| 永遠と一日(1998/仏=伊=ギリシャ) | ★4 詩人は不治の病に冒され、余命幾ばくもない。身辺整理を済ませ、メイドにも暇を出し、自分は旅に出ると娘に嘘をついて入院することにする。ところが、娘から大切な思い出の残る「海辺の家」を売りに出したことを告げられ、愕然とする詩人。その瞬間から、妻や生まれたばかりの娘、親戚たちと過ごした「ある夏の日の一日」を強く思い出し始める。一方、街で車の窓拭きをするアルバニア難民のストリートチルドレンの少年と知り合うが、ふとしたことから、少年が「人身売買市場」に売りに出される事を知る。思わず助けようとする詩人。少年との出会いは、過去と現在を行き来し、自分の芸術、思索を振り返る旅でもあった。 [more] (ボイス母) | [投票(3)] |
| パリ、ジュテーム(2006/仏=独=リヒテンシュタイン=スイス) | ★4 1965年にゴダールやロメールといったヌーヴェル・ヴァーグの監督たちを迎え、パリを舞台として制作されたオムニバス『パリところどころ』の続編とも呼べる作品。今回は、パリ20区のうち18区を舞台として、世界各国の気鋭の監督たちと豪華な俳優陣によっる各5分の小篇から構成されている。(120分/カラー/アメリカンヴィスタ) [more] (鏡) | [投票(1)] |
| 女は二度生まれる(1961/日) | ★5 アタシィ?うふ、九段の芸者「こえん」ですぅ。よろしくお願いしまぁす♪(三つ指ついてペコリ)いやぁね、「ミズテン芸者」なんて。誰とでもこんな事すると思うの?失礼ね、芸がない芸者で踊れるのは「ドドンパ」だけだなんてー。コレは「自由恋愛」なの。その時その時、お客様に心を込めて尽くしてますの。ナンテ言うのかしら〜?アタシ、寂しくなるとウズウズ来ちゃうから、つまみ食いもしちゃうけど、ソコはほら、「情に厚い」って言うの?違うの、そんなんじゃないの。はいはい、この世は全て「男と女のラブゲーム」ですわね。そうそう。パパさんの言・う・と・お・り♪ビール戴いてもよろしい?明かりも消してよろしいかしらぁ? [more] (ボイス母) | [投票(5)] |
| ダスト・トゥ・グローリー(2005/米) | ★5 メキシコ最西端のバハ・カリフォルニア半島で行われる世界一過酷なオフロードレース“バハ1000”を追った感動のドキュメンタリー。 ◆参加資格は一切無し。たった1人で1000マイルに挑む熱血ライダー、リベンジに燃えるプロライダー、元CART王者、元F1世界王者、親子3代でバハに挑むレース一家、女性だけのチーム等々、世界中から集まった熱き挑戦者達が、サボテン見守る未整備の砂漠を不眠不休でひた走る。 ◆監督は『ステップ・イントゥ・リキッド』のダナ・ブラウン。97min [more] (Pino☆) | [投票(3)] |
| 実録・阿部定(1975/日) | ★4 青年将校たちの叛乱が勃発、東京に戒厳令がしかれた昭和11年。その年の5月、下町の待合に投宿する阿部定(宮下順子)と石田吉蔵(江角英明)がいた。十代から女中、酌婦、芸者、妾と流転を続けた定は、今は吉蔵の料理屋で女中として働いていた。愛を求めれば遊ばれ、言い寄る男は利用する。遍歴をかさねた定ではあったが、互いに愛を感じ合えたのは吉蔵が始めて。相惚れ、それは初恋?・・・しかし定は愛で心を満たす術を、たったひとつしか知らなかった。それは互いの体を求め、応え合うこと。世間から遊離した密室での、何日にも及ぶ愛の確認行為。その果てに定は"吉蔵そのもの”を手に入れた。胸に抱いた男根ひとつ。日活ロマンポルノ。 (ぽんしゅう) | [投票(2)] |
