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DSCHさんのお気に入りコメント(70/144)

ミリオンダラー・ベイビー(2004/米)★5 黒澤明を思い出すのだが人間の中にある黒いものや危ういものをきちんとこちらに投げる事が出来るのが違いだ。 [review] (t3b)[投票(2)]
ツィゴイネルワイゼン(1980/日)★5 「人間の遺体から骨だけ取り出すことは可能かね」あの状況なら、私が藤田敏八でも医師にそう尋ねるだろう。 [review] (寒山拾得)[投票(3)]
龍三と七人の子分たち(2015/日)★3 老人に対する周囲の善意によって、かろうじて成立している綱渡りのような話であって、あくまで現実に定着しようとする半グレたちは、同時に、かかる空想の産物らを壊しはしないかと気の使い過ぎで、気の毒に見えた。 [review] (disjunctive)[投票(2)]
崖の上のポニョ(2008/日)★3 アニメーションの大胆不敵な線画が、歪みの機会として要請したかのような水。物語の、破綻寸前の高速度化。風や水やモノの感触は描かれていても、予定調和な筋書きをなぞるキャラクターに、ナマな想いの感触は感じらない。これは宮崎の先鋭化か衰退か。 [review] (煽尼采)[投票(1)]
岸和田少年愚連隊(1996/日)★5 登場人物が皆人生こんなものというある種達観した世界観を抱えているニュアンスに惹かれる。油濃いメッセージを必要としない井筒の理想郷が見事な一貫性をもって繊細に構築されている。 [review] (寒山拾得)[投票(3)]
ぐるりのこと。(2008/日)★5 みなが自分目線で世界を見ている、そんな個人と世界(「ぐるり」)のありよう。そこで生きる「生きにくさ」のこと。笑いあり涙ありの上質なドラマでありながら、同時にすぐれた社会批評である。 [review] (おーい粗茶)[投票(15)]
ぐるりのこと。(2008/日)★4 実に器用に、器用に、橋口監督は“不器用”を紡ぐ。 [review] (林田乃丞)[投票(11)]
ぐるりのこと。(2008/日)★5 すごいものを見た。リリー・フランキー木村多江の好演。好演どころかこれ以上ない最高の夫婦の自然な姿。 [review] (deenity)[投票(1)]
キングスマン(2015/英)★3 むしろマシュー・ヴォーンは感情のぎりぎりを描ける作家のはずだと期待もしていただけに、この空騒ぎには大いに不興を覚える。格闘場面におけるコレオグラフィと俳優の体さばきは見事と云ってもよいが、シーン総体を視覚的に構想する力は貧弱なものだ。『キル・ビル』青葉屋シークェンスを規範としたい。 [review] (3819695)[投票(5)]
ブギーナイツ(1997/米)★5 ダメな夜にもいつかはダメな朝は来る。 (ハシヤ)[投票(6)]
フューリー(2014/米)★3 「Fury」の名の通り、敵意と復讐心とに駆り立てられた凄惨な殺戮シーンの連続は、主人公らによる容赦ない虐殺の対象であるドイツ兵から発せられる「祖国を守れ!」の一語によって神聖化もされる。 [review] (煽尼采)[投票(2)]
アクト・オブ・キリング(2012/デンマーク=インドネシア=ノルウェー=英)★3 吐かんのか。68/100 (たろ)[投票(1)]
宇宙戦争(2005/米)★3 本卦帰りか宗旨変えか。→ [review] (ジェリー)[投票(10)]
インヒアレント・ヴァイス(2014/米)★4 P.T.A.はP.M.H. [review] (ペペロンチーノ)[投票(4)]
地獄でなぜ悪い(2013/日)★4 現代邦画らしい、受け手のリテラシーをまるで信用しない回想説明の冗長さは、いつかしか、本来の目的とは逆行して、現実とマンガの境界を曖昧にする。つまり、これは、人が死ぬことができる世界なのか? 死の信憑性の薄さは、フィクションの非実用性を含意する。 [review] (disjunctive)[投票(4)]
トロピック・サンダー 史上最低の作戦(2008/米=独)★3 リアリズムの水準を下げなければ、コメディは成立しない。しかし、水準を下げるあまり、全てが八百長となった舞台上では、物を語るという論理的な営みは無効となる。 [review] (disjunctive)[投票(2)]
そして父になる(2013/日)★3 これは、よほどフランキー側に問題がなければ現状維持が妥当で、そもそも観察に値する現象とは思えない。それを無理に物語の形に落とし込むため、福山の造形が紋切型になる。 [review] (disjunctive)[投票(5)]
リアル鬼ごっこ(2015/日)★4 考えるな!感じろ!とにかく走れ!(コメントには性的な表現を含みます。未成年者は退出してください) [review] (ペペロンチーノ)[投票(6)]
バーバー(2001/米)★4 巻き込まれサスペンスの緊張感が絶えず漂いながら、自身の数奇な運命を客観的に眺めているかのような突き放しっぷり。そのバランスが妙味で、モノクロ映像に差し込む光線や揺蕩う紫煙が美しい。 [review] (緑雨)[投票(5)]
エクスペンダブルズ(2010/米)★4 教会の会話が典型的で、記号的造形が予想通りの記号的台詞を並べ、記号的振る舞いをする。ところが最後になると、ジェイソン・ステイサムのポエムに心の底からキャッキャする自分がいる。愚直に記号を重ねることで、彼らは血肉を得るのだ。 (disjunctive)[投票(1)]