★3 | 私的な密室世界が細密画のように描かれる。観察の透徹度と密室内部への想像力、映像再現力が抜群。原作の貢献も大きいようだ。主要なモチーフである機関車の重量感と熱量感がすごい。これらは登場人物達のエゴとリビドーの大きさに釣り合うよう計算されている。
(ジェリー) | [投票] |
★4 | これは紛れもなくフィルム・ノワールだ。機関車のシーンはことごとく見事な迫力。助役の部屋の窓や巴里の逢い引き場所の窓から見える操車場もいい。また、小舟に乗って体を拭く女性と線路脇で絡むシーンの官能性よ。そしてこの映画のハイライトは夜の操車場のシーンだろう。 (ゑぎ) | [投票] |
★4 | ”獣性”と呼ぶには余りに無益で反自然的な人間の暗部が、機関車という反自然物の、暴力的な奥移動のみに拠り語り尽くされる、おぞましき暗雲に覆われたメロドラマの畸形児にして、<ノワール>の里親。メグレは謂った。”裁かず、理解せよ!” (町田) | [投票(2)] |
★4 | 恋愛向きの?男に見えるジャン・ギャバンの突如の変貌―映画内では病気と処理される―が、やっぱりわからないのだが、 [review] (G31) | [投票] |
★4 | ゾラの設定は今やナンセンスだが、これがありきたりのメロドラマを強引に転覆させており、唖然とさせられる点『フリークス』にすら似ている。昔は悪魔を描きやすかった。 [review] (寒山拾得) | [投票] |