| ゼロの焦点(1961/日) | ★3 新婚7日目の禎子(久我美子)を東京に残し、夫の憲一(南原宏治)が金沢で消息を絶ってしまった。金沢は結婚直前まで憲一が所長として勤務していた地でもある。義兄(西村晃)に相談してもらちがあかず、金沢に向かった禎子は出張所の本多(穂積隆信)とともに憲一の行方を追うが、生死すらはっきりしないありさまだ。手がかりを求めて取引き先の室田社長(加藤嘉)を訪ねた二人は、そこで巧みに英語をあやつる受付け嬢(有馬稲子)と若い社長夫人(高千穂ひづる)に出会った。そんなおり、事の重大さに気づいた義兄が、禎子の宿に姿を表わしたのだった。原作は松本清張のベストセラー。(95分/白黒/シネマスコープ) (ぽんしゅう) | [投票(1)] |
| ボディ・ダブル(1984/米) | ★3 売れない役者、ジェイク(クレイグ・ワッソン)はその日の住まいにもこと欠く暮らし。
おまけに閉所恐怖症に悩んでいた。
そこを親切な友人に住居を提供され、しかも隣家の美女の生着替えが拝めることを知る。
ウハウハですわい、と大喜びしていた彼だが、やがて美女につきまとう黒い影を知り…。
いかがわしさ満点のスリラー。
いつもより多く回っております。
114分。 (たかやまひろふみ) | [投票(3)] |
| あ、春(1998/日) | ★4 一流大卒で証券会社勤務の紘(佐藤浩市)は逆玉結婚で資産家の娘の瑞穂(斎藤由貴)と結婚し1児をもうけていたが、幼少時に死んだと母の公代(富司純子)から言い含められてきた父の笹一(山崎努)が突然父だと名乗って現れたのであった。公代に確認すると、あっさりと、どうしようもない男で死んだことにしていたと言うのである。笹一は図々しくも紘の住む瑞穂の実家に居座り、真っ昼間っから酒を食らって遣りたい放題で紘は義母の郁子(藤村志保)に頭が上がらない。そんな最中、笹一は郁子の入浴を覗き見して、堪りかねた紘は笹一を追い出したが…。無冠ながら不思議と99年度キネ旬ベストテン1位になった。 (けにろん) | [投票(1)] |
| 贅沢な骨(2001/日) | ★5 ホテトル嬢をしているミヤコ(麻生久美子)は、いつもジャージ姿のサキコ(つぐみ)と一緒に暮らしていた。ミヤコはうなぎの骨が喉に刺さったのか、喉に違和感を覚えるようになる。サキコは過去の傷が尾を引き、仕事をするでもなく家にこもりがちで、ミヤコの帰りを待つ日々。二人は少し強く触れれば壊れてしまいそうな現実のなか、それなりに充実した日々を送っていた。ミヤコはある時、仕事で新谷と名乗る客(永瀬正敏)の相手をするが、初めて心から満たされる。ぬるま湯のような二人の日々に新谷が加わることで、3人の間には微妙な緊張関係が生まれる。3人が奏でる物語が、類稀なる映像センスで、けだるく虚無的に、かつ張り詰めた空気のなか描かれる。 (ことは) | [投票(2)] |
| 名もなく貧しく美しく(1961/日) | ★5 戦争中に夫を亡くし、寂しい生活を送っていたろう者の秋子(高峰秀子)は、ろう学校の同窓会で片山(小林桂樹)と知り合い再婚する。子どもも生まれ、貧しくも幸せそうに見えた二人の生活だが、その先には幾多の困難が待ち受けていた。それでも二人は、手を取りあい支えあって日々の暮らしを生きていく…。[129分/モノクロ/シネマスコープ] [more] (Yasu) | [投票(1)] |
