★5 | 今かろうじてその日を耐え、生きている人たち。底辺を支える肉体労働者の若者。叔父の経営する解体作業を黙々とこなす。家に帰れば離れたところにある風呂場へ寒いのに裸のままで移動するしょぼい家屋。そして、 [review] (セント) | [投票(12)] |
★4 | 今のこの国に充満している負の空気を的確にフィルムに焼き付けている。冒頭から中盤まで、観ていて心がざわざわするような息苦しさに襲われ続けた。 [review] (緑雨) | [投票(10)] |
★3 | 私にしてもこのような地方の閉塞感をまったく知らないではない。とても誠実に「現実」の光景をなぞった映画だ。それはまた志だけで実現できるものでもない。技術が伴っていなければ不可能な仕事である。しかし、と思う。映画において誠実さは必ずしも面白さの味方をしない。映画らしい飛躍がもっとほしい。 [review] (3819695) | [投票(8)] |
★3 | 肝心なところで映画としての面白さに欠けていたと思う [review] (アーマージャック) | [投票(6)] |
★4 | 「俺、何でこんな人間なんやろ」。祐一君、それ、あんただけじゃない。みんな思ってる事だから。 [review] (青山実花) | [投票(6)] |
★5 | 原作既読。誰が本当の悪人か(原作小説の帯の文章より)、なんて陳腐なことはどうでもいい。ただ、 [review] (IN4MATION) | [投票(5)] |
★5 | リ・サンイルの『愛の嵐』 [review] (ペペロンチーノ) | [投票(5)] |
★1 | 既視感に襲われる手垢のついた犯罪メロドラマ。テーマは分かるにしても、がさつな神経による安手な人物造形で、つまらないことこの上ない。見せられているのは人間ではなく、「マスメディア報道の裏に潜んでいる人間の真実の姿」というステレオタイプであった。 (ジェリー) | [投票(4)] |
★4 | たとえば、ママチャリのリングロックの開錠音が奏する貧困の轟きのような、深津絵里の薄幸を図像化する試みが成功しているだけに、満島ひかりという女難の襲来に脅かされるロードムービーが辛抱堪らなくなるのである。しかし、本当の女難は満島ではないのだ。 [review] (disjunctive) | [投票(4)] |
★3 | 孤独(な人)プラス孤独(な人)が幸せにならないのが人間なのである。
しばし孤独でなくなったと錯覚しても、渇望する一体感は、なくなることはないのだ。
[review] (jollyjoker) | [投票(4)] |
★3 | 渋い役者をそろえ、精確に抑えられた演出に力のある構図。時間を感じさせない、ハイレベルな映画に仕上がっているとは思うが、突き抜けるものがない。 [review] (シーチキン) | [投票(4)] |
★4 | ツマブキくんには、すさんでヤサグレた天然エキスがどうあがいても無い。とにもかくにも主演ふたりの周りが素晴しい演者ばかりで固められ、うんと底上げされた映画。『悪人』って文学的タイトルにもっと踏み込んでほしかった。「世間で悪人って言われる人は実はそんなに悪人じゃないよ」って、これじゃ一言で終わっちゃうじゃない。 (worianne) | [投票(3)] |
★3 | 車と携帯が可視化する「距離」。本作の主題を端的に表しているのは、灯台よりもむしろ、餃子の臭い。
[review] (煽尼采) | [投票(3)] |
★4 | この映画の犯人探しをすると岡田将生と満島ひかりの二人が『悪人』ということになりませんかね?(2011/03/05) [review] (chokobo) | [投票(3)] |
★4 | 見応えのある作品だった.☆4.5 [review] (ぱーこ) | [投票(3)] |
★3 | 和解ではなく破壊を選択してしまう男の話しである。警察署の前で葛藤する二人を打つ豪雨。父娘の再会を濡らす冷たい雨。笠松則通が写す人を分かつ雨が美しく切ない。現代の閉塞と酷薄を精緻、かつ直裁に編んだ脚本も好いが、生真面目さがいささか堅苦しくもある。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(3)] |
★2 | 後半の灯台のロケーションはかなりいい。眼下に広がる海を背景にしたカットが登場した際は、かなり感動したし、エンディングの夕陽の光にも涙が出そうになった。全体に笠松則通の仕事には感心する。 [review] (ゑぎ) | [投票(2)] |
★5 | うまく表現できないけど、今の日本をむしばみつつある「嫌な感じ」がそのまま映画になったような怖さがある。社会弱者を不法投棄してしまうような状況やそれを是としてしまう社会環境が恐ろしい。それを止められるものは私たち自身しかないのかと、そんなことを考えさせられる名画。妻夫木聡の演じる無口な男がリアルすぎて怖い。 (サイモン64) | [投票(2)] |
★4 | (注意!)実際の出会い系サイトで満島ひかりや深津絵里のような女性と連続して出会える確率は宝くじの1等に当選する確率よりも低いです。 [review] (TM(H19.1加入)) | [投票(2)] |
★5 | 今年の日本映画のなかではトップ3に入る。個人的にはトップ1か2。あとは「パーマネント野ばら」。 [review] (solid63) | [投票(2)] |
★4 | 石橋佳男(柄本明)と石橋佳乃(満島ひかり)の雨中のシーンだけでも5の評価に値する作品だと思う。だが、このシーンが鮮烈であるということは主役2人が食われているということでもあり、その意味で評価を下げざるを得ない。 [review] (Master) | [投票(2)] |
★5 | 万人に好かれる者がいないように、万人にとって悪人となる者はいないということを改めて思い知らされる。どの役にも感情移入ができ、映画館を出てもしばらく涙が止まらなかった。傑作。 [review] (モロッコ) | [投票(2)] |
★3 | 事件が起これば誰かを悪人に仕立て上げなければ事は収まらない。そうまとめてしまうと今まで何回か観たな、この展開。とか考えてしまう。この監督の突き詰めた真面目さで凡庸とも言える展開をがっちり見せきるが、終わってグッタリ。こういう作品が賞を取りやすいのもわかるがその傾向が「今の邦画」を表しているとも言えるのかな、と。 (tkcrows) | [投票(1)] |
★5 | 誰にでもある人生のうねり。ほんの少し歯車が噛み合って好転することも取り返しがつかなくなることも、皆分かって牽制し合って生きている。そこから生まれた悲劇を等身大に描いた秀作。昨今最も日本映画らしい一本。 (pinkmoon) | [投票(1)] |
★4 | 悪人が、悪人に見えない。誰が悪人なの?と思うということは、それは原作者でもあり台本を担当した吉田修一の手中に落ちたということだなあ。罪を犯した男とめくるめく恋愛に陥る女。そこにあったのは肉体の密接なつながりしかないわけで、たったそれだけでも愛に飢えていた女は男と逃げようと思うのだなあ。ほんとうに。 [review] (カフカのすあま) | [投票(1)] |
★3 | ずっと国道沿いで生きてきたという女の,ぼそぼそとしたつぶやきが,鑑賞からしばらく経った今も,なぜか,じわじわと私の胸を打ち続ける. (moot) | [投票(1)] |
★4 | 排他的に個人主義な満島・岡田の世代と対峙する旧世代柄本・樹木。そして、両者から排除される妻夫木・深津がいるわけだが、やはりこれは『パレード』のように並立配置されるべき。力作だが閉じた世界の逃避行劇では惜しい題材。 (けにろん) | [投票(1)] |
★3 | なんか登場人物すべてが被害者みたいで温い。被害者は同時に加害者にもなってそこには黒々とした悪意も善意もまぜこぜで・・・っていう映画かと思って観たらあまりに凡庸なその構図にがっかり・・・これが絶賛されるって、世の中クレーマーが増えるのもわかります。 (minus-zero) | [投票(1)] |
★4 | 李相日監督は前作『フラガール』に続き、日本の田舎を舞台にまたもや日本映画として誇れる映画を作ってくれた。そして、本作は小説を原作を忠実に映像化する際のお手本のような作品でもある。(2010.10.03.) [review] (Keita) | [投票(1)] |
★3 | 演出・映像は超ハイレベルながらも、やたらと暗い印象しか残らない作品。こういう作品をシネコンでコーラ飲みながら鑑賞している私やあなたも、かなり趣味が悪いと思う。 [review] (パグのしっぽ) | [投票(1)] |
★5 | 妻夫木、深津、三石。福岡(近辺)出身者で手堅く固めたキャスティング。 [review] (さず) | [投票] |
★4 | 音楽が一番素晴らしい。全編シーンのけん引役を務めた。深津は真面目な顔をした時の存在感が凄かった。満島も、期待に応えた。他は良くも悪くも妻夫木含め実力相当。‘そういう風にずっと人のことを笑って生きていかんね’このセリフがずっと引っかかっている。 (KEI) | [投票] |
★4 | 妙な閉塞感が画面の中を通り過ぎる。人を殺せば「悪人」で、そうでなければ「悪人」でないですか? う〜む妙に深いような浅いような。
主人公の2人に+1点。 (代参の男) | [投票] |
★2 | 本当の犯人は満島ひかりの同僚の女ふたりである。推理物の出だしで、途中で犯人が独白するなど、いかにも物語が破綻していて、きっと裏があるに違いないと思わざるを得ない。その辺りは裁判を扱う続編で明かされるのであろう。 (寒山拾得) | [投票] |
★3 | それぞれの心の闇を垣間見ると誰が悪人というより、皆が悪人とも思えてくる。 (Soul Driver) | [投票] |
★4 | 脚本、演出、音楽、どれも素晴らしい傑作。 (脚がグンバツの男) | [投票] |
★4 | 人間の違い。 [review] (まりな) | [投票] |
★4 | 頑張っている。頑張ってる結果、得られたのはこの重苦しい空気。それだけと言えばそれだけだが、それだけであることが、今を映しているということか。 (動物園のクマ) | [投票] |
★4 | 誰が悪人なのか、その是非どうのと言うより、九州の町外れを舞台としつつも、多くの現代日本人が共感しうるボッカリと空いた心の淀みが登場人物の数だけ多角的に投影されていて、身に染みる。寂しそうけど気持ちよさそうな大瀬崎灯台、いつか訪れてみたい。 (クワドラAS) | [投票] |
★4 | ユウイチ君が「ヒロシです・・・」とかぶって見える。 [review] (らーふる当番) | [投票] |
★3 | 確かに主演の二人はうまいが、もっとダサい役者の方が感情移入出来たなぁ。役者として勝ち組の人たちばかり。ま、でもあの二人じゃないとヒットしないしね。 (stimpy) | [投票] |
★2 | いちいち衝動が激し過ぎて共感できませんでした… (ユウジ) | [投票] |
★4 | 別に「地方」を描いたという作品じゃないと思うけどね。 [review] (HAL9000) | [投票] |
★2 | 話はありがちなうっかり殺人の犯人と被害者を巡る人間関係を描いたもの。タイトルから期待していたストーリーと違いがっかり。 [review] (考古黒Gr) | [投票] |
★5 | 方言フェチにはたまらない。深津絵里さんに「どうしたと?」と言われてみたい。 (ルクレ) | [投票] |
★4 | 「やり場のない」映画だ。
このやり場のなさに、我を忘れてしまうのが人間なのかも。
[review] (キャメル) | [投票] |
★4 | 現在進行形の社会のリアルな描写だと思う。深津絵里は受賞に値する熱演でしたね。 (RED DANCER) | [投票] |
★4 | この子が満島ひかりなのか。噂に聞いてたけど、なかなか印象的でした。ストーリーは、最後にもうひと捻りほしかったなぁ。 (ぱちーの) | [投票] |
★4 | 俳優賞総なめを受けて観に行ってきました。女優陣は本当凄い!作品的には確かに何かもう一つあればなぁと思いました。 (takasi) | [投票] |
★3 | 前半は展開が転がっていき楽しく見られたが、後半は納得がいかないところが多い。 [review] (agulii) | [投票] |