水那岐さんのあらすじ: 投票数順
| トム・アット・ザ・ファーム(2013/カナダ=仏) | 恋人の男ギヨームを失った青年トム(グザヴィエ・ドラン)は、葬式に出席すべく彼の故郷へ向かう。ギヨームの母アガット(リズ・ロワ)は落胆をあらわにしながらもトムの訪問を喜んでくれたが、その夜屈強な男がトムに詰め寄り、アガットに変なことを教えずギヨームの友人として演技しろと強要する。彼はギヨームの兄フランシス(ピエール=イヴ・カルディナル)であり、命令に従わないトムに容赦なく暴力をふるうが、アガットを哀れに思うトムは敢えてフランシスの元を去らなかった。だがフランシスの専横は度を越してゆき、弟の架空の「恋人」である娘の来訪を求める。トムは女友達サラ(エヴリーヌ・ブロシュ)を呼び恋人の演技をさせるのだった。〔102分〕 | [投票] | |
| サイの季節(2012/イラク=トルコ) | 革命後のイラン。反体制的な詩の執筆で30年投獄された詩人、サヘル(ベヘルーズ・ヴォスギー)が出獄してきた。彼は先に刑期を終えた妻ミナ(モニカ・ベルッチ)の影を追い、彼女のいるトルコに車を走らせる。革命前、サヘル(カネル・シンドルク)はミナと仲睦まじく暮らしていた。だが、運転手のアクバル(ユルマズ・エルドガン)はミナの美しさに我を見失い、彼女に愛を告白して家を放逐された。なおも執念を燃やすアクバルは革命軍幹部となり、虚偽の密告で夫婦を訴えたのだ。サヘルは若い娼婦(ベレン・サート)たちに案内されながら、ミナの街を巡り続ける。その胸に熱情を隠して。祖国を追われたバフマン・ゴバディ監督の心情を語る一作。〔93分〕 | [投票] | |
| 悪童日記(2013/独=ハンガリー) | 第2次大戦下、ナチスドイツの侵攻に晒されるハンガリー。ある双生児(アンドラーシュ・ジェーマント、ラースロー・ジェーマント)は兵士である父親(ウルリッヒ・マッテス)に疎開を命じられ、母方の祖母(ピロシュカ・モルナール)の住む田舎へと赴く。しかし魔女と噂される祖母は、母(ギョングヴェール・ボグナル)に激しい憎悪をむけ、その息子たちにも冷淡かつ苛烈に接するのだった。父より毎日の出来事を日記帳に記せ、と教えられた双生児は、決して逆境に屈することのないようにお互いを鍛え、その強さを磨いた結果をノートに記してゆく。そんな毎日のなか、ナチス将校(ウルリク・トムセン)が祖母の家を訪れる。〔111分/スコープ〕 | [投票] | |
| 裸足の季節(2015/仏=トルコ=独) | 親を失った5人姉妹…ソナイ(イライダ・アクドアン)、セルマ(トゥーバ・スングルオウル)、エジェ(エリット・イシジャン)、ヌル(ドア・ドゥウシル)、それにラーレ(ギュネシ・シェンソイ)はいずれ劣らぬ美しい娘に成長し、イスタンブールより離れた小村で活発に日々をおくっていた。ある時、5人は水辺で男子たちと騎馬戦に興じていたが、それを桃色遊戯ででもあるように告げ口された祖母(ニハール・G・コルダシュ)は顔色を変え、お仕置きをする。それのみならず、帰宅したエロル叔父(アイベルク・ペキジャン)の指示で5人は家に閉じ込められ、花嫁修業を強いられることになった。輝かしい青春を奪われた5人の反逆が始まる。〔97分〕 | [投票] | |
| 独裁者と小さな孫(2014/グルジア=仏=英=独) | 大統領(ミシャ・ゴミアシュウィリ)が君臨する独裁国家。だが、その全能の権力を真似して喜ぶ孫(ダチ・オルウェラシュウィリ)と玉座にあった彼の前で、突然その帝国は崩れ去る。クーデターを目前に妻子は国外に脱出し、期を逃した大統領と孫のみが混乱するこの国に残された。賞金首となったおのれの正体を偽り、大統領は床屋に忍び込み主人(ズラ・ベガリシュヴィリ)に変装の協力を強い、逃亡の旅に出る。旅芸人となった彼の道行きを前に、無罪嘆願も虚しく姉を処刑された娼婦(ラ・スキタシュヴィリ)や、愛する妻との間を引き裂かれた政治犯(ソソ・クヴェデリゼ)が現われ、彼の魂に揺さぶりをかける。そして大統領への包囲網は狭められてゆく。〔119分〕 | [投票] | |
