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寒山拾得さんのコメント: 点数順

★3探偵物語(1983/日)本作の史上最高に太くて化粧乗りもいいとは思えず加東大介に見える瞬間まである薬師丸は、凸ちゃんの『放浪記』みたいな醜女役だったのではないか。そう考えるといろいろ腑に落ちる演出なのだった。 [review][投票(1)]
★3東京の暴れん坊(1960/日)「ツーレロ節」「自動車ショー歌」などで有名なコメディアン小林旭をスクリーンで観られて大満足。ここではタイトル曲、「東京かっぽれ」「ノーチヨサン節」が唄われる。♪アイラブユーラブラブレタア。 [review][投票(1)]
★3どぶ鼠作戦(1962/日)独立愚連隊西へ』でこなれた中国描写がてんこ盛りに展開されるのが痛快でいいのだが、泣かせ処はよく理解できなかった。上原謙ほど軍人の似合わない名優はいなかった。 [review][投票(1)]
★3カモとねぎ(1968/日)水銀垂れ流す汚染企業の油脂会社の話で桜井浩子たちが被害者。明るい東宝喜劇(宝塚映画)でもこのくらいの風刺は許容範囲だった。『ゴジラ対ヘドラ』は71年。 [review][投票(1)]
★3レッド・サン(1971/仏=伊)別に何ということはないが、アメリカ西部劇に武士という違和感をユーモラスに描くのに成功していて、三船の持ち味が出ている。 [review][投票(1)]
★3コレヒドール戦記(1945/米)アメリカの敗戦を描く珍しい切り口なのにいつもの戦記映画。見処は戦争シーンで円谷の模型が阿呆らしくなる迫力。ジョン・ウェインが歩き疲れて尻餅をつくシーンは稀少だろう。軍隊に行かなかったウェインにフォードは厳しく当たった由。 [review][投票(1)]
★3都会の牙(1950/米)怪奇大作戦みたいなノリでそれなりに愉しめる小品。個人的に見処はクラブでのジャズ演奏で、登場する黒人ミュージシャンは無名のようだがビ・バップがやたらとアツい。聴き狂っている客がいるのも当時のリアルなのだろう。 [review][投票(1)]
★3小間使(1946/米)何か歯車の噛み合わないヘンな印象の作品。ボワイエはただのロリコンということでいいのだろうか。別に町の薬局を集中攻撃しなくてもいいのにと思う。 [review][投票(1)]
★3サム・ペキンパー 情熱と美学(2005/独)たぶんコアなファンには有名な話ばかり。老いた名優たちの回想が目玉なのだろう。不案内な私は面白く観れたが、贔屓筋が内輪で盛り上がっているだけという気もした。 [review][投票(1)]
★3ダンディー少佐(1965/米)アメリカの南北対立、いわゆるアパッチ戦争及びメキシコへのフランス干渉戦争が賑やかに描かれるのだが、結局どれもが地味な主演ふたりの喧嘩のネタでしかなかった。 [review][投票(1)]
★3ガルシアの首(1974/米)車があるのだから猟奇的な指示に従わずとも死体を丸ごとトランクに積んだらいいのにと思うのだが、違うのだろうか。湿気多く好まない。 [review][投票(1)]
★3二重生活(2015/日)尾行は二重生活じゃないし「どちらが自分か判らなくなる実存」を描くのなら主役は西田尚美でないとおかしい。何か間違えてないか。冒頭の「人を尾行するのが習慣になった」なるソフィ・ガルの引用には人を行動に駆り立てる悪意があり秀逸なのだけど。 [review][投票(1)]
★3ワイルド・アット・ハート(1990/米)見処は圧倒的に冒頭の階段での殺人で、リンチのいい処がここに凝縮されている。あとは漫然としているが、クイールなブスカップルを珍重したい観客の気持ちを巧みに引き出している。 [review][投票(1)]
★3王手(1991/日)将棋の真剣師はもう絶滅したんだろう。本作の価値は彼等を記録したこと。91年にはまだ町中にいたのだろうか。 [review][投票(1)]
★3野良犬(1973/日)森崎は警察が大嫌いな本邦三大監督のひとりだ(他は深作と若松。私見)。ここでは官尊民卑の下らないクロサワ作を当然のように転覆させて、警察のない世の中をあれこれ検討している。 [review][投票(1)]
★3チャンプ(1931/米)ディケンズ調の貧乏と金持ちの往還話でチャップリンの影響も色濃く、快活な序中盤はとても愉しい。映画の作りはまだ31年なのにハイレベル。子役のジャッキー・クーパーはとても上手く、上手すぎるような気がしてくるほど。 [review][投票(1)]
★3プラダを着た悪魔(2006/米)出涸らし感激しいコメディで、コンピュータに書かせた脚本みたいだ。このジャンルはもう細部のギャグまで出尽くしていて、あとは俳優と背景をどう取り換えるかが問われるだけなんだろう。 [review][投票(1)]
★3新感染 ファイナル・エクスプレス(2016/韓国)「感染」の続編の「新感染」だろうと前作を探した時間は見事に無駄になった。なんで新感染なのだろう邦題。新幹線の洒落のつもりなのか。 [review][投票(1)]
★3ニーベルンゲン 第二部 クリームヒルトの復讐(1924/独)二部も火の燃えさかり具合が見事なもの。上映会場の市長が河村某ならリコール運動が始まるところだろう。火事は『』が、槍投げの見事な刺さり具合は『蜘蛛巣城』が想起される(コメントは一・二部通し)。 [review][投票(1)]
★3ドクトル・マブゼ(1922/独)ラング暗黒街もののはしりだがまだ画で語っておらず、『M』以降の面白さはないし『カリガリ』みたいな美術の冴えもない。ただ「催眠術師フォン・ヴェンク」の件は素晴らしい。トーマス・マン「マリオと魔術師」(30)に影響を与えたのではないか。 [review][投票(1)]