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ぽんしゅうさんのあらすじ: 投票数順

★4真夜中の妖精(1973/日)明美(大山節子)とその情夫小沢(益富信孝)がしきる新宿の売春バーで、頭の少し足りない少女カナリア(山科ゆり)は客をとっていた。ある夜、金持ち宅に強盗に入り結婚間近の令嬢冴子(潤ますみ)を犯した青年一夫(風間杜夫)が店に転がり込んできた。一夫の目的は金品を奪うことではない。幸福そうな他人を見るとに無性に腹が立つのだった。一夫は店で暴れ小沢にたたき出され、そんな一夫に好意を寄せるカナリアも一緒に店を出てしまった。そして二人は、一夫に犯された冴子が、何事もなかったかのように婚約者の淳一(織田俊彦)と式を挙げようとしていることを知った。日活ロマンポルノ(74分/カラー/シネマスコープ)[投票]
★3悪人(2010/日)祖父母の世話をしながら暮らす解体作業員の祐一(妻夫木聡)は、出会い系サイトで知りあった保険外交員の佳乃(満島ひかり)と殺伐とした交際を続けていた。ある朝、山深い峠で佳乃の他殺体が発見され、容疑者として大学生の圭吾(岡田将生)が浮かぶ。そんなおり、同じサイトの利用者で紳士服量販店の店員として味気ない日々を送る光代(深津絵里)から祐一にメールが届く。孤独な二人は引き寄せられるように寄り添い合い、祐一は「俺は人を殺した」と光代に告白するのだった。そのころ佳乃の父(柄本明)の激しい怒りは大学生の圭吾へ向けられ、祐一の祖母(樹木希林)はマスコミの格好の餌食となっていた。(139分) [more][投票]
★4瞳の奥の秘密(2009/スペイン=アルゼンチン)裁判所を定年退職したベンハミン(リカルド・ダリン)は、25年前に担当した23歳の新妻の暴行殺害事件を題材に小説を書こうとしていた。なかなか筆の進まないベンハミンは、かつての上司で今は検事に昇進したイレーネ(ソレダ・ビジャミル)の元を訪ねた。・・当時、被害者の夫モラレス(パブロ・ラゴ)の妻への深い愛情を知り、ノンキャリアのベンハミンはいささか暴走ぎみに犯人を追っていた。エリート判事補のイレーネはそんな彼に理解を示し、二人の間にはほのかな愛情が芽生え初めていた。そして事件は一旦は解決をみたが、その後の展開は後味の悪さを残していた。アカデミー賞 最優秀外国語映画賞 受賞(129分/シネマスコープ)[投票]
★3ピンクカット 太く愛して深く愛して(1983/日)亡くなった両親に代わって、女子大生のまみ(寺島まゆみ)が切り盛りする実家の床屋は大繁盛だ。それもそのはず、この店はフーゾク出身のみどり(渡辺良子)や純子(山地美貴)ら超ミニスカート理容師さんのお色気サービス付で、若い男の長蛇の列。忙しくて出席日数が足りないまみは、教授(山田克朗)を肉体で攻略して単位をかせいでるしまつだ。一方、同じ大学に通う明(伊藤克信)は、恋人の由加(井上麻衣)の試験前夜の懸命の大サービスにもかかわらず就職試験に落ち続けていた。少しでも面接の印象を良くしようと明は、まみの床屋にやってきたのだった。森田芳光のにっかつロマンポルノ。(68分/ビスタサイズ)[投票]
★4鐘(1966/日)ある夏の日。白いジープで颯爽と風を切り海を目指して走る四人の男(青島幸男三保敬太郎石津啓介松波勝彦)と、一人の女(立花マリ)のグループがいた。到着した海岸で思い思いにくつろぐ若者たち。なかの一人が海底に沈んだ釣鐘を発見し、何とか岸に引き上げえようと四苦八苦しはじめた。始めは無関心だった残りの男たちもいつしか作業の輪の中に。とりあえず浜まで引き上げてみると、次はどうしてもはるか彼方の崖の上の釣鐘堂まで戻したくなるのが心情だ。四人はあの手この手を尽くして、意味がありそうで何もない作業に熱中し始めた。ところが、女はそんな野郎どもにまったく無関心。(65分/白黒/スタンダード) [more][投票]
