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町田さんのあらすじ: 点数順

★4やくざの墓場 くちなしの花(1976/日)四課の刑事黒岩(渡哲也)は頻発する暴力団発砲事件に対し囮捜査や別件逮捕など強引な姿勢で貫くが以前射殺した凶悪犯の情婦との関係が露見し府警本部長以下重役(大島渚、成田、藤岡重慶、金子ら)から叱責を受ける。一方で黒岩は上司が影で斡旋する暴力団との癒着を頑なに拒絶しており、西田組系組長岩田(梅宮)と服役中の幹部の妻恵子(梶芽衣子)はそんな彼に興味を持ち始める。警察組織に不信感を募らせた黒岩も彼らの好意を受け入れ始めるのであった。 <東映京都/96分/カラー/ワイド>[投票]
★4恍惚の人(1973/日)長年連れ添った妻の死をきっかけに茂造爺さん(森繁久彌)は呆けてしまう。何もかも忘れてしまった茂造は、何故か嫁・昭子(高峰秀子)のことは憶えており、何かにつけて彼女に甘えて来る。亭主・信利(田村高廣)は実の息子の分際で無関心を決め込み、昭子は法律事務所での仕事と義父の介護の板挟みで神経をすり減らすこととなる。 大ベストセラーとなった有吉佐和子の原作を監督豊田四郎、主演森繁久彌の名コンビで映画化。 <東宝/100分/白黒/スタンダード>[投票]
★4太陽の墓場(1960/日)大阪釜が崎。信(津川)が率いる新興の愚連隊・信栄会は強大なヤクザ組織に対抗するための資金稼ぎに奔走している。ここに所属するヤス(川津)は街で出遭った辰夫と武(佐々木功)を隊に引き入れる一方、血液を売買する少女・花子(炎加世子)と結託し隊には秘密で小遣いを稼いでいる。ドヤ街にある花子の血液銀行には如何わしい中年男<動乱屋>(東野英治郎)が表れソ連の侵攻と戦争勃発の必然を説き始める。 前作『青春残酷物語』の僅か2ヶ月のインターバルで制作された大島渚の第三作。<松竹大船/87分/カラー/スコープ>[投票]
★4ジョニー・スエード(1991/スイス=米)ポルナレフみたいなふざけた髪型と、空から降ってきた黒いスエード靴がトレードマークのジョニー・スエード(ブラピ)はリッキー・ネルソンのようなロカビリー歌手になることを夢見ていたが、音楽ばかりか仕事も恋もなかなか巧くいかない。彼は…悩んでいるのか?…そうでもないみたいね。 『ストレンジャー・ザン・パラダイス』などで撮影を担当したトム・ディチッロが監督、’91年のロカルノ映画祭でグランプリを獲得した。ヴェンダース映画に登場したカルト・シンガーニック・ケイブの姿も。[投票]
★4ドアーズ(1991/米)サンフランシスコを中心としたヒッピー・ムーブメントが華やぐ’60年代後半、L.A.から彗星の如く登場したライヴ・バンド・ドアーズ、そのボーカリストとしてカリスマ的魅力を放ったジム・モリソン(バル・キルマー)の謎と伝説に彩られた人生を、オリバー・ストーンが独自の解釈で映画化。作品中にも登場する有名なプロデューサー、ポール・ロスチャイルドが音楽を担当している。[投票]
★4スリーパー(1973/米)西暦2173年-独裁者が支配する管理社会。胃潰瘍手術の手違いで冷凍保存された200年前のNYの食料品店店主でジャズ・クラリネット奏者マイルズ・モンロー(アレン)がとある科学者団体によって秘密裏に蘇生された。事が露見して国家警察に追われる羽目になったマイルズは、執事型ロボットに成りすましてヒッピー詩人のルナ(キートン)の家に潜り込む…。ウディ・アレン監督脚本による近未来SFのパロディ。音楽も当時彼が在籍していた「ニューオリンズ・ラグタイム・アンド・フューネラル・オーケストラ」が担当、サイレント映画風の演出に華を添えている。[投票]
★4夜の大捜査線(1967/米)根深い人種差別が支配する南部ミシシッピの田舎町。平和ボケしたこの街で一人の事業家が殺された上現金を強奪されるという凶悪事件が起こった。偏見から誤認逮捕されたNY市警殺人課の刑事バージル(シドニー・ポワチエ)は見識を見込まれ捜査に協力することとなるが、署長のビル(ロッド・スタイガー)らが彼に送る視線はあまりにも冷ややか、街の住民の態度も協力的とは云い難いものだった。[投票]