| マジカル・ガール(2014/スペイン) | アニメ『魔法少女ユキコ』に憧れる白血病の娘アリシア(ルシア・ポジャン)。高価なヒロインのドレスを着たい娘の最後の願いを叶えるべく、失業中の父ルイス(ルイス・ベルメホ)は遂に犯罪に手を染める。その時出会ったのが人妻バルバラ(バーバラ・レニー)だった。孤独に耐え切れず、ルイスを呼び止め一夜の契りを求めたバルバラを彼は抱きしめるが、翌朝ケイタイに不倫の事実を楯に大金を求める声を残した。夫を裏切れないバルバラは旧友アダ(エリザベト・ヘラベルト)を訪ね、一夜のみの仕事を世話してもらう。しかしそののちも脅迫はエスカレートし、応えきれず制裁を受けたバルバラのため、恩師ダミアン(ホセ・サクリスタン)が行動に出る。〔127分〕 | [投票] | |
| 大菩薩峠 第一篇 甲源一刀流の巻(1935/日) | 虚無の剣士・机龍之助(大河内伝次郎)は、大菩薩峠でお松(深水藤子)という孫とともに旅をしていた老爺を辻斬りにした。そのまま都に上った龍之助は、天覧試合で音無しの構えから繰り出される一撃で宇津木文之丞(黒川弥太郎)の命を奪い、その弟・兵馬(沢田清)に仇と狙われる。その一方、お松は叔母を頼って断られるものの、親切な芸師匠(衣笠淳子)に世話になるのだった。◆稲垣浩が監督を務め、応援監督として山中貞雄が立ち回り等の「凄みのある」場面を、荒井良平がつなぎを撮ったという。続編は現存していない。〔77分/モノクロ/スタンダード〕 | [投票] | |
| シング・ストリート 未来へのうた(2016/アイルランド=英=米) | 不況に喘ぐダブリン。両親(エイダン・ギレン/マリア・ドイル・ケネディ)の衝突から、少年コナー(フェルディア・ウォルシュ=ピーロ)は私立校から公立校への転校を余儀なくされた。学校では不良に目をつけられ、校長には風紀を乱すとしてファッションを咎められるコナーだったが、ただひとつの救いとして校舎の向かいに住む少女ラフィーナ(ルーシー・ボーイントン)に惹かれ、自分のバンドのヴィデオに出ないかと誘う。これが、コナーのバンド結成のきっかけだった。唯一の友であるダーレン(ベン・キャロラン)に声をかけ、メンバーをスカウトしてゆく日々。そんなコナーに、兄(ジャック・レイナー)は厳しいアドバイスを与えるのだった。〔106分〕 | [投票] | |
| 栄光のランナー 1936ベルリン(2016/米=独=カナダ) | オハイオ大学で、黒人陸上選手オーエンス(ステファン・ジェイムス)はコーチのスナイダー(ジェイソン・サダイキス)にその脚力を見込まれ、オリンピックを目標に研鑚を積んだ。貧しさゆえ離れていた恋人ルース(シャニース・バンタン)と結婚、後顧の憂いを絶ったオーエンスは、国内大会で次々に世界最高記録を更新する。来るべきベルリン五輪はナチスの宣伝色が強く、彼も辞退すべきか悩むが、ライバルであるピーコック(シャミア・アンダーソン)に「勝ってヒトラーの鼻を明かせ」と背中を押され、参加を決意する。五輪会場に待つのは強豪ロング(デヴィッド・クロス)、そして主催者ゲッベルス宣伝相(バーナビー・メッチュラート)だ。〔134分〕 | [投票] | |
| 銀座の次郎長 天下の一大事(1963/日) | 「銀座を富士山麓へ移転する」との政府方針に戸惑う銀座商店街。小さな親切運動に躍起になるカレー屋「ジロー」主人・長五郎(中村是好)を尻目に、「銀座の次郎長」こと息子の次郎(小林旭)は質屋のケチ親父(坊屋三郎)と生き別れた息子の仲を取り持っていた。そんなある日、長五郎がむかし芸者との間に作った息子と名乗る男・太郎(井上昭文)がジローを訪れる。明らかに胡散臭い「息子」に困惑しながらも、女房の冷たい視線に耐えられない長五郎は、寿司屋主人の金作(桂小金治)と示し合わせて家出。いち早くいい土地を買い占めて失地回復を図ろう、と富士山麓へ旅立った。それがヤクザの陰謀とも知らず…。『東京の暴れん坊』シリーズ第5作。〔90分〕 | [投票] | |
