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袋のうさぎさんのお気に入りコメント(6/23)

ガラスの鍵(1942/米)★4 満足度の高い犯罪映画だ。少なくも、アラン・ラッドヴェロニカ・レイクのコンビ作の中ではトップクラスだろう。クレジットではラッドよりも上にブライアン・ドンレヴィが出るが、役割としては、ラッドが純然たる主役であり、レイクがヒロイン。ただし、ドンレヴィもラストを締める良い役だ。 [review] (ゑぎ)[投票(2)]
港々に女あり(1928/米)★5 あゝなんて幸福な映画だろう。特に主人公の水夫・ヴィクター・マクラグレンが中米(パナマか)のシーンでロバート・アームストロングに出会ってから、ラストまで愉快な関係性の描写に溢れている。 [review] (ゑぎ)[投票(3)]
愛なき女(1952/メキシコ)★4 モーパッサンはある状況下の人間心理だけを徹底して描きたかったようで、不倫に至る世俗的な出来事はカットしている。そこを映画はきめ細かく描いてみせ、観客の興味を満足させてくれる。 [review] (KEI)[投票(1)]
風と共に散る(1956/米)★5 冒頭からずっと設計され尽くした構図、鏡や銃やクルマなどの小道具。作り物めいたセットで描かれるこの世界に、喜んでひきづり込まれる幸福。そして、何しろドロシー・マローンだ。 [review] (動物園のクマ)[投票(3)]
ファム・ファタール(2002/仏)★4 「ボレロ」のパロディでフランス風?わけわかんない、と最初思った私はだまされていたわけでした。 [review] (SUM)[投票(2)]
ファム・ファタール(2002/仏)★3 シーンによっては物語を細かく描いている割には、あまりの大味で開いた口が塞がらない。突っ込む気にもなれず、遊びだらけの映像をただ々ボーっと見続けるのみ。水に飛び込んだシーンは美しい。レベッカの肢体も美しい。 (KEI)[投票(2)]
ザ・バニシング 消失(1988/仏=オランダ)★4 些細な日常の間断ない断片の隙間に挟まれる凶事と、ナンパが下手な快楽殺人者に訪れる一瞬の僥倖が明度の高いクリアな陽光下でシンクロする。往還する時制は鮮やかな一方で対峙のときは唐突に来る衒いない無骨。ただ正直この選択の顛末は無理筋ちゃうやろか。 (けにろん)[投票(2)]
ファム・ファタール(2002/仏)★4 調子っぱずれの「ボレロ」は天上の調べ。入れ子の中身はなんじゃろな? [review] (ボイス母)[投票(5)]
ファム・ファタール(2002/仏)★5デ・パルマは悪い子、本当に悪い子。心の腐った…」 [review] (ナム太郎)[投票(9)]
ファム・ファタール(2002/仏)★3 ドーンとタイトル「ファム・ファタール」と構えた割には所詮デ・パルマに本質を衝いたものが出来るはずもなく、自走する女優に救われる可能性もあったろうがレベッカ嬢に魅力もオーラも無い。さすれば出歯亀バンデラスも全く立つ瀬がなく気の毒。 (けにろん)[投票(2)]
バイス(2018/米)★4 この喜劇、コケにされて笑われるのは大衆を馬鹿にするラムズフェルド(S・カレル)と大衆から馬鹿にされるブッシュ(S・ロックウェル)、そして馬鹿な(私たち)大衆。チェイニー(C・ベール)の自分&家族至上ぶりは、あまりに“馬鹿”正直すぎて笑えない、という苦笑劇。 [review] (ぽんしゅう)[投票(2)]
薄氷の殺人(2014/中国=香港)★4 「昼」と「夜」の拮抗ぶりが目を惹く批評的フィルム・ノワール。画面の特質に着目するならば「蒸気」と「煙」の映画と云ってもよい。舞台地の緯度も、季節も、クリーニング店も、白昼の花火も、蒸気と煙で画面を描く口実である。逆に云えば、蒸気と煙はそれらを統べるための画面的細部として導入される。 [review] (3819695)[投票(2)]
The Guilty/ギルティ(2018/デンマーク)★3 この気持ちをうまく書けないんだけど、つまりはそんなにも面白くなかったってことだ。室内劇が駄目というわけではないが、映像の醍醐味をちらっとも感じられなかったのね。 [review] (K-Flex)[投票(1)]
ジェーン・ドウの解剖(2016/英)★3 目を開けた死者と目を合わせると、何も見ていないはずの目が、何もかもを見通し、自分も何かを見透かされているようで怖い。「死体というモノ」と「ヒト」を分かつものが何か、生きている自分とは何かという命題にも否応なしに向き合わされる(私も簡単にモノに変換されるのではないかという恐怖。裏腹にモノとして扱う手つき)。大変おそろしい密室であるが、この感想は半ば私の勘違いである。たぶん。 [review] (DSCH)[投票(2)]
パニック・ルーム(2002/米)★4北北西』的タイトルも『フレンジー』的長廻しも今風なヒッチ風味で嬉しく、ウィティカーの男気に50年代アメリカンノワールの匂いを嗅ぐ。「パニックルーム」という如何にもな設定は後方に追われオーソドックスの安定感が好ましいスリラーの佳作。 (けにろん)[投票(9)]
パニック・ルーム(2002/米)★4 ヒッチコックなら絶対に行わないであろう無意味に精緻なカメラワークが興をそぐけれど、全体的に悪くない。フィンチャーの才気を充分に楽しめる。視点移動が飽きさせない。ローキーも良い。ウィッテカーの複雑さが矢っ張り巧い。パトリック・ボーショーの役割が笑える。「ラウール」の見せ方もゾクゾクさせる。 (ゑぎ)[投票(3)]
殺しのドレス(1980/米)★4 矢張り会話する人物のカットバック(リバースショット)も満足に出来ない演出の幼さを残しているとは云え(というかカットバックを避けているとしか思えないのだが)、本作のデ・パルマは認めないわけにはいかないと思う。 [review] (ゑぎ)[投票(3)]
殺しのドレス(1980/米)★5 3面記事的えげつなさは幼稚で洗練されてないが、一方で無邪気なまでの技巧オンパレードで恥も外聞も無く押しまくる。『サイコ』に対するオマージュとしても高度な達成。精神的な成熟レベルの幼児性といい天才的な技巧への拘泥といいヒッチに比肩し得る。 (けにろん)[投票(3)]
特捜部Q 檻の中の女(2013/デンマーク)★4 なかなか上出来のデンマーク製ミステリ映画。まずは、各場面の舞台背景(装置やロケーション)がいい。夜の警察署前の濡れたアスファルトの絵面や特捜部の部屋(地下)の薄暗い照明もいいし、邦題で云うところの「檻」の閉所感が緊張の持続に機能する。 [review] (ゑぎ)[投票(3)]
ゼロ・グラビティ(2013/米)★5 全編クライマックスのハリウッド作品だと思いながら軽く鑑賞していたのだが違っていた。確かにそういう面もありアクションシーンを楽しむだけでも十分迫力があって面白い映画ではあるのだがそれだけでは無く、脚本とかも素晴らしく見応え十分な作品だった。 [review] (Myrath)[投票(6)]