★3暴れ豪右衛門(1966/日)戦国中期の加賀。4代目朝倉孝景(平田)の支配を嫌い武士階級に対する徹底抗戦を主張する加賀七党の一、信夫(しのぶ)の豪右衛門(三船敏郎)とその妻・小笹(乙羽)の元に朝倉の人質となっていた弟・弥籐太(佐藤)と隼人(田村)が帰参する。兄を敬愛する弥籐太が村の鼻抓み者・あやめ(大空)の尻を追いかける一方、兄の独裁を嫌う隼人は梓姫(星)を想う余り朝倉の姦計に落ち込んでゆく。 一向一揆の民主革命的性格を強調した稲垣浩監督の歴史スペクタクル。監督のかつての盟友・阪東妻三郎の四男・田村亮のデビュー作に当る。<100分/B&W/スコープ>[投票(1)]
★3珍品堂主人(1960/日)珍品堂主人(森繁久彌)は骨董に目がありません。以前浅草で室町時代の下げ灯篭を発掘して爾来この道の師匠にあたる宇田川(有島一郎)なんかといつも張り合っています。しかしここ最近はどうも調子が良くない。スランプなるものが来たようです。ならばここは奮起一番しなくちゃならない。要は金だ。骨董の世話をしてあげている九谷さん(柳永二郎)に別邸を借りて料理屋を始めよう。はたして九谷さんはこの申し出を快諾してくださいました。その上茶人で女中の扱いに詳しい蘭蘭女史(淡島千景)を紹介してくれた。さぁ腕がなります。 井伏鱒二の同名小説を文芸映画の名手豊田四郎が森繁X淡島の名コンビで映画化。 <東宝/120分/カラー/スコープ>[投票(1)]
★3日本春歌考(1967/日)大学受験のため前橋から上京してきたエロ高校生四人組(荒木、串田ら)は試験そっちのけで受験番号469番(田島)への空想を膨らます。そんな彼らに理解を示す教師・大竹(伊丹)は「ひとつ出たホイのヨサホイのホイ」で始る春歌を歌い、春歌にこそ抑圧された民衆の本当の声であると説く。大竹に連れられた四人は、三人の女生徒(宮本信子、吉田日出子ら)とある旅館に宿泊するがここで思わぬ不幸が起こる・・・。 添川知道の主張への共感から生まれた大島渚監督作品。即興的な台詞が飛び交う実験映画でもある。<創造社/103分/カラー/ワイド> [more][投票(1)]
★3殺人 MURDER!(1964/日)和田誠が自主作成した短編アニメーション。各国のスリラー映画のパロディをオムニバス方式で見せる。音楽は「日曜ゴールデン劇場」でもコンビを組んだ八木正生。第三回大藤信郎賞受賞作品。16ミリ作品。<9分/カラー>[投票]
★3寵姫ズムルン(1920/独)9世紀アラブ。バグダッドの後宮で老太守(パウル・ヴェゲナー)の寵愛を一身に集めるズムルンことズルイカ(J・ハッセルクヴィスト)は、精悍な織物商人ヌラルディン(ハリー・リートケ )への恋情から、太守の想いを逸らしてくれるような新たな寵姫の捜索を思い立つ。白羽の矢は、天衣無縫の踊り子ヤナイカ(ポーラ・ネグリ )に立ち、彼女は早速市街に呼び寄せられるが、劇団長のせむし男(ルビッチ)はかねてから彼女に惚れており、太守の息子(K・クレーヴィング )も彼女の色香に中てられる。果たしてズルムンの思惑は、成就するのか? 師匠M・ラインハルトの同名パントマイムバレエに基づくE・ルビッチェ独逸時代の監督作品にして最後の出演作品。<ウニオン/白黒/42分>[投票]
★3パッション(1919/独)18世紀後半ルイ15世治下のフランス。奔放な帽子店員の少女(ポーラ・ネグリ)は、ふとしたことからスペイン大使の寵愛を受けることとなる。これを聞きつけた恋人のアルモン(ハリー・リートケ)が大使を殺害すると、今度は国王( エミール・ヤニングス )に近づいて、見事のその愛人の座に収まることに成功。老伯爵との形式的な婚姻を済ませマダム・デュバリーとなった彼女は、衣装に美食に、贅沢の限りを尽くすが、パリ城下には、フランス革命の足音が近づいていた。 巨額の資金とエキストラを投入して製作されたエルンスト・ルビッチェの正調歴史大作で、独逸時代最大のヒット作となった。<ウニオン/白黒/85分>[投票]
★3ボリシェビキの国におけるウエスト氏の異常な冒険(1924/露)モスクワへの視察旅行を命ぜられた某YMCA会長ウェスト氏(P・ポドベド) 。ソ連は凶暴なボリシェビキの巣窟である −そんな風評に惧れを成した彼は、護衛としてカウボーイのジュディ(B・バルネット)を雇い入れる。しかし着任早々彼は凶悪な窃盗誘拐団「伯爵一味」(プドフキン、ホフロフ、コマロフら)に目をつけられてしまう。 ソ連の最古参実験映像作家レフ・クレショフと弟子たちが創設した「クレショフ工房」の第一回作品。<ゴスキノ/60分/白黒/サイレント/35mm> [more][投票]