★3海角七号 君想う、国境の南(2008/台湾)終戦。台湾からの引き上げ船で日本人の青年教師(中孝介)は、残してきた恋人への想いを切々と手紙に綴っていた。・・・現代。ミュージシャンの夢破れ、台湾最南端の恒春で郵便配達をしながら無気力な生活を送っているアガ(ファン・イーチェン)は、日本統治時代の住所「海角7号」宛の郵便物を見つけた。町では日本人歌手(中孝介)のコンサートが企画されており、町議会議長の強引な提案で住民だけで前座バンドを編成することに。でもオーディションに集まったのは素人ばかり。町に居合わせた日本人通訳の友子(田中千絵)も、このドタバタに巻き込まれてしまう。果せね願いをかかえた人びとの「想い」の物語。(130分/シネマスコープ)[投票]
★3私の秘密の花(1995/スペイン=仏)通俗恋愛小説の人気覆面作家レオ(マリサ・パレデス)。彼女は盲目的に夫のパコ(イマノル・アリアス)を愛しているのだが軍人である彼は、レオを残したまま海外に長期赴任していた。夫に会えない寂しさと不安にレオのイライラは募り、いささか精神的にも不安定。そんなレオを心配して親友の心理カウンセラー・ベティ(カルメン・エリアス)は何かと相談に乗ってくれ、新しい執筆先にと編集者のアンヘル(ファン・エチャノベ)を紹介してくれた。ところがアンヘルはレオにひと目ぼれ。そんなことに気づかないレオは、夫が休暇で帰ってくることになり大はしゃぎだ。女流作家の愛の彷徨を描くメロドラマ。(118分/ヴィスタサイズ)[投票]
★4キャタピラー(2010/日)黒川久蔵(大西信満)が中国戦線から帰還した。両手足を失い、顔の半分は火傷の痕でひきつれ耳も聴こえず発声もままならない。その姿は、まさに芋虫だ。そんな久蔵を新聞は「生きている軍神」と称え村人たちも崇拝し、久蔵本人も勲章を眺めてはその名誉に浸るのだった。始めは久蔵の変わり果てた姿に錯乱した妻のシゲ子(寺島しのぶ)も、「軍神」に尽くすことこそがお国にへの貢献だと説かれ、本人もその気で献身的に接し、夫の旺盛な食欲と性欲にも懸命に応えるのだった。だがシゲ子は「軍神」という虚構にやがて気づき、夫婦の関係が倒錯し始める。寺島しのぶがベルリン国際映画祭 最優秀女優賞を受賞。(84分/ヴィスタサイズ)[投票]
★4シルビアのいる街で(2007/スペイン=仏)フランスのストラスブール。6年前に出会った演劇学校の生徒シルビアとの再会を求めて、画家志望の青年(グザヴィエ・ラフィット)は、再びこの古都を訪れていた。学校前のカフェテラスで、女性たちをスケッチをしながら青年はシルビアの面影を追う。談笑する女たち。キスを交わすカップル。髪を直す後ろ姿の女。黙って遠くを見続ける中年男女・・・。青年はついにシルビアを見つけた。街角に姿を消すシルビア。青年は延々と彼女(ピラール・ロペス・デ・アジャラ)の後を追う。「シルビア!」、声をかけるが彼女は・・・。独特のドキュメンタリータッチの表現で注目されるスペインのホセ・ルイス・ゲリン監督作品。(85分/ヴィスタサイズ)[投票]
★5ペルシャ猫を誰も知らない(2009/イラン)欧米文化を厳しく規制するイスラム国家イラン。ネガル(ネガル・シャガキ)は首都テヘランで活動するミュージシャンだ。無許可で音楽活動し逮捕された仲間のアシュカン(アシュカン・クーシャンネジャード)が出所してきた。二人はテヘランを脱出してロンドンで活動しようと計画している。しかし、パスポートは簡単には入手できないし新しいメンバーも必要だ。そんなとき、アシュカンの音楽に感動した便利屋のナデル(ハメッド・ベーダード)が偽造パスポートの手配をしてくれ、資金稼ぎのために無許可でのコンサート開催を提案し、アンダーグラウンドで活動するミュージシャンたちを紹介してくれるのだった。(106分/シネマスコープ) [more][投票]