| 幸福のスイッチ(2006/日) | ★3 関西人の監督が関西人の俳優を起用して関西ロケで挑んだ関西の人情ドラマ。安田真奈(奈良県)監督作品。上野樹里(兵庫県)主演。共演には本上まなみ(大阪府茨木市育ち)と中村静香(京都市)、そして大御所沢田研二(京都市育ち)。東京でデザインの仕事を手掛けるが不満が絶えない怜(上野樹里)は上司と喧嘩して会社を辞めてしまう。そして月日が流れたある日長女の瞳(本上まなみ)が倒れたとの知らせの手紙が届く。同封の切符片手に故郷の和歌山に戻ると手紙は嘘で実は犬猿の仲である父親(沢田研二)だったと聞かされる。怒って東京に戻ろうとするが瞳に暫く家業の電気店を手伝うより頼まれる。無職だった事もあり断れきれずに仕方なく暫くという約束で手伝う羽目になるが・・・。 (HILO) | [投票(1)] |
| 松ヶ根乱射事件(2006/日) | ★4 北の田舎町、松ヶ根。光太郎(新井浩文)は退屈な派出所の警察官。双子の兄光(山中崇)は姉夫婦(西尾まり・中村義洋)が継いだ家業を手伝っているが一向に仕事に身が入らない。父(三浦友和)は、床屋の泉(烏丸せつこ)の店に入り浸りだが母(キムラ緑子)はもはや無関心。そんな一家が暮らすで町で、ひき逃げ事件が発生。被害者の女(川越美和)が、何やら不穏な空気を撒き散らす男(木村祐一)とともに現れ犯人を捜し始めた。すると出るは出るは、金塊、生首、泉の娘春子(安藤玉恵)の妊娠。この話し、90年代の初めに日本のどこかで起こった実話(?)なのだそうな。(112分/カラー/ヴィスタサイズ) (ぽんしゅう) | [投票(1)] |
| さくらん(2007/日) | ★4 ぎやまんの、金魚舞い飛ぶ紅の門、これぞ吉原、花町に、その名も高き玉菊屋。売られて来たる幼子の、汚れぬ姿いと哀し。二度と戻れぬ娑婆を思うて、桜咲く頃ここを出る、望みを胸に持つ女、呼び名をきよ葉(土屋アンナ)と申します。男好みは激しくて、嫌った男は触れもせず、思う男は惣次郎(成宮寛貴)、契り交わすがこの恋は、悲恋と散ってカケラ無し。しかし尚増すその美貌、きよ葉の評判いや高く、ついに成りたる花魁の、「日暮」の名を頂戴す。そんな女に惚れし殿(椎名桔平)、日暮に誓うその台詞、「桜が咲かば身請けせん」。…果たしてそれは叶うやら。豪華絢爛遊女絵巻、ここに開帳にございます。〔111分/カラー/ヴィスタサイズ〕 (水那岐) | [投票(4)] |
| ふくろうの河(1962/仏) | ★4 南北戦争期のアラバマ。南部の農場主ベイトン・ファーカー(ロジェ・ジャッケ)は北軍の鉄道工事を妨害した為に捕らえられ絞首刑に処されようとしていた。そして、踏み台が外され彼の体は落下し一巻の終わり…の筈であったが、縄が切れて、そのまま下方の川に落下したのだ。銃撃を避けて必死で泳いで下流に下って森に逃げ込む。そして、夜が更けてとうとう眠り込んでしまった彼が見た夢は…。62年カンヌ国際映画祭短編部門パルムドール、63年アカデミー賞短編実写賞受賞のロベール・アンリコの監督第2作。米TVシリーズ『トワイライト・ゾーン』の1話としても放映された。 (けにろん) | [投票(1)] |
| 狂った一頁(1926/日) | ★3 船員だった男(井上正夫)は、妻(中川芳江)と娘(飯島綾子)を捨てて外国へ渡っていた。数年後に男が帰ってくると、妻は発狂し、精神病院に収容されていた。罪悪感を覚えた彼は、病院の小使になって妻の傍にいることを選ぶ。しかし妻には彼が誰であるか分からない。娘には恋人がいたが、そんな母親のため結婚もできそうにない。いっそのこと3人で脱走して、国外ででも暮らそうと考える男だが…。[59分/モノクロ/スタンダード] [more] (Yasu) | [投票(5)] |
