★4 | 電子メールの文面を都度画面に浮かび上がらせる演出がどうにも格好悪い。その工夫の施しようには理解を示したいが、野暮の度合いは却って増してしまっている。秒単位で交わされる文字テクストに拠ったコミュニケーションをどのように表象すべきか、いまだ映画メディアはその決定的方法を発見していない。 [review] (3819695) | [投票(3)] |
★4 | リボン、バッジ、ライター、ピストル等々の小道具の出し方や、考え抜かれた人物設定の見せ方といった、云うなればプリプロダクションにおけるデザインのタマモノ、という部分に目が行きがちだが、しかしそういった部分だけではこゝまでの興奮には繋がらないと思うのだ。 [review] (ゑぎ) | [投票(5)] |
★4 | 密室もので(飛行機内だから当たり前)本格犯人捜し、次々と起こる連続殺人、時限爆弾、緊急着陸は可能か。考えられるすべての謎解きを観客はじっくり、ハラハラと挑戦させられてゆく羽目に、、。 [review] (セント) | [投票] |
★4 | プロットに多少穴があっても、テンポと絵作りが良ければ娯楽作としては成立する。とは言うものの、穴も相当大きい。よほどの演出力かも。 (G31) | [投票] |
★4 | 恐らく辻褄やトリックなどのずさんさに批判が集中するであろうが、果たしてそれが映像藝術たる映画の核になりうるものだろうか。ジャウム・コレット・セラはまたしても「面白い」、脚本段階では面白さが宿ることの無い、「演出」の映画を撮っている。小道具が小道具として機能し、人物が人物として躍動し、視点がきっちり視点として存在する。これが映画である。忘れた頃にやってくる娘のリボンに泣く。傑作。 [review] (赤い戦車) | [投票(4)] |
★4 | 絶対的窮地を救うのは計算外に溢れ出た心の奥底の心情吐露で人を打つのはそういう虚飾のない本質である。鮮やか過ぎる状況の180度の転倒に素直に加担させられる間も無く機内に限定されてきたカメラアイを外に開放する手際。釣瓶打ちのプロットの組み立て。 (けにろん) | [投票(2)] |
★2 | 邦題はこんなもんゲームだと云っているのだが別に揶揄のつもりはないらしい。確かにちょろちょろ動き回るキャメラはゲームらしく軽薄で、飛行機の外観が全くリアルでないのも終盤をゲーム感覚にしている。 [review] (寒山拾得) | [投票] |