★5 | 今かろうじてその日を耐え、生きている人たち。底辺を支える肉体労働者の若者。叔父の経営する解体作業を黙々とこなす。家に帰れば離れたところにある風呂場へ寒いのに裸のままで移動するしょぼい家屋。そして、 [review] (セント) | [投票(12)] |
★5 | 原作既読。誰が本当の悪人か(原作小説の帯の文章より)、なんて陳腐なことはどうでもいい。ただ、 [review] (IN4MATION) | [投票(5)] |
★5 | リ・サンイルの『愛の嵐』 [review] (ペペロンチーノ) | [投票(5)] |
★5 | うまく表現できないけど、今の日本をむしばみつつある「嫌な感じ」がそのまま映画になったような怖さがある。社会弱者を不法投棄してしまうような状況やそれを是としてしまう社会環境が恐ろしい。それを止められるものは私たち自身しかないのかと、そんなことを考えさせられる名画。妻夫木聡の演じる無口な男がリアルすぎて怖い。 (サイモン64) | [投票(2)] |
★4 | 今のこの国に充満している負の空気を的確にフィルムに焼き付けている。冒頭から中盤まで、観ていて心がざわざわするような息苦しさに襲われ続けた。 [review] (緑雨) | [投票(10)] |
★4 | 「俺、何でこんな人間なんやろ」。祐一君、それ、あんただけじゃない。みんな思ってる事だから。 [review] (青山実花) | [投票(6)] |
★4 | たとえば、ママチャリのリングロックの開錠音が奏する貧困の轟きのような、深津絵里の薄幸を図像化する試みが成功しているだけに、満島ひかりという女難の襲来に脅かされるロードムービーが辛抱堪らなくなるのである。しかし、本当の女難は満島ではないのだ。 [review] (disjunctive) | [投票(4)] |
★4 | ツマブキくんには、すさんでヤサグレた天然エキスがどうあがいても無い。とにもかくにも主演ふたりの周りが素晴しい演者ばかりで固められ、うんと底上げされた映画。『悪人』って文学的タイトルにもっと踏み込んでほしかった。「世間で悪人って言われる人は実はそんなに悪人じゃないよ」って、これじゃ一言で終わっちゃうじゃない。 (worianne) | [投票(3)] |
★4 | この映画の犯人探しをすると岡田将生と満島ひかりの二人が『悪人』ということになりませんかね?(2011/03/05) [review] (chokobo) | [投票(3)] |
★4 | 見応えのある作品だった.☆4.5 [review] (ぱーこ) | [投票(3)] |
★4 | (注意!)実際の出会い系サイトで満島ひかりや深津絵里のような女性と連続して出会える確率は宝くじの1等に当選する確率よりも低いです。 [review] (TM(H19.1加入)) | [投票(2)] |
★4 | 石橋佳男(柄本明)と石橋佳乃(満島ひかり)の雨中のシーンだけでも5の評価に値する作品だと思う。だが、このシーンが鮮烈であるということは主役2人が食われているということでもあり、その意味で評価を下げざるを得ない。 [review] (Master) | [投票(2)] |
★4 | 悪人が、悪人に見えない。誰が悪人なの?と思うということは、それは原作者でもあり台本を担当した吉田修一の手中に落ちたということだなあ。罪を犯した男とめくるめく恋愛に陥る女。そこにあったのは肉体の密接なつながりしかないわけで、たったそれだけでも愛に飢えていた女は男と逃げようと思うのだなあ。ほんとうに。 [review] (カフカのすあま) | [投票(1)] |
★3 | 私にしてもこのような地方の閉塞感をまったく知らないではない。とても誠実に「現実」の光景をなぞった映画だ。それはまた志だけで実現できるものでもない。技術が伴っていなければ不可能な仕事である。しかし、と思う。映画において誠実さは必ずしも面白さの味方をしない。映画らしい飛躍がもっとほしい。 [review] (3819695) | [投票(8)] |
★3 | 肝心なところで映画としての面白さに欠けていたと思う [review] (アーマージャック) | [投票(6)] |
★3 | 孤独(な人)プラス孤独(な人)が幸せにならないのが人間なのである。
しばし孤独でなくなったと錯覚しても、渇望する一体感は、なくなることはないのだ。
[review] (jollyjoker) | [投票(4)] |
★3 | 渋い役者をそろえ、精確に抑えられた演出に力のある構図。時間を感じさせない、ハイレベルな映画に仕上がっているとは思うが、突き抜けるものがない。 [review] (シーチキン) | [投票(4)] |
★3 | 車と携帯が可視化する「距離」。本作の主題を端的に表しているのは、灯台よりもむしろ、餃子の臭い。
[review] (煽尼采) | [投票(3)] |
★3 | 和解ではなく破壊を選択してしまう男の話しである。警察署の前で葛藤する二人を打つ豪雨。父娘の再会を濡らす冷たい雨。笠松則通が写す人を分かつ雨が美しく切ない。現代の閉塞と酷薄を精緻、かつ直裁に編んだ脚本も好いが、生真面目さがいささか堅苦しくもある。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(3)] |
★2 | 後半の灯台のロケーションはかなりいい。眼下に広がる海を背景にしたカットが登場した際は、かなり感動したし、エンディングの夕陽の光にも涙が出そうになった。全体に笠松則通の仕事には感心する。 [review] (ゑぎ) | [投票(2)] |
★2 | 本当の犯人は満島ひかりの同僚の女ふたりである。推理物の出だしで、途中で犯人が独白するなど、いかにも物語が破綻していて、きっと裏があるに違いないと思わざるを得ない。その辺りは裁判を扱う続編で明かされるのであろう。 (寒山拾得) | [投票] |
★1 | 既視感に襲われる手垢のついた犯罪メロドラマ。テーマは分かるにしても、がさつな神経による安手な人物造形で、つまらないことこの上ない。見せられているのは人間ではなく、「マスメディア報道の裏に潜んでいる人間の真実の姿」というステレオタイプであった。 (ジェリー) | [投票(4)] |