★3闇の列車、光の旅(2009/メキシコ=米)メキシコ南部の町で少年カスペル(エドガール・フローレス)は、ギャング団の一員としてまだ子供のスマイリー(クリスティアン・フェレール)と共に窃盗と暴力に明け暮れる荒んだ日々をおくっていた。一方、ホンジュラスで暮らす少女サイラ(パウリーナ・ガイタン)は、未来のない貧困から抜け出すため父と叔父とともアメリカを目指す。それは、不法入国が前提でグアテマラとメキシコを縦断する過酷で危険な旅だ。大勢の移民に混じり、貨物列車の屋根に乗り移動するサイラたち。ギャング団のボス、リルマゴ(テノック・ウエルタ・メヒア)は、カスペルとスマイリーを連れて移民たちの金品を狙い列車を襲う。(96分/シネマスコープ) [more][投票]
★4ハードスキャンダル 性の漂流者(1980/日)中学三年のその少年(野沢晶則)は、家に寄りつかず都心の繁華街をうろついていた。その日もディスコで知りあった同世代の少女(北原理絵)と個室喫茶で夜を明かし、竹の子族やローラー族であふれる原宿にいた。むき出しの造成跡が寒々しい郊外の住宅街に住む両親(本郷淳吉川遊土)は、そんな少年に無関心で放任状態。夫婦の一番の関心ごとはスワッピングだ。少年はブティックで年上の女(亜湖)に万引きをとがめられ、悔しまぎれに女の後をつけまわしアパートまでついていった。偶然にもそこは少年の家のすぐそばだった。80年代風俗の狭間を彷徨う三世代の男女を描く、にっかつロマンポルノ。(70分/カラー/シネマスコープ)[投票]
★3官能教室 愛のテクニック(1972/日)高校生のイサオ(中村良二)は若い体育教師の育子先生(田中真理)のことで頭がいっぱいで、昼も夜も妄想をふくらませていた。 悪友のトオル(弾力也)は、そんなイサオを自分のアパートに連れて行く。なんとトオルの部屋は育子先生と隣りどうし。のぞき穴から見えたのは、イサオたちの担任教師森本先生(益富信孝)の愛撫に激しく身悶える育子先生の乱れ姿だった。ショックを受けたイサオたちは、あの手この手で先生たちの仲をさこうとするが二人の絆はゆるがない。しだいに、イサオらの画策はエスカレートしていくのだった。中島丈博が脚本を担当した田中登の監督第5作。日活ロマンポルノ(72分/カラー/シネマスコープ) [投票]
★4牝猫たちの夜(1972/日)新宿のトルコ風呂(ソープランド)に勤める昌子(桂知子)、ジュン(原英美)、おみつ(牧恵子)は仲がよく、屈託なく仕事に励む売れっ子風俗嬢だ。おみつは美容院の開業費をコツコツと溜める堅実派。一方、ジュンには金をせびるチンピラの健(足立義夫)がつきまとう。昌子には本多(吉沢健)という恋人がいるのだが、クールな本多は昌子に対して素っ気なくゲイの誠(影山英俊)を弟のように可愛がっていた。ある日、本多は誠からチコ(浅井麻千子)という恋人が出来たのだが、彼女と上手くSEXできるかどうか不安でたまらないと相談された。田中登監督第2作。日活ロマンポルノ(68分/カラー/シネマスコープ) [投票]
★4ぼくのエリ 200歳の少女(2008/スウェーデン)学校でいじめにあっている12歳の少年オスカー(カーレ・ヘーデブラント)は、ナイフを隠し持ちいじめっ子たちを罵るひとり芝居をしてはうさをはらしていた。そして、密かに殺人事件の新聞記事を集めている。ある夜、オスカーの家の隣に少女と、その父親らしき中年男ホーカン(ペール・ラグナル)が引っ越してきた。エリ(リーナ・レアンデション)と名のるその少女は、オスカーの孤独を見透かしたように彼に声をかけてきた。同じころ近くの森で逆さづりにされ血を抜き取られた惨殺死体が発見される。ストックホルム郊外の凍てつく銀世界を舞台に綴られる悲しくも切ないヴァンパイア物語。(115分/カラー/シネマスコープ)[投票]