| 南京の基督(1995/日=香港) | ★2 男は岡川(レオン・カーフェイ)。頭痛持ちの三文文士。新聞社員の職を持ち、華の南京を訪れる。そこで出逢った娘は金花(富田靖子)。キリスト教徒の可憐なおぼこ。男と娘は通じ合い、ともに契りを交わすに至る。しかし岡川、嫡子生まれたるの報を聞き、帰国を余儀なくさせらるる。岡川恋しと泣く金花、その身を病魔に蝕まる。あゝ、イエス様、金花を救っておくれはせぬか。現われたのは総髪の異人。まごうかた無きイエス様。金花はもはや夢心地…〔ビスタサイズ・カラー・100分〕 (水那岐) | [投票(2)] |
| この首一万石(1963/日) | ★4 大名行列などの雇われ人足・権三大川橋蔵は、浪人の一人娘ちづ江利チエミと恋仲だが「娘が欲しければ武士になれ」と言われてしまう。権三は九州の一万石の小藩小此木家家臣一行の帰国の槍持ちに雇われ、東海道を下っていく。そして三島の宿で本陣に宿をとったが、その夕刻、四十九万石の大藩渡会家の将軍家お召しのための江戸へ上る大名行列とかち合ってしまう。渡会家は四十九万石の大大名が脇本陣に泊まる事はできぬ、と小此木家家臣たちに本陣をゆずれと言ってきた。これが面白くない小此木家一行は・・・・・伊藤大輔原作・脚本・監督で、武家社会の身勝手さを痛烈に批判した一本。 (シーチキン) | [投票(1)] |
| 暴れ豪右衛門(1966/日) | ★3 戦国中期の加賀。4代目朝倉孝景(平田)の支配を嫌い武士階級に対する徹底抗戦を主張する加賀七党の一、信夫(しのぶ)の豪右衛門(三船敏郎)とその妻・小笹(乙羽)の元に朝倉の人質となっていた弟・弥籐太(佐藤)と隼人(田村)が帰参する。兄を敬愛する弥籐太が村の鼻抓み者・あやめ(大空)の尻を追いかける一方、兄の独裁を嫌う隼人は梓姫(星)を想う余り朝倉の姦計に落ち込んでゆく。 一向一揆の民主革命的性格を強調した稲垣浩監督の歴史スペクタクル。監督のかつての盟友・阪東妻三郎の四男・田村亮のデビュー作に当る。<100分/B&W/スコープ> (町田) | [投票(1)] |
| 青春の蹉跌(1974/日) | ★1 アメフト部のスター選手の賢一郎(萩原健一)は、かつて学生運動に身を投じたこともあったが今では法学部学生としてエリートの階段を着実に昇りつつあった。名家の令嬢(檀ふみ)との婚約も控え、社会的地位と財産をも手中にしていたが、家庭教師先で知り合った教え子(桃井かおり)と遊びの関係を持ったことから歯車が狂っていく。シラケきった社会、70年代という時代の閉塞感、賢一郎は繰り返し独り言のように呟く、「エンヤートット、エンヤートットー」。賢一郎にとって既に教え子は邪魔な存在にしか過ぎなかった・・・(東宝、85分、カラー) [more] (sawa:38) | [投票(2)] |
| 婦系図(1962/日) | ★3 孤児でスリの一味だった少年は帝大教授酒井(千田是也)に拾われ、書生として育てられ今は早瀬主税(市川雷蔵)と名のる帝大生となっていた。そして、兄妹同様に育った教授の娘妙子(三条魔子)は将来は主税の妻になることを望んでいた。しかし、かねてから恋仲の柳橋の芸者お蔦(万里昌代)と離れられない主税は、教授の家を出て密かに二人で暮らし始めるのだった。そんな二人を、お蔦の姉さん芸者小芳(木暮実千代)は、芸者を妻にするのことが主税の出世の妨げなるのではないかとあんじていた。身分の違いと出生の秘密に翻弄される恋人の姿を描く泉鏡花原作「婦系図」の4度目の映画化。(99分/カラー/シネマスコープ) (ぽんしゅう) | [投票(1)] |