★3ガーデン(1995/スロバキア=仏)青年ヤクプ(ロマン・ルクナール)は独身教師で現在は休暇中、仕立て屋の父の家にブラさがりながら妖艶な人妻テレザとの不倫関係を続けている。ある日、父の怒りを買い、田舎にある祖父の旧家へ移転を命じられたヤクプは、そこで不思議な日記、鏡文字で書かれており自然や動物の神秘に付いて書かれている、を発見するが、以来奇妙な出来事が彼の周りに起こり始める。庭には無数の林檎の樹、その下での少女ヘレナ(ズザナ・シュライオヴァー)との出会いもその確たる一つであった。 スロヴァキアの映像作家マルティン・シュリークの監督第三作で、前作『私の好きなモノすべて』に続き世界的評価を得た異色の幻想譚。<カラー/103分>[投票]
★3ピルクスの審問(1979/露=ポーランド)スキーに勤しむ実力派宇宙飛行師ピルクス(セルゲイ・デスニツスキ) の元にユネスコから或る仕事の依頼が舞い込む。それは人間そっくりの新作アンドロイドと宇宙飛行に出、彼らの能力を検証・報告するというものだった。ピルクスは、搭乗予定の五名、倣岸名な第一操縦士カルデル(Z・レセニ)、繊細な医師ノヴァク(アレクサンドル・カイダノフスキ)、電子工学者ヤン(ボレスラフ・アバルト)、強面の技師クルト(T・サール)、無心論者の第二操縦士ブラウン(ウラジミール・イワショフ)と引き合わされたが、予断を防ぐため誰がアンドロイドなのかは知らされていない。紆余曲折を経、依頼を承諾したピルクスは彼らとともに宇宙船ゴリアテに乗り込み、土星の輪へと向かう。そして事件は起こった。 [more][投票]
★3処刑の丘(1976/露)1942年冬の白ロシア。食料と弾薬不足に苦しむパルチザン大隊は、物資調達の必要に迫られ、世故に長けたルィバク、若き砲兵ソートニコフを近隣の村に派遣する。夜の森を抜け目的の村に辿りついた二人だが其処は既に焼き払われている。飢える仲間達を思えば手ぶらで帰れることの出来ぬルィバクは、衰弱するソートニコフを抱え、更に奥地の村を目指すのだが・・・。 ソ連の女流監督ラリーサ・シェピチコによるV・ブイコフ「ソートニコフ」の映画化。’77年のベルリン映画祭金熊賞受賞作品。<モスフィルム/白黒/110分/スタンダード>[投票]
★3金色の雲は宿った(1989/露)1944年。モスクワからコーカサス地方に移送される賑やかな戦争孤児たちの汽車、その中に美しい双子の兄弟コーリャとサーシャも乗り込んでいた。平和で肥沃とされたコーカサスはしかし、シベリア強制移住に反抗するチェチェン人ゲリラと、スターリン政府軍とが、小激突を繰り返えす混迷の地であった。無邪気な子供達を、徐々に戦火が飲み込んでゆく・・・。 アナトーリー・プリスタフキンの自伝的小説を本人が脚色、少数民族イングーシ人出身のスラムベク・マミーロフが、自信の経験も交えて監督した。 <ゴーリキースタジオ/100分/カラー/スタンダード> [投票]
★3兵隊やくざ 俺にまかせろ(1967/日)終戦間近の北満。勇壮の誉れ高い木崎独立守備隊に身を寄せた有田(田村)・大宮(勝)コンビだが、馴染めるはずもなく、相も変わらず喧嘩、トラブルを繰り返していた。そんな折、戦況の悪化から戦線の縮小が提案され、田沼参謀(渡辺文雄)の指導の下、大撤退作戦が実行されることになった。鬼軍曹の異名を取る岩兼(内田良平)の指揮に入った二人は、重要な通過点となる孟家屯の斥候に従事するが、ここで戦闘に巻き込まれる。[投票]
★3麦笛(1955/日)大正時代。倉敷は松山寺の嫡男、伸男(久保明)は、家業や学業そっちのけで詩作にふけっていた。反抗期を迎えている彼には、姉の見合い結婚が理解できず、そうかといって悪友・表(太刀川洋一)や、茶屋のお玉(青山京子)の早熟さにも腹が立つ。そんな折、賽銭泥棒をしている寡婦・お松( 越路吹雪)を見た伸男は、彼女に大していびつな欲求を募らせてゆく。 室生犀星が1919年に発表した『性に目覚める頃』を、池田一朗豊田四郎が共同で脚色、豊田が監督し、『潮騒』の久保・青山コンビが出演した文藝篇。(東宝/モノクロ/103分)[投票]