★4 | 話を面白くしようという色気がまったく感じられない潔さが心地いい。 [review] (緑雨) | [投票(6)] |
★3 | この題材で回想、フラッシュバックは一切なしか。これは本作のとても良い点だ。また、全体に素直な撮影で、奇を衒ったような構図や動きはない。これも好感が持てる。 [review] (ゑぎ) | [投票(3)] |
★4 | 今やすっかり威光を失ったニュースメディア。フェイクニュースだとか、マスゴミだとか、SNSの台頭。真実や正義が分解され、両極端に拡散され、炎上の文字列を人々は享受している。そんな今だからこそ、観るべき映画。報道の現場の、静謐な熱が胸を打つ。
[review] (まー) | [投票(3)] |
★5 | 快いまでの作劇性のなさが本作の何よりの魅力。 [review] (ナム太郎) | [投票(3)] |
★5 | 新任局長の一声で事が転がり出す訳でシュレイバーの穏当な物腰が監督マッカーシーの声高に叫ばない正義への信念を代弁する。さすれば元よりの能力集団は自走するだろう。理想的組織論だ。タカヤナギの硬質なカメラも世界を揺ぎ無いものにしてる。 (けにろん) | [投票(3)] |
★4 | 前半は何が問題になっているのか、今一つわからないままで進むが、物語が進むにつれその核心が明らかになる作劇は上手い。 [review] (シーチキン) | [投票(3)] |
★4 | 珍しく話で見せる映画だった。現場主義に徹した作りも好感が持てる。 [review] (ぱーこ) | [投票(2)] |
★3 | 擬似的なドキュメンタリーとして巧く出来てるとは思うが、なにか傲慢さみたいなものを感じてしまい、あんまり楽しめなかった。 [review] (甘崎庵) | [投票(2)] |
★3 | メディア関係者あこがれの「調査報道」自慢だが、過剰なサスペンスやヒロイズムを排除した筋立てが奏功して嫌味がない。結果、メディアは普段の怠慢を棚に上げて自尊心を保ち、我々は「良心と正義」という無いものねだりの正論に期待を抱いてしまうガス抜き佳作。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(2)] |
★4 | この忌まわしい事件は当時、報道をもって知ってはいたが、何しろカトリックのスキャンダルというのは日本と外国じゃ随分捉え方、関心度等に雲泥の差があるのである。映画を見ている間ずっと考える。 [review] (セント) | [投票(2)] |
★2 | 世紀のスクープってな副題が虚、冗談だということだろうし、追う側、追われる側、共に表に表れる劇画のような出来事は無いってことだろう、鈍色の画調がピッタリ。途中からレイチェル・マクアダムス を見るだけが楽しみになった。 (動物園のクマ) | [投票(1)] |
★4 | 非当事者という職業の特性がキャラクターを埋没の危機に曝している。彼らの造形が空間の構成に沿って彫琢される一方で、その流動性に抗すべく造形の記号化は進み、物語はオッサンらの魅惑的な着せ替えショーと化す。話は棚ボタである。 (disjunctive) | [投票(1)] |
★3 | アカデミー賞の監督賞だけ逃したのが納得できる平板な作り。 [review] (ドド) | [投票(1)] |
★4 | 教会が組織的に児童性的虐待をしていたことよりも、その隠蔽されてきた事実を丁寧に誠実に調べ上げ白日の下にさらした「スポットライトチーム」の軌跡。前半は手探りの彼らが、後半は徐々に勢いを増し一気に特ダネ開示というスピード感。キャストもはまり役で脚本も説得力があり見ごたえがある。 [review] (jollyjoker) | [投票(1)] |
★3 | とりあえず宗教界よりは報道の側に健全な良識を見い出して恥じないのは、日本の多数派である無宗教派から見れば自然なことなのであろう。俺はむしろ『ダウト あるカトリック学校で』を想起し、そこにあって苦悩しつつ消耗戦に身を投じる宗教者たちの人間的なあがきに共感する奴なので、「ああ、この手の映画ね」程度の感興しか抱けなかった。それよりはこの問題提起に揺れる米国カトリックの反応を見たい気がする。 (水那岐) | [投票(1)] |
★4 | 「扉をたたく人(08)」以来のトム・マッカーシーの社会問題脚本。前作同様声高に叫ぶことなく全体に淡々と展開するのが、リアルだ。主人公ロビーの過去の話は出来過ぎ。サーシャの家族(おばあちゃんと夫)の登場は、記者のプライベート生活を垣間見せて、良。 (KEI) | [投票] |
★3 | 専ら巨大な「権威」との葛藤・正義感を描く。行くか、やめるか。もう少し謎・調査・妨害等のエキサイティングな展開があれば良かったのだが。☆3.6点。 (死ぬまでシネマ) | [投票] |
★3 | 性愛文学「ペピの体験」を思い出す。子供への性的虐待は聖職者、教師、親が加害者であるケースが多い。根深い問題は組織の保身が個々の虐待を隠蔽し、更なる被害が生じることだ。そこに挑んだこの連中は偉く、勝利は苦い。コピー室は4時までだと? 殺すぞ! (ペンクロフ) | [投票] |
★4 | 他の洋画でもよく聞くが、神父はなぜ「少年」にいたずらをするのか。そこらへん、仏教徒(?)の日本人にはハンディで、正確な採点が難しい。『大統領の陰謀』らしく、ペンの強さはやはり心地よい。86/100 (たろ) | [投票] |
★4 | 『ダウト』と同じような映画と思ったら、ずいぶん違う映画。もちろんジャンルも違うけど。ただ、一番驚いたのはエンドロール。 [review] (プロキオン14) | [投票] |
★3 | キリスト教に対する無理解どころか(枢機卿って字面は悪人みたいって思うぐらいだし)、宗教観すら全く持ち合わせていない自分としては「へー」「ほー」「ふーん」の連続でした。アメリカ人はこれをドキドキしながら見て、葛藤に苦しめられるのかしら? (K-Flex) | [投票] |
★3 | 宗教観の違いのために日本ではウケが悪いと思われるが、テーマは根深い人間にスポットライトは当てられている。 [review] (deenity) | [投票] |
★4 | そもそも宗教家というものに対してうさんくさいまなざしを投げかける日本の風土では、このチームが置かれた状況の難しさへの理解が欧米とは違ってくるんだろうなと思いながら見た。マイケル・キートンがパンツ一丁で歩き出すこともなく全編地味な脚本ではあるが、丁寧な描写が非常に良かった。 (サイモン64) | [投票] |