町田さんのコメント: 更新順
帝銀事件 死刑囚(1964/日) | 抜群に面白い。犯行・捜査・公判シーンを盛り上げる様々な創意工夫に才気と情熱が漲っている。反面、家族間・恋人同士のドラマは陳腐極まるがこれは現在に至るこの監督の個性であるからして気にしないのが吉。 | [投票(1)] | |
インソムニア(2002/米) | 衝撃の結末とか予測不能とか、馬鹿らしい旗印の下で米産サスペンス/ハードボイルドは死に絶えたのかと思ってた。しかし生き残りがここに。小気味良いカッティング、暗喩に満ちた舞台設定小道具、絞り込まれた登場人物の心理描写は本物。 [review] | [投票(1)] | |
フェイク(1997/米) | アル・パチーノの眉と目蓋の間にはドラマがある。それも悲劇だ。そしてあのガラガラ声。どんな台詞を吐こうが喜劇めいて響く。その存在自体がまるっきり悲喜劇。アル・パチーノが好きだ。俺もレフティを憎めない。 | [投票(2)] | |
惑星ソラリス(1972/露) | 海にまつわる一篇の上質なラブ・ストーリー。 [review] | [投票(6)] | |
大巨獣ガッパ(1967/日) | 起承転結の「転」の部分が圧倒的に弱いためドラマが成立していない。GS調の主題歌とナンセンスな蛸に免じ2点。 [review] | [投票(1)] | |
赤ひげ(1965/日) | 保本(加山)と少女のエピソードを以って原作を越えた。 [review] | [投票(1)] | |
影武者(1980/日) | 黒澤と勝新の共演なんてどー考えてもありえない。人間が違いすぎます。仲代ばかりを責めるのは不公平。黒澤が降りて勝新が残れば良かったんだ。そんで岡本喜八か野村芳太郎が監督してりゃ配収は半分でも作品的にはもっと面白くなったんじゃないかな。 [review] | [投票(5)] | |
生きる(1952/日) | 脚本家・小国英雄と黒澤ヒューマニズムの完成。 [review] | [投票(4)] | |
病は気から 病院へ行こう2(1992/日) | なんてったってアイドル映画だが取上げたテーマは素晴らしい。抗癌剤で日に日に弱っていく家族の姿に打ちひしがれたことがある人ならばこの映画がいわんとしていることが痛い程理解できるはず。 [review] | [投票] | |
あぶない刑事〈デカ〉リターンズ(1996/日) | 今は潰れて居酒屋になっているという高田馬場東映パラスで徹夜麻雀までの時間潰しとして雀友と観、二人して激怒したのはこれだった。激怒の対象は記憶に残らないような薄いストーリではなく中条静夫に代わり部長役を務めた小林稔侍の大根ぶりであった。その日の麻雀はたぶん負けたんだと思う。 | [投票] | |
鍵(1959/日) | 噂に聞いていたが京マチ子のカラダは本当に凄い。なんというか、もう…お義母さん我慢できない! | [投票(1)] | |
黒い十人の女(1961/日) | 崑監督夫妻のミステリー映画はどれもセンス抜群だが、これはその中でも傑出した存在。本作における小林節雄カメラマンの都会的な映像表現は、京都での宮川一夫との仕事と比べても全く遜色が無い。 [review] | [投票(1)] | |
宮本武蔵・一乗寺の決斗(1964/日) | シンメトリックにまとめられた吉岡道場、水気の多そうな雪の中での決闘や霧の中での武蔵・お通の再会シーンは全て素晴らしいし、 [review] | [投票(2)] | |
宮本武蔵・二刀流開眼(1963/日) | このシリーズの問題点といえばヒロイン入江若葉が途方もない大根であることと高倉小次郎の造型に失敗していることだ。 [review] | [投票(2)] | |
七人のおたく cult seven(1992/日) | バラエティタレント中尾彬のデビュー作。そしてお茶の間へ。 | [投票] | |
リーサル・ウェポン 3(1992/米) | 当時乱造されていた刑事モノの中でこのシリーズだけがダントツで好きだった。この三作目は冒頭から全く迷いがない。幕が上がっていきなり爆弾処理中、これが成立するのはリッグス&マータフかタカ&ユージくらいのもんだろう。 [review] | [投票(1)] | |
12モンキーズ(1995/米) | 淀川さんは酷評しているが実にキャッチーなSF映画の佳作だと思う。その言語感覚やアルゼンチンタンゴが禍禍しく鳴り響くタイトルバックのセンスには芸術的感性を多いに刺激されたし、 [review] | [投票(1)] | |
ミッション:インポッシブル(1996/米) | 「本編と予告編と大差がない」 コンパと麻雀に明け暮れ映画なんて社交のツールぐらいにしか思っていなかった頃の率直な感想だが今振り返ってみても実に的を射ていると思う。 | [投票] | |
宮本武蔵・般若坂の決斗(1962/日) | 抜けるような青空、髪を撫でる微風と清涼感一杯にはじまる旅路は、ただこの一篇を以ってカラスが屍肉を啄ばむ凄惨な荒野へと変貌する。錦之助は腰砕けの集団抗争よりも子役との絡みの方がいい、なんて云ったら怒られるのかな。 | [投票] | |
花と嵐とギャング(1961/日) | 遊び心はあるが花も嵐もない凡庸な展開にガッカリ。これは石井輝男というよりは当時の東映東京撮影所の問題なのだろう。或いは和製無国籍アクションに心ときめかない俺の好みの問題なのかも知れない。 | [投票] |