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袋のうさぎさんのお気に入りコメント(19/23)

第七天国(1927/米)★5 これほど貧相なヒロインを、これほどまでにいとおしいと思ったことはない。 (黒魔羅)[投票(2)]
つばさ(1927/米)★5 このやるせなさは「ごんぎつね」級。映画史上最悪。 (黒魔羅)[投票(2)]
メトロポリス(1927/独)★5 プロレタリアSFの頂点がこれ。テレビ電話まで登場する驚愕のイマジネーション。 (黒魔羅)[投票(3)]
バンド・ワゴン(1953/米)★5 リズミカルな靴磨きのオッサンもう最高! (黒魔羅)[投票(3)]
武装市街(1950/米)★4 カール・ドライヤーアルフレッド・ヒッチコックのもとで目の覚めるような撮影技術を見せつけたルドルフ・マテのB級らしい傑作。悪役を追い詰める呼吸は、さながらフリッツ・ラングのような容赦なさと小気味よさを両立させる。ラストのシーンの地下感覚は『』や『大いなる神秘 第1部 王城の掟』を思わせる。 (ジェリー)[投票(1)]
窓(1949/米)★4 短尺72分に凝縮される圧倒的なサスペンス。ストーリーラインが人物の動きの絶妙なすれ違いによって構成されており、この見せ方の順序が強い緊張感を生み出す。ブルックリンの古アパートの活用の仕方も冴えており、ここを舞台にしたラスト10分がたまらない。陰影の効いたモノクロ撮影も美しい。 (ジェリー)[投票(1)]
共喰い(2013/日)★2 いったい時代に何周遅れしているのか計算不能なほどに古い、いや、死んで干からびた内容。釣竿や鰻が男根の暗喩(もはや暗喩と呼ぶのも恥ずかしい)という安易さや、今さら父権批判という古さ以上に、昭和天皇批判を戦争絡めて唐突に挿し込む接ぎ木感よ。 [review] (煽尼采)[投票(3)]
ノロイ(2005/日)★4 擬似ドキュメンタリーとしての徹底さ、緻密さが、致命的に欠けている。アイデア一本勝負で、細かい所に気が回らない監督の大雑把さ、乃至は小心さが気になるし、実に勿体無い。 [review] (煽尼采)[投票(1)]
友だちの恋人(1987/仏)★5 男と女の関係で、「これは友情」と自他に言い聞かせるのは大抵、そうしてブレーキをかけなければならない感情が芽生えつつある徴候?(ロメールの完璧な色彩設計による感覚的かつ作劇的な妙技を見よ!) [review] (煽尼采)[投票(2)]
クリーピー 偽りの隣人(2016/日)★3 本作も、窓やドアの扱い、風に膨らむ白いカーテン、斜面や坂道、高低を意識させる視線とそのミタメ、ノイズ−チョコレートの袋をゴミ箱に捨てる音。落花生をミキサーにかける音! [review] (ゑぎ)[投票(4)]
アイアムアヒーロー(2015/日)★2 いくら前半のゾンビ描写が良かろうが、結局はダメ邦画へと帰着する。100%邦画。さらに有村架純のアップすら汚く映ってるのだから、並の邦画よりよほど酷い。優秀すぎるほどに糞邦画。 [review] (アブサン)[投票(1)]
アンナ・クリスティ(1930/米)★5 「男は弱った女には、決して優しくない」鋭いセリフがあるが、原作は戯曲で他のセリフも的確だ。最初の娘のシーンで「さすらいの航海」('76)を思い出したが愁嘆場はなく、むしろサバサバしていて明るい。世の中を霧で見えないと言いながら、希望が見える佳作。 (KEI)[投票(1)]
赤線玉の井 ぬけられます(1974/日)★3 群像劇のうえ、横の繋がりが無い為にストーリーは希薄で面白さは無い。但し、所々に熱きトラウマ残像を残すのは神代姫田の成せる業か?そして気になるのは「児玉誉士夫邸セスナ機特攻事件」との関わりで・・・ [review] (sawa:38)[投票(1)]
愛の新世界(1994/日)★5 自分自身へ向けられた悲壮感のない愛。 [review] (もずくねこ)[投票(6)]
愛の新世界(1994/日)★2 アラーキーの写真の、匂い立つようなリアルさとは対称的に平板な作品世界。愛の“新”世界よりも、アナクロな小劇場劇団の閉息感だけがまとわりついてきた。一方で、『ラブ&ポップ』な街になる前の、最後の渋谷を切り取ってあることには、今や貴重感も。 [review] (かける)[投票(3)]
ピラニア3D(2010/米)★4十三人の刺客』(三池版)を観たとき、「日本人にしか作れない映画だ!」と高揚したもんですが… [review] (田邉 晴彦)[投票(4)]
レオパルドマン 豹男(1943/米)★5 大傑作。まず、最初の犠牲者が通りがかる橋の光と闇がいい。水の反射光の揺らめき、暗がりから出現するタンブルウィード、扉の下から滲み出る血液。または、昼の墓場と夜の寂れた雰囲気の対比、月と彫刻の不気味さ、木の枝のしなりで襲われたことを示す簡潔さ! [review] (赤い戦車)[投票(1)]
ジンジャーの朝 さよなら、わたしが愛した世界(2012/カナダ=デンマーク=クロアチア=英)★3 ここまで素直に表現された思春期モノは久々に観たかもしれない。印象に残ったのは母と娘。難しいよね。。 (あちこ)[投票(1)]
夏時間の庭(2008/仏)★4 子供と犬による導入部がまず嬉しい。綺麗な画と丁寧に施された音。「静かな」物語だが映画には躍動感がある。持続と省略の妙。アサイヤスの民主的な演出は全キャラクタ、特に家政婦を輝かせる。ラストのパーティで音楽を変えて踊りだす瞬間の感動は、近年では『恋人たちの失われた革命』のダンスシーンに次ぐ。 [review] (3819695)[投票(1)]
幸福の設計(1947/仏)★5 というわけで、この映画の「速度」には心底驚愕した。話の展開が速いという意味ではない、人物の動きの早さが尋常ではないのだ(思わず再生速度を確認したほど)。喋りも1カット内での動線も一切の躊躇がなく動く。完全に無心理。だから宝クジを失くした時の絶望表現が「ゆっくり歩く」、これだけで充分になる。おまけに人物同士の掛け合いが滅法笑えるのだ、これは『』や『肉体の冠』にも劣らず素晴らしいベッケルの名作。 [review] (赤い戦車)[投票(3)]