★3濡れた荒野を走れ(1973/日)放火と思われる火災が発生し精神病院から一人の患者が脱走した。記憶喪失に陥り変質行為に走る元警察官の中村(井上博一)だ。この知らせに地元警察は動揺する。中村の記憶喪失は、不正どころか犯罪がはびこる腐敗しきった警察内部の事情を知った中村が、自らの身を守るために演じている仮病だと思われていたのだ。元部下の刑事、原田(地井武男)と加藤(高橋明)は、中村の自宅に張込み妻(川村真樹)への連絡を待った。そんな追っ手をかわし、中村は逃走中の列車で知りあった家出癖のある高校生まり子(山科ゆり)とともにあてなき逃避行を続けるのだった。長谷川和彦脚本の日活ロマンポルノ。(73分/カラー)[投票]
★3ガールフレンド・エクスペリエンス(2009/米)エリート達を相手に1時間2000ドルを稼ぐ高級エスコート嬢のチェルシー(サーシャ・グレイ)。彼女は客の要望に応じSEXだけでなく、最先端のファッションに身を包み高級レストランで食事をともにし、映画から経済まで様々な話題に興じ理想の恋人としてに安らぎを提供する。大統領選挙と金融破綻で先行き不透明なご時勢でもビジネスは順調だ。さらに自らのWebサイトでの集客アイディアに知恵を絞る。そんなとき、心酔する占いまがいの人間学の本によると相性が抜群だという顧客が現れ、彼女の理解者で同棲相手のクリス(クリス・サントス)との仲がこじれ始める。アダルト映画の人気女優サーシャ・グレイ初の一般映画。(77分/シネマスコープ)[投票]
★5パリ20区、僕たちのクラス(2008/仏)アフリカや中国からの移民が多いパリ20区の公立中学。24人のクラス担任でフランス語教師のフランソワ(フランソワ・ベゴドー)の新学期が始まった。生徒たちは生意気ざかりで言葉は乱れスラングばかり。なかにはフランス語すらたどたどしい者もいる。自己主張と言い訳だけは一人前だが一向に授業に集中しない「問題あり」の生徒たちに、フランソワは正しい言葉を学ばせようと自己紹介文を書かせるのだが・・・。常に粘り強く正面から生徒に接するフランソワだが、ときに不用意な発言で生徒との間に溝を生んだりもする。そんな教師の1年がかりの悪戦苦闘と生徒たちの成長(?)がドキュメンタリータッチで描かれる。(128分/シネマスコープ) [more][投票]
★3風が強く吹いている(2009/日)一年生の走(カケル)(林遣都)の長距離ランナーとしての実力を見抜いた寛政大学四年の灰二(ハイジ)(小出恵介)は、カケルを自分が取り仕きるボロアパート青竹荘に強引に入居させた。ハイジが集めた学生たちがたむろする青竹荘は、実は休部状態の陸上部の寮だった。留年生(川村陽介)、司法試験合格者(森廉)、クイズ狂(内野謙太)、黒人留学生(ダンテ・カーヴァー)、田舎の秀才(橋本淳)、脳天気な双子(斉藤慶太斉藤祥太)、マンガオタクの引きこもり(中村優一)。そしてハイジとカケルでちょうど十人。みんなの前でハイジは箱根駅伝への挑戦を高らかに宣言した。(133分/ヴィスタサイズ)[投票]
★3赤軍派 PFLP 世界戦争宣言(1971/日)よど号ハイジャック事件(1970年)など、極左過激集団赤軍派による示威活動が激化するなか、カンヌ映画祭に出席していた若松孝二は帰途、足立正生とともに密かにレバノンのベイルートに潜入。打倒帝国主義、打倒シオニストを掲げ武力闘争を実践するPFLP(パレスチナ解放戦線)と合流し、ゲリラたちの日常をカメラに収めることに成功した。本作はその取材フィルムやインタビューをもとに、赤軍派のプロパガンダ映画として製作され全国各地で巡回上映された。作中ではパレスチナ人たちを「軍事が生活そのもの」である武力革命の実践者ととらえ、銃を手に全世界の革命戦士たちと共闘し武装闘争を展開せよと訴えられる。(71分/カラー/スタンダード)[投票]