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3819695さんのお気に入りコメント(1/181)

RRR(2022/インド)★3 最初から共通している利害が人を追い込む義理の仕込みを無効にしている。感情の裏打ちを失っている武力は、英国文官陣のサイズの合わない衣装のようにフワフワと滞空し、路上に撒かれる釘から始まって棘の鞭にエスカレートする無感情の暴力を滴らせる。 [review] (disjunctive)[投票(1)]
ダンディー少佐(1965/米)★3 アメリカの南北対立、いわゆるアパッチ戦争及びメキシコへのフランス干渉戦争が賑やかに描かれるのだが、結局どれもが地味な主演ふたりの喧嘩のネタでしかなかった。 [review] (寒山拾得)[投票(1)]
都会の牙(1950/米)★3 怪奇大作戦みたいなノリでそれなりに愉しめる小品。個人的に見処はクラブでのジャズ演奏で、登場する黒人ミュージシャンは無名のようだがビ・バップがやたらとアツい。聴き狂っている客がいるのも当時のリアルなのだろう。 [review] (寒山拾得)[投票(1)]
いとはん物語(1957/日)★4 ときどき見かける醜女もので、そんなことしなくても普通に三角関係でいいと思うのだが、こういう設定は女性客向けなんだろうとは思う。後半の緊迫感、繊細な美術、いずれも素晴らしい傑作(含『オアシス』のネタバレ)。 [review] (寒山拾得)[投票(1)]
祖谷物語 おくのひと(2013/日)★4 御伽の国のファンタジーが限界集落のリアルと絶妙に組み合わせていて感慨がある。監督はゴダール好き、アントニオーニ好きに違いなく、オマージュとしての取り込み方も上等。 [review] (寒山拾得)[投票(1)]
雪合戦(1896/仏)★4 群集心理の恐ろしさを描いた秀作 [review] (寒山拾得)[投票(1)]
水をかけられた撒水夫(1895/仏)★3 元祖コメディ映画。舞台では後始末が大変だろう。 [review] (寒山拾得)[投票(1)]
赤ん坊の食事(1895/仏)★3 絵心のある構図で、背景の風に吹かれる樹木が格好いい。赤ん坊が登場すると演出か否かは比較的どうでもよくなるのは何故だろう。 (寒山拾得)[投票(1)]
カード遊び(1895/仏)★2 喜劇指向の初期作。面白い人物を映せば喜劇になるだろうという、草創期らしい発想に違いない。 [review] (寒山拾得)[投票(1)]
海水浴(1895/仏)★4 シュールで奇怪な無間地獄 [review] (寒山拾得)[投票(2)]
列車の到着(1895/仏)★4 観客が轢き殺されたことで有名 [review] (寒山拾得)[投票(1)]
リュミエール工場の出口(1895/仏)★3 固定キャメラの的確な構図のなかを蠢く動的な何ものか(集団、列車、ホースを伝う水等々)を捉えようという方法論の嚆矢。「工場からの退社」ではなく「工場の出口」と訳する邦題の静的なセンスは違う気がする。 [review] (寒山拾得)[投票(1)]
壁の破壊(1895/仏)★5 何度繰り返して見ても見厭きないものがある。破壊される壁とは、それだけで宗教的だ。 [review] (寒山拾得)[投票(3)]
酔いどれ天使(1948/日)★4 ヤクザの更生を描きたかった植草、三船を格好よく撮りたかった黒澤、ふたりの最後の共作(含『素晴らしき日曜日』『生きる』のネタバレ)。 [review] (寒山拾得)[投票(2)]
ギミー・デンジャー(2016/米)★4 開巻5分でバンドが解散する序盤が素晴らしいのだが、こういうパンクの通念で通すにはイギーは余りにも理性的だった。 [review] (寒山拾得)[投票(1)]
呪いの家(1944/米)★3 「星影のステラ」の映画として価値高いが、ジャズ・スタンダードと映画がこれほど乖離しているのも珍しかろう。純粋な幽霊の主題は『幽霊と未亡人』(47)のほうが抜群に優れており(とちらもチャールズ・ラング撮影)、本作はそのエチュードの印象。 [review] (寒山拾得)[投票(1)]
わが青春に悔なし(1946/日)★4 転向を強いられた久板の後悔の産物なのだろう。「配慮」を欠いた農村描写が強烈。学生時代の理想を再発見する不毛な社会人人生という切り口に、時代を越えた普遍性がある。 [review] (寒山拾得)[投票(2)]
牡牛座 レーニンの肖像(2001/露=日)★4 画面の特質はほとんどのカットがローキーで、尚且つ緑がかった、スモーキーな色調で統一されている。また、絶えず、誰かがドアから覗く、覗いては身を隠すを繰り返す。これは映画的だ。 [review] (ゑぎ)[投票(1)]
いとはん物語(1957/日)★5 あゝ素晴らしい!ほとんど満点の映画だ。まずは、稲荷神社の祭りのシーンでの、京マチ子の最初の顔出しショットは衝撃。「もしもし亀よ」の替え歌で囃立てる心無い青年たち。鶴田浩二が止めに入り、大喧嘩となる。 [review] (ゑぎ)[投票(1)]
神田川淫乱戦争(1983/日)★3 青い夜空をバックにフルートを吹く青年。ドリーで前に出るカット。この洗練さには、今見ても驚かされる。あと、撮影で唸らされるのは、麻生うさぎと浪人生とその母親の、川の中での乱闘シーンだ。長い横移動ショット。瓜生敏彦は、どうして日本映画の現場を離れてしまったのだろう。 [review] (ゑぎ)[投票(2)]