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3819695さんのお気に入りコメント(168/180)

流れる(1956/日)★5 華やかな過去を持ちながら成功者(栗島・賀原)の威光と、時の重圧に耐え忍ぶ中年女(山田・杉村・中北)たち。それを目の当たりにしながら将来を生きる若い女(高峰・岡田)たち。彼女らを気遣いながらも醒めた目で見つめる女中(田中絹代)。 [review] (ぽんしゅう)[投票(4)]
流れる(1956/日)★5 好きな映画は他にもたくさんあるが、出来の素晴らしさという点ではこれまで観てきた数百本の映画の中でも一番かもしれない。感服。 [review] (緑雨)[投票(9)]
流れる(1956/日)★5 女たちだけで守る城にしのびよる凋落をいかに具体的に表現するか。中北千枝子のけだるげな寝相、着崩れた浴衣姿の杉村春子の顔に射す簾越しの夕日、芸者たちの苦情を聞き流す山田五十鈴の曖昧な表情。全盛期の日本映画の力! (ジェリー)[投票(10)]
驟雨(1956/日)★4 不器用で天然っぷりがかわいらしい原節子と、家では虚勢を張っているが外に出ると器の小ささを露呈する胃弱夫・佐野周二。典型的な小市民の子無し夫婦の姿を見るようで、身につまされるとともに苦笑がもれる。 [review] (緑雨)[投票(10)]
浮雲(1955/日)★4 こんな破滅的人生に美を感じようとは。じっとりした湿気が画面のこちら側まで伝わってくる。 [review] (緑雨)[投票(7)]
浮雲(1955/日)★5 好みということで云えば、成瀬の中では余り好きな映画ではない。しかし、このルックの統一はどうだ。この厳格さだけでも日本映画にあって屹立しているのは確かだ。また、2人が歩き出し、同じ音楽が流れて来るだけで、思わずニヤついてしまうくらい面白いのだ。 [review] (ゑぎ)[投票(3)]
浮雲(1955/日)★5 救いようのないダメ恋愛を淡々と綴りながらも、そこから立ち昇る言いようのないエモーション。あのラストに説得力を持たせるってのは、ほとんど神技。 (くたー)[投票(4)]
脱出(1945/米)★5 所作の演出の奇蹟だ。 [review] (ゑぎ)[投票(7)]
妻(1953/日)★4 なんという厳しさ。もう後半は始終ニヤニヤしっぱなしで見てしまった。冒頭の上原謙高峰三枝子の視線を交錯させない演出もいいけれど、やっぱりラスト近くの高峰と丹阿弥谷津子の対決シーンが素晴らしい。 [review] (ゑぎ)[投票(1)]
妻(1953/日)★5 「妻」。女流作家(林芙美子)が夫(森雅之)の視点から描き出す妻(高峰三枝子)の肖像が、再度男性監督(成瀬巳喜男)の視点から構成されることの妙。取り交わされる視線はどれも(女に対しても、男に対しても!)残酷なまでに批評的で、同時に自嘲的である。これぞニヒリズムの極北。ヤルセナキオの真骨頂だ。 [review] (町田)[投票(5)]
おかあさん(1952/日)★4 いやぁ、良い映画だった。 [review] (3WA.C)[投票(1)]
めし(1951/日)★4 (05・9・05) [review] (山本美容室)[投票(1)]
めし(1951/日)★4 いかにも日本語らしい会話独特の「豊穣な空疎」にみちている。なんにせよ、日常会話以外の会話は徹底して排除する成瀬の姿勢は、却ってラディカルであり、非日常的ですらある。おもしろいです。 (オノエル)[投票(8)]
めし(1951/日)★5 この映画でも中古智の美術が素晴らしく効果を発揮している。特に、大阪市の南、天神ノ森(と原節子のナレーションがある)あたりの長屋の風景がいい。この長屋が撮影所のセットだとはとても思えない。道の途中にある小さな階段がとても良いのだ。 [review] (ゑぎ)[投票(8)]
マリア(2006/米)★2 この作品は、新約聖書でも神話的色彩の強い「ルカ福音書」を下敷きにしているようなので、イエスを救世主でなく思想家として評価する自分のような者には「だから何なの」としか言えたものではない。 [review] (水那岐)[投票(1)]
三十三間堂通し矢物語(1945/日)★3 成瀬としては異色のスポコン時代劇。題材は面白いのだが、白塗りの長谷川、悲愴な市川扇升 、コミカルな田中春男の個性が全く溶け合わず、絹代の印象も希薄な為、まとまりに欠け、誰にも感情移入出来ぬまま話が進んでゆく。それでも音の使いは流石。太鼓と鉦と、ギャラリーのざわめきで表現される通し矢のシーンは見物。 (町田)[投票(2)]
歌行燈(1943/日)★5 なんと力強い画だ。また、音の使い方の見事さ。人物のキャラクタリゼーションの納得性。「死んでもひとの玩具になるな」参りました。 [review] (ゑぎ)[投票(4)]
鶴八鶴次郎(1938/日)★4 山田五十鈴の、指で挟んだ煙草を口元へ持ってゆく仕草、煙を吐きながら人の話に聞き入る風情、吸殻をきゅっと揉み消す手つき、その格好良さ・コケットリー。それだけでも観る価値はある。 ()[投票(1)]
鶴八鶴次郎(1938/日)★5 通俗と崇高の差は紙一重であり、物語の中に真の悲劇と喜劇を同時進行で成立さることが可能なことを成瀬は証明している。しかし、これはただごとではないのだが。終幕、向き合った鶴次郎(長谷川一夫)と佐平(藤原釜足)の表情は感情を越えている。 [review] (ぽんしゅう)[投票(4)]
狼たちの午後(1975/米)★4 目を見張るアル・パチーノ。その、目の、演技。その、目の、圧倒的な力。後年瞼がびろーんとして眠そうな顔になってしまったのは、ここで目力を使い果たしちゃったということだろうか… [review] (はしぼそがらす)[投票(6)]