| ハイ・ライズ(2015/英) | 近未来。脳外科医ラング(トム・ヒドルストン)は、ロンドン近郊の高層マンションに転居した。建築家ロイヤル(ジェレミー・アイアンズ)によって築かれたこの高塔は、スーパーマーケット、小学校、病院などを内部に完備された、いわば俗世より切り離された機能都市だった。上階に住むシャーロット(シエナ・ミラー)に誘いを受けたラングは、上層部のセレブたちが集うパーティに参加するが、その排他性に晒され参加者に追い出される。そんな彼と接触をもつ下層階居住者のワイルダー(ルーク・エヴァンズ)は、よりよい暮らしを享受する高層階に不満を滾らせる人々の現実を語るのだった。J・G・バラードの描く70年代センスの暗黒未来図。〔119分〕 | [投票] | |
| シン・ゴジラ(2016/日) | 異変は東京湾より始まった。大量の水蒸気を伴う熱核源体が都心に向け接近している。調査結果を見た官房副長官・矢口(長谷川博己)はこれを一体の特殊生物と認めるが、大河内首相(大杉漣)をはじめとする閣僚は一笑に付す。しかし、その荒唐無稽な観測は現実であった。周囲の建造物を破壊し、一路東京中核部に侵攻する特殊生物に人々はどよめく。この事態に自衛隊は治安出動を要請するが、対応は遅々として進まない。そんな中、地を這っていた特殊生物は動きを止めると、あたかも進化するかのように屹立、二足歩行体となる。その巨体はあらゆる攻撃を無力化した。米国特使として極秘来日したパタースン(石原さとみ)は、これを「ゴジラ」と呼び脅威を訴える。〔120分〕 | [投票] | |
| トランボ ハリウッドに最も嫌われた男(2015/米) | ソ連との冷戦時代の合衆国。売れっ子脚本家ダルトン・トランボ(ブライアン・クランストン)は妻のクレオ(ダイアン・レイン)と子供たちを抱え、多忙ながらも幸福な人生を歩んでいた。しかし、彼ら共産主義を標榜する映画人の前に立ちふさがる障害が出現する。俳優ジョン・ウェイン(デヴィッド・ジェームズ・エリオット)やコラムニストのホッパー(ヘレン・ミレン)らの反共同盟だ。彼らは勢いを増し、その発言に従って「国家破壊分子」と見なされたトランボへの脚本依頼は激減し、ついに収監される。僚友エドワード・G・ロビンソン(マイケル・スタールバーグ)による密告が行なわれたのだ。だが、トランボは絶望しはしなかった。〔124分〕 | [投票] | |
| 銀座の次郎長(1963/日) | 人手不足に悩む銀座商店街。若旦那会を率いるカレー屋の次郎(小林旭)は田舎の少年少女を呼び寄せようと提案、さっそく長五郎(中村是好)と金作(桂小金治)の凸凹コンビが東北に飛ぶ。だが、そこには暴力団首領・竜巻(嵯峨善兵)の魔手が伸びており、集まった少年たちの代りに長五郎たちに託されたのは体のいい愚連隊だった。そのひとり三太(野呂圭介)は次郎の店で狼藉を働き、客の一本槍先生(小川虎之助)とイザコザになる。次郎たちが真相を知った頃、恋のライバル和子(五月みどり)にやきもきする風呂屋の秀子(笹森礼子)のもとに、トルコ要人を名乗る男(藤村有弘)が儲け話を持ってきた。『東京の暴れん坊』シリーズ第4作。〔89分〕 | [投票] | |
| ブルックリン(2015/アイルランド=英=カナダ) | 閉鎖的な故郷アイルランドで、自分を磨く契機を見い出せずにいたエイリシュ(シアーシャ・ローナン)は、会計士の姉によってニューヨークで働く機会を得る。だが、慣れぬデパート店員としての勤務、女たちとの寮生活のなかで彼女は引っ込み思案になってゆく。ホームシックに苦しむエイリシュのため、世話人のフラッド神父(ジム・ブロードベント)は大学の会計士コース受講を薦めた。自信をつけ始めた彼女を、イタリア系青年トニー(エモリー・コーエン)は見初めてプロポーズに出、エイリシュの毎日は輝きを帯びてゆく。そんな時突然の悲報が届き、故郷に戻るエイリシュ。そこに待っていたのは昔なじみの青年ジム(ドンホール・グリーソン)だった。〔112分〕 | [投票] | |
