ、逆説的に構造の歪さを増幅する。ラストの違和感も確信犯だろう。 (けにろん)[投票(5)]
パンズ・ラビリンス(2006/メキシコ=スペイン)★4 われわれ「人間の世界」など一顧だにしない世界のありようを思わせる、という意味で大人のファンタジー。 [review] (おーい粗茶)[投票(8)]
パンズ・ラビリンス(2006/メキシコ=スペイン)★4 絶対的な破滅と引き換えに成就する、儚い夢のようなフェアリー・テイル。ここは「ゲルニカ」の地平を超えた内戦末期のスペインであり、平穏に肩まで漬かった戦勝国(はっきり言えばアメリカ)のような棄てるほどの幸福に満ち溢れた国ではない。流行の激甘ファンタジー映画が束になっても拮抗し得ない重い感興を、この黒い神話は持つ。 (水那岐)[投票(8)]
パンズ・ラビリンス(2006/メキシコ=スペイン)★5 寓話を紡ぐというのは本来こういうことなのかということをイヤというほど実感させられる。 [review] (BRAVO30000W!)[投票(3)]
パンズ・ラビリンス(2006/メキシコ=スペイン)★5 傑作。純粋なファンタジーであると同時に気持ち悪さと痛さの感覚が共存する、複雑さというか重層性が一筋縄ではいかない面白さだ。 [review] (ゑぎ)[投票(4)]
ヴァイブレータ(2003/日)★4 顔だけを見ていれば、寺島の乱脈に大森は引いている。実際は彼の表情は感情に対応していない。能面のように受け手の心象を反映するにすぎない。 [review] (disjunctive)[投票(3)]
怪物(2023/日)★5 見えてるものだけ、見たいものだけを見る、ということからの脱却。想像力を働かせることの大切さを訴える作品。 [review] (deenity)[投票(6)]
犬王(2021/日)★2 確かに『DEVILMAN crybaby』で湯浅政明が発掘したとおぼしきアヴちゃんのポテンシャルは凄まじい。だが、それにおんぶに抱っこで肝心のアニメーションは借り物のイマジネーションだらけなのだ。メッセージらしきものも明日には忘れ去るだろう陳腐さだ。 [review] (水那岐)[投票(2)]
リパルジョン・反撥(1965/英)★4 オスの無自覚な暴力性に対する恐怖が転化する…サイコスリラーとしてアーカイブされているが、もしもこの時代にぽっと出てきたとするなら「生きづらさの…」なんて形容されたかもしれない、生々しい疎外感と痛み。一方で、横顔の映画。恐怖、放心、瓦解、すべてがなおも美しい。 (kiona)[投票(2)]
リパルジョン・反撥(1965/英)★5  家賃を払う、肉を捨てる。ほんのちょっとのことができない主人公。ひとりの恐怖と何とかなるさという甘え。リアルな恐怖がここにある。 [review] (にくじゃが)[投票(3)]
ダンケルク(2017/英=米=仏)★3 もしもその場にいたなら逃げ惑うしかないにちがいない我々の視点を貫徹しているのは美点と思いつつも、そのモチーフが見え透いているというか、煙幕になりえたであろうゴア描写を避けているのだから、アトラクション的と見えるのも仕方がない。トム・ハーディがヒロイックなのも対局を必要としたのが見え透いている。 (kiona)[投票(1)]
ナイト・オブ・ザ・リビングデッド ゾンビの誕生(1968/米)★3 始祖であるが故に全然怖くないのだが16ミリ・モノクロの即物感は悪くなく、初出シーンの画面奥を単におっさんがのろのろ横切る唐突にはドキュメンタルな戦慄がある。何よりコンセプトの起源が米国の内部で病むマスパワーへの警鐘であるように思われるのだ。 (けにろん)[投票(2)]
ナイト・オブ・ザ・リビングデッド ゾンビの誕生(1968/米)★4 人間の負の面を照射する装置としての異形の者リヴィング・デッド、というすぐれて文学的な着想を一篇の映画作品へと仕立て上げていくロメロの手際は見事の一言。 [review] (3819695)[投票(2)]
ナイト・オブ・ザ・リビングデッド ゾンビの誕生(1968/米)★4 即物的ホラーに稀有なドラマ性を持ちえた奇跡的なGOOD作 [review] (junojuna)[投票(2)]
遊星からの物体X(1982/米)★4 暗く無機質な基地の描写が成功の一因。密室ではないが逃げ場はない。外は一面の雪。そこに得体の知れぬ恐怖。 (ドド)[投票(3)]
遊星からの物体X(1982/米)★4 「シャーレ」の中で、『THE THING』は目の前に。 [review] (ペンクロフ)[投票(3)]
遊星からの物体X(1982/米)★4 映画全体を貫くクールなかんじがすごく好き。 [review] (ざいあす)[投票(11)]
遊星からの物体X(1982/米)★5エイリアン』と良く比較されるが 『エイリアン』は敵がはっきりしている分まだいい。 これは回りの人間が誰も信じられなくなる。 怖いだけでなく果てしなく寂しい映画。 (stag-B)[投票(4)]
銀河鉄道の夜(1985/日)★5 賢治の小説は、実の所はどれも「業」と言うか、底の方で深い「情念」にひたされている物と言う印象があるが、このアニメはその情念をしんしんと浄化している。賢治の業も共に浄化されているといいのだが。 (uyo)[投票(2)]
銀河鉄道の夜(1985/日)★5 きっといつまでも友達でいよう――そんな親友の記憶も、長い人生の中で幻のように遠のいていく。カンパネルラのように。切ない映画だった。アイツと一緒に観ていた当時には気づかなかった。 (kiona)[投票(4)]