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町田さんのコメント: 投票数順

★4親切なクムジャさん(2005/韓国)復讐の三位一体。チャヌクの過剰とも云える美意識が、その外環にまで及んだ、これ以上無いほどに計算し尽された、見事な最終章。 [review][投票(6)]
★4メトロポリス(1927/独)鬼嫁テア・フォン・ハルボウ論。〜ラングの装置は、女房の尻のパロディである〜 [review][投票(6)]
★5トニー滝谷(2005/日)あなたがその身に纏った、その笑顔に貼り付けた孤独が、俺の孤独を砕いてくれる・・・。俺は未だかつて、これほどまでに繊細で、慎ましく、端正な日本映画を観たことが無い。流れ・佇み・また流れるカメラ、坂本のピアノ旋律、衣装・装置への配慮、西島の語り、そして役者の立ち居振る舞いの全てが、驚くべき統一感を以って観るものを魅了する。75分間の至福。 [review][投票(6)]
★5大脱走(1963/米)紳士の王国 [review][投票(6)]
★5柔らかい肌(1964/仏)次の上映開始時刻まで、ギリギリで間に合うか、間に合わないかというとき、俺は慌てず急がないことにしている。予告編があるかも知れないし、プログラムに遅れが生じているかも知れない、と期待するからだ。この映画はそんな俺に、もう一つ期待すべきものがあることを教えてくれた。 [review][投票(6)]
★4隠し剣 鬼の爪(2004/日)勧善懲悪もここまで徹底してくれれば、いっそ清々する。長廻しに堪えうる永瀬の剣戟にも関心させられたし、松たか子の清潔感溢れる美しさにも魅了された。物語自体、前作よりも面白い。そう、安心して観られるのだ。が、同時に一抹の物足りなさも感じてしまう。前作にあった「奇蹟」を今回も求めてしまうのは酷なのだろうか。 [review][投票(6)]
★2IZO(2004/日)いま一度殺害されるために、そして [review][投票(6)]
★4下妻物語(2004/日)束縛しないこと。見返りを期待しないこと。そうすれば友情は永遠に色褪せないし、孤独を受け入れた心にさえ、驚きの感動を与えてくれる。「女性版」などと冠を付けるのもおこがましい真のバディムービー。凝った構図とギャグ連発の中でも、「物語を語ること」を疎かにしない中島哲也演出にも好感。[投票(6)]
★5スパニッシュ・アパートメント(2002/仏=スペイン)爽やかな青春を描かせればセドリック・クラピッシュの右に出るものはおらず、等身大の青春を演じさせればロマン・デュリスの右に出るものはいない。 [review][投票(6)]
★5赤目四十八瀧心中未遂(2003/日)「考えはしたが何もしなかった」これだけでスコーンと一発。体ごと持っていかれた。スクリーンの中に。アマガサキのあのアパートの一室に。 [review][投票(6)]
★4本陣殺人事件(1975/日)これは田村高廣の最高演技じゃなかろうか。視覚聴覚表現も申し分なし。 [review][投票(6)]
★3ベン・ハー(1959/米)(1)カール・タンバーグの潤色は野心が空回りして壮大な画面を背負いきれていない(2)ワイラー監督の主題(3)『ベン・ハー』の空間的リアリティについて [review][投票(6)]
★4黄泉がえり(2002/日)タルコフスキーヲタ(と思しき)の若きシネアストが撮ったSF映画としては世界水準か。ワンショット=ワンシークェンスに耐え得る草薙、竹内の演技力。 [review][投票(6)]
★4シモーヌ(2002/米)ハリウッドの現状やメディアに対する批判が見せ掛けに終わってしまったのは如何にも残念であるけれど、真にSF的と言える着想・展開は見事としかいいようがない。カーター・バーウェル&サミュエル・バーバーのBGMも印象的な佳作です。 [review][投票(6)]
★5豚と軍艦(1961/日)新宿昭和館でこの長門裕之(と『仁義なき戦い』の広島弁)に出遭い、俺は邦画にのめり込むようになる。要はそれを発した人物の「表情」「動き」と直結し「履歴」「地域性」を想起させる「原語」を介して映画を愉しむようになったということ。表層的と云われようが俺には日本語で語られる喜劇がイチバンだ。 [review][投票(6)]
★4es [エス](2001/独)ノー・モア・ミスター・ナイスガイ!! [review][投票(6)]
★5私は貝になりたい(1959/日)三上寛は激情の中で「誰を恨めばよいんでございましょうか」と歌ったが、清水豊松は絶望的な無力感の中で「私は貝になりたい」と呟いた。法と政治、戦争と平和の狭間に存在する陥穽、ブラックホールに落ち込んだ憐れな犠牲者よ、本当に申し訳ない。悲しいことに俺は貴方の為に何も出来ない。 [review][投票(6)]
★3ギャング・オブ・ニューヨーク(2002/米=独=伊=英=オランダ)アイリッシュ・ハートビートは届いたか。 [review][投票(6)]
★5日本の夜と霧(1960/日)大島作品には「参加すること」が求められているのである。当事者意識無しに画面を眺めるだけではアラ以外の何者も見えてこないのである。これ程までに力強く論理的で、しかもミステリ的興奮に満ち溢れた作品は後にも先にも無いのでは。 [review][投票(6)]
★5事件(1978/日)裁判の持つ戯曲性を正攻法で拡大した傑作。丹波・芦田・佐分利に証人を加えた計四人で繰り広げられるジャム・セッション(台詞被りまくり!)は全てスリリング。西村・北林・森繁・渡瀬と皆素晴らしかったがそれも消し飛ばす程の大竹しのぶの超絶インパクト!冷徹な新藤脚本の功績も大。[投票(6)]