「−アカデミー賞脚本・脚色賞ノミネート作品(70年代前半)−」(kawa)の映画ファンのコメント
モモ★ラッチのコメント |
フレンチ・コネクション(1971/米) | 観れば観るほどポパイが格好よく見えてくる不思議。 [review] | [投票(4)] | |
時計じかけのオレンジ(1971/英) | 悪魔に魅入られた映画。「雨に唄えば」が、「第九」が、悪魔によって料理される。 [review] | [投票(2)] | |
セルピコ(1973/米) | 人は元来孤独なものかもしれないが、孤立して生きていくことは耐えられない。たとえそれが正義のため、自分の信念に従っているとしても… アル・パチーノの強がっていながらも眼を潤ませた演技がそれを物語っている | [投票(1)] | |
スティング(1973/米) | 成功の秘訣、それは徹底的にやることなり! [review] | [投票(6)] | |
チャイナタウン(1974/米) | 元祖悪夢にうなされる監督?が踏み込んだハードボイルドという名の未知の領域。しかしその結果は意外にも、例えるなら切れのいい変化球を持ったピッチャーの投げる150キロの速球の如く、あるいはバッティング・コントロールの優れたバッターの見せる場外ホームランの如く、懐の深さを見せ付けるものとなった。 [review] | [投票(5)] | |
カンバセーション…盗聴…(1974/米) | 派手さはないが、静まり返った部屋の中で一人ポツンとたたずみながら噴き出してくる妄想の数々のような、神経が過度に敏感にならざるを得ない現代人が単調な機械の音をずっと聞かされるような…不安感をかきたてられることに事欠かない映像が最初から最後まで続いて行く。『パララックス・ビュー』とリンクするところが多い | [投票(4)] | |
オリエント急行殺人事件(1974/英) | アルバート・フィニーのポワロから“演ずる”楽しみや喜びが感じられてそれが最も心地よい。 [review] | [投票(2)] | |
ヤング・フランケンシュタイン(1975/米) | パロディに不可欠な、元ネタに対する愛情を前提の上で徹底的に茶化してしまう精神を持っている。小ネタも満載、飽きさせない。変装してチョイ出でながら、ジーン・ハックマンが一番おいしい。 | [投票(2)] | |
狼たちの午後(1975/米) | 狼の皮を被った「子羊たちの午後」 | [投票(2)] | |
カッコーの巣の上で(1975/米) | 病院の婦長を管理社会の象徴として悪人だと一方的に決め付けているような善悪二項対立の映画だとは思えない、奥の深い映画だと思う。だからこそ、あざとさも感じない。誰もが普通だ、誰もが病んでる。この映画を観て開放感を味わった後、人を見る目が少し変化している自分に気がつく | [投票(8)] | |
フェリーニのアマルコルド(1974/仏=伊) | 現在(いま)語られる過去の姿が、現在の幸せを計る物差しであるのならば、フェリーニほど幸せな人もいまい。過去の肥大化した妄想の(作品群の)果てに、自伝的映画でありながら、誰もが共感を覚える境地にまでたどり着いた監督をほかに知らない。 [review] | [投票(2)] |