★4 | 純粋映画。映画はその純度と題材ゆえに加虐的エロティシズムを帯びだす。フロランス・カレのか細い肉体/男装/凛としたとも精気の抜けたとも云いうる瞳。問答の無機的反復と過酷な視線演出。実に背徳的にエロティックだ。結末は文字通り奇跡的だが、それはあくまで簡潔で力強い画面と音響が、即ち映画の純粋性が導く奇跡である。 (3819695) | [投票] |
★5 | 激しいはずなのに静かな映画です。きれいな声と情念が白黒の美しい炎に溶けて、それはカタルシスを感じるぐらいです。映像美ではブレッソンのベスト。 (セント) | [投票(1)] |
★5 | ロベール・ブレッソンが切り刻んだこの映画はリュック・ベッソンと同じカテゴリーには存在しない。 [review] (chokobo) | [投票(1)] |
★4 | 小津テンポな裁判シーンと独房のジャンヌのくっきりしたコントラスト、そしてドーン!!って感じのラストショットが圧倒的。宗教的な部分はピンとこないが様式美だけは伝わった。 (TOMIMORI) | [投票] |
★4 | 誰だか忘れたけど、ブレッソンの映画の美学は、日本の能楽のそれに通ずると評した人がいた。言い得て妙だと思う。この史劇には特にそれを感じた。 (くたー) | [投票(1)] |
★3 | ものすごく淡々とした映画。ずっと裁判が展開されるだけで正直退屈なのだがあのラストには圧倒された。真の意味で劇的。見事。 (赤い戦車) | [投票] |
★5 | ジャンヌが退出する場面を丁寧に繰り返すこのリズム。余りにも緩慢で息が長く超然としている。このような律動を観客ははじめて体験し、これこそが「神」の領域であると知らされる。 [review] (寒山拾得) | [投票(2)] |