| 夫婦百景(1958/日) | 雑誌編集長のみはる(月丘夢路)は、売れない童話作家の蒼馬(大坂志郎)との5年目の夫婦。エプロン姿の亭主に見送られて仕事場に繰り出す毎日だ。今日も今日とて家事に奮闘中の蒼馬が迎えたのは、下宿先を追い出された姪のノリ子(浅丘ルリ子)と達夫(岡田真澄)の学生夫婦だった。口だけは達者な彼らは叔父に有無を言わせず、空いた六畳間を占領してしまう。その頃みはるは、仕事場に訪ねてきた従妹の松江(山根寿子)から、夫と喧嘩して恋人の明(青山恭二)と家を飛び出した話を聞き、空き部屋の提供を買って出る。結果、2組はみはる宅で鉢合わせすることと相成り、怒ったみはるは家出する。嵐を呼ぶ喧嘩の顛末やいかに。〔99分/白黒〕 | [投票] | |
| 団地(2016/日) | とある大阪の団地。清治(岸部一徳)とヒナ子(藤山直美)の夫婦は稼業の漢方薬店を閉め、ここで慎ましく暮らしていた。そこを風変わりな男・真城(斎藤工)が訪れ、彼らに漢方薬販売の確約をさせて去ってゆく。まったく夫婦の暮らしの変化はこれしかなく、口さがない団地の井戸端メンバーも、次の自治会長に隣人の正三(石橋蓮司)が選ばれるか否かを騒ぐばかりだった。いきおい清治は近所の林で野草を探し、生活のためスーパーのレジに立つヒナ子が上司にどやされる日々が続く。だが、そのうちに数ヶ月清治が姿を見せないことが噂になった。ヒナ子と親しい君子(大楠道代)は否定するものの、主婦連は殺人事件と見てヒナ子を疑いはじめるのだった。〔103分〕 | [投票] | |
| 機動戦士ガンダム THE ORIGIN III 暁の蜂起(2016/日) | ザビ一族の根城となりつつあるジオン共和国。彼らへの復讐の牙を研ぎ、キャスバルの名を捨てたシャア・アズナブル(池田秀一)が士官学校入学のため戻って来た。おりしも校長ドズル(三宅健太)が檄を飛ばす中、シャアを迎えたのは本物のシャア青年の友であるリノ(前野智昭)であり、彼をルームメイトに迎え厳しい訓練の日々は始まる。学業・体力ともにずば抜けた成績を上げるシャアに嫉妬の目を向けたのは、ザビ家の末弟にして同期のガルマ(柿原徹也)であったが、次第にシャアの策略に乗りペースにはまってゆく。そして士官学校とはいえ連邦軍の下部組織に過ぎないことに皆が苛立ちを見せるなか、連邦への反逆をシャアはガルマに示唆するのだった。〔68分〕 | [投票] | |
| 海よりもまだ深く(2016/日) | 良多(阿部寛)は作家として昔文学賞をとってはいたが、次回作を書こうとして果たせず興信所勤めを続けている。生来のギャンブル好きが災いして宵越しの金は残さず、老母・淑子(樹木希林)や姉・千奈津(小林聡美)に金をせびる毎日であった。そんな彼に愛想を尽かして元妻・響子(真木よう子)はとうに彼の元を去り、息子・真吾(吉澤太陽)の養育費を出させる時以外は、接触を持とうとはしなくなっていた。しかし家族の絆を最低限持っていたい良多は、一ヶ月一度ながら真吾と逢える機会にはサービスを心掛けるのだった。そして台風の日、面会の機会がやって来る。〔117分〕 | [投票] | |
| 山河ノスタルジア(2015/中国=日=仏) | 20世紀最後の旧正月に湧く中国。教師タオ(チャオ・タオ)は、ふたりの男友達を大切に思っていた。だが彼女を見守るだけの炭坑夫リャンズー(リャン・チントン)を退けた、自信家の経営者ジンシェン(チャン・イー)がタオに言い寄って結婚に漕ぎつける。リャンズーはひとり故郷の街を離れ、ジンシェンは長男に「ダオラー(米ドル)」と名づけて溺愛した。やがて成功者となったジンシェンはタオと離婚、タオは祖父の葬儀の席にダオラーを呼び寄せるが、都会で育った長男は変わっていた。そして豪州で立派な青年となったダオラー(ドン・ズージェン)の前に、教師ミア(シルヴィア・チャン)が現われる。1999年から2025年へと続く家族叙事詩。〔125分〕 | [投票] |

