コメンテータ
ランキング
HELP

3819695さんのお気に入りコメント(10/182)

リチャード・ジュエル(2019/米)★4 余計な物事を描き過ぎない消去法演出が今回も冴え、尺の割にはリズムよく観られるが、省略しすぎて「それはどうなの?」と思ってしまうポイントは何点か見受けられる。 [review] (ナム太郎)[投票(5)]
ラルジャン(1983/スイス=仏)★5 畏ろしい。これ以上1mmも0.1mmも動かせない。全く揺らがない。隙が全く無い。 (週一本)[投票(2)]
フランシス・ハ(2012/米)★3 フランシスの居たたまれなさにヤキモキさせられはしたが、映像とストーリー展開のまとまりの良さに瞠目。様々な部屋が登場するが、ベッドが印象的に使われているのがユニーク。 [review] (irodori)[投票(1)]
赤ん坊の食事(1895/仏)★4 左に父親。右に母親。二人の間に赤ん坊。この画面の密度に圧倒される。両親の行為、視線、発話(サイレントだが)はすべて赤ん坊へ、つまり画面の中央へ向かって凄まじい勢いで注がれる。そのブラックホールのような微笑ましさの“密度”に私の視線も吸い寄せられる。 (ぽんしゅう)[投票(1)]
壁の破壊(1895/仏)★4 どうして人は人工物が破壊されるさまに、こんなに興奮するのだろう。その一回性に対する高揚と解放の快感はスペクタクルのお決まりだ。そして、この逆回転映像による壁の“再建”は、人が「時間」を目視した瞬間だ。「もの」を作って壊してまた作る「時間」が映画。 (ぽんしゅう)[投票(3)]
海水浴(1895/仏)★5 画面の奥から手前にひっきりなしに押し寄せる波。右から突き出した一本の飛び込み台。フレームインしてきた少年たちはその台(板)の上を波の動きに対峙するように進み、先端で波間に落下(飛び込み)し、波に押されるように岸(手前)に向かいフレームアウト、を繰り返す。 [review] (ぽんしゅう)[投票(3)]
港を離れる小舟(1895/仏)★3 上下動を繰り返す波。フレームインして、その荒波に翻弄され漂うように出港する小舟(3人乗り手漕ぎボート)。その動の風景に突き出した頑強そうな(微動だにしない)突堤の上で見送る正装した二人の女性と二人の幼女。『海水浴』と同様、運動造形のダイナミズム。 (ぽんしゅう)[投票(1)]
幼な子われらに生まれ(2017/日)★4 最初、必要以上に鏡が映り込む画作りに違和感を抱いたのだが、途中で得心した。なるほど、これは二面性についての物語なのだ。 [review] (ナム太郎)[投票(2)]
人情紙風船(1937/日)★4 美術の集積度が窮乏の豊饒さに至る撞着は人間の鋳型の次元へ翻案され、無能の執拗な定義づけを始める。シニシズムは不幸の圧縮と加速には加担せず、長十郎を翫右衛門と対比させることで、ダメ男が退治されるまたひとつの撞着した浄化へと向かう。 (disjunctive)[投票(2)]
雪国(1957/日)★4 冒頭、汽車の窓に女の顔が浮かぶ。これが八千草薫で、本作の中でも、とびっきりのショットになっている。原作のあの有名な出だしだ。 [review] (ゑぎ)[投票(1)]
イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密(2014/英=米)★3 全体に、これぞアカデミー脚色賞の映画、だと言えるだろう。決してダメダメな映画ではないのだが、社会的テーマ性にポイントを置かない限り、本作を高位に位置付けることはできない。 [review] (ゑぎ)[投票(2)]
去り行く男(1956/米)★4 私も、まず第一に撮影の端正さを云いたくなる映画だが、そこはぐっと我慢して、デルマー・デイヴィスのことを誉めるべきでしょう。デイヴィスの最高作は本作かも知れません。 [review] (ゑぎ)[投票(1)]
大列車作戦(1964/米)★5 価値の理解できないものの為に命を賭する抗戦の連帯と意気地を根底に湛えつつ、それでも個の対決に収斂していくドラマトゥルギーが完璧だが、縦構図とドキュメンタリズムを自在に操る演出とランカスターの身体性も尚等価で映画を成立させる。陶酔の調和。 (けにろん)[投票(2)]
レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ(1989/フィンランド=スウェーデン)★4 ダサおもろいとかヘタウマとかを意図してやればあざとくなるのだが、そもそもの「意図」がピンずれしてるので限りなく「天然」に相似となり、挙句には何故だかその笑いのセンスがハリウッド映画の最良の部類に近似してしまうというのも不可思議なウナギ映画。 (けにろん)[投票(2)]
ヒーローショー(2010/日)★4 井筒は何で素人で撮るのがこんなに上手いのだろう。練られたホンも上等でいいブラックジョーク満載。真夜中にクルマで仇を探すときの唱和「真っ黒クロスケ出ておいで」が好き。 [review] (寒山拾得)[投票(2)]
義兄弟(2010/韓国)★4 東西冷戦スパイものの佳作。このジャンルのリアルがいまだに継続する不幸が痛切に想われる(含『蘇る金狼』のネタバレ)。 [review] (寒山拾得)[投票(1)]
キートンの案山子(1920/米)★5 狂犬の追跡が車上の出鱈目な婚姻に引き継がれる。この極端なスピード感こそスラップスティックの理想郷。 [review] (寒山拾得)[投票(1)]
キートンの強盗騒動(1921/米)★5 スピーディなナンセンスでとてもいい。路上のお嬢様救出の際の相手が勝手に負ける喧嘩の件が最強。 [review] (寒山拾得)[投票(1)]
荒武者キートン(1923/米)★4 復讐を巡る無茶な偽史。タイムズスクエア交差点初期の出鱈目な再現、ペダルのない自転車、駅馬車繋ぎ合わせたような初期機関車など、凝った美術がとても愉しい。 [review] (寒山拾得)[投票(1)]
キートンのカメラマン(1928/米)★5 キートン喜劇後期では随一の出来。ドタバタとしても恋愛映画としても全盛期を彷彿とさせる。 [review] (寒山拾得)[投票(1)]