★1 | はりぼての色彩設計、昼夜の区別を判別させえぬ照明、これらも実に痛々しいのだが、特に空間造形力の貧困さが致命傷。ノラ・ジョーンズが恋人の家を見上げるカットでは彼女の立ち位置と恋人の家の窓の距離感が決定的に重要なのだが、それが皆無。彼女の好演が台無し。 (ジェリー) | [投票] |
★4 | この映画とっても気に入りました。まず基本的に相も変わらずウォン・カーウァイのルックなのが嬉しい。『夢二』のテーマ(ハーモニカバージョン)まで流れるのだから恐れ入る。撮影者もダリウス・コンジという当代一の斜光の名手を招き豊かな光と色彩を獲得している。 [review] (ゑぎ) | [投票(6)] |
★3 | ウォン・カーウァイ、初めての英語圏映画。主演はハリウッドの蒼々たる役者。さて、あのシャープな映像は健在か。
[review] (セント) | [投票(1)] |
★3 | エリザベス(ノラ・ジョーンズ)の傷心は、ことさら誇張されることなくごく等身大の失恋として描かれる。アル中男の傷も妻の葛藤も、ギャンブラー娘の孤独も、みな深くはあるが何故か過剰さを漂わせない。肩の力を抜いたウォン・カーウァイの軽やかなジャブ。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(5)] |
★4 | 編集が極めて正確だから、高速度撮影をはじめとする目まぐるしいカメラの動きも気にならないのだ。ダニー・ボイルあたりと比べればよく分かるだろう。ナタリー・ポートマンの挿話が弱いので後半失速気味だが、カーウァイらしい画も演出も存分に楽しめる。肩の力を抜いて軽く仕上げた、可愛らしい小品だ。 (赤い戦車) | [投票(2)] |
★3 | これが、あの『花様年華』や『2046』を撮ったウォン・カーウァイの映画だと思うと、やはり物足りなさを感じてしまうのは正直なところだが、愛らしくて好感のもてる映画には仕上がっていると思う。 [review] (緑雨) | [投票(4)] |
★5 | 青臭いセンチを無邪気なまでのゴリ押しで貫く『恋する惑星』の頃と変わらぬ一貫した世界観に清々しささえ覚える。最初はウザいだけのノラ・ジョーンズがキュートな女へと変貌する様に物語的担保はシンプルで充分だった。したたかなまでの戦略的勝利。 (けにろん) | [